カザリバガ科
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カザリバガ科 | ||||||||||||||||||
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カザリバガ科に属する種。ハワイ島より。
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分類 | ||||||||||||||||||
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本文参照
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カザリバガ科(学名:Cosmopterigidae)は、チョウ目キバガ上科に所属する昆虫類の分類群の一つ。分類されるガの特徴として、成体では小さい羽を持ち、幼生はとても小さい体で、住み着く植物の茎や種子、葉を内側から食べる。総1500種が分類される。特に本科のガの種類が豊富なのはオーストラリア・太平洋地域で、780種が生息する。それら地域の中で見ても、ハワイ島の種の多さは異常ともいえるほどであり、Hyposmocomaというハワイ固有の属には知られているだけで350種、実際は800種ほどいると思われている[1]。
尚、以前カザリバガ科であった種の一部はAgonoxeninae科に移動された。
分類
[編集]本科は4つの亜科に分かれる[2]。
- 亜科 マイコモドキ亜科 Hodges, 1978
- 亜科 コブカザリバガ亜科 Mosher, 1916
- 亜科 カザリバガ亜科 Heinemann & Wocke, 1876
- 亜科 Scaeosophinae Meyrick, 1922
カザリバガ亜科
[編集]日本でのカザリバガ
[編集]日本では『日本産蛾類 標準図鑑』に40種掲載されて以降詳しく研究された。特に黒子浩によるカザリバガ科の研究は、『動物系統分類学7下C』(1972年、中山書店)によるチョウ目研究、それに加え2015年出版の『日本の昆虫 第5巻』ではカザリバガ科が記されたことにより、大きく種の判別が分かり易くなったと言われている[5][4]。
また、英彦山には、日本産カザリバガ属の半数近くにあたる23種が生息してることが、前述の黒子浩や、当時九州大学助教授だった安松京三により判明している[5]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ Rubinoff D, Haines WP (July 2005). “Web-spinning caterpillar stalks snails”. Science 309 (5734): 575. doi:10.1126/science.1110397. PMID 16040699.
- ^ Heikkilä, Maria; Mutanen, Marko; Kekkonen, Mari; Kaila, Lauri (2014). “Morphology reinforces proposed molecular phylogenetic affinities: a revised classification for Gelechioidea (Lepidoptera)”. Cladistics 30 (6): 563–589. doi:10.1111/cla.12064. ISSN 0748-3007.
- ^ a b c d e f g “カザリバガ科”. t-moth.jp. 2024年3月15日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 梅津一史 (2019). “秋田県内で採集されたカザリバガ科蛾類”. 秋田県立博物館研究報告 44: 18-26.
- ^ a b 広渡俊哉 (2020). “黒子浩先生の小蛾類研究”. YADORIGA やどりが 264: 20-22.