コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

カズオ・ナカモト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カズオ・ナカモト
生誕 中本 一男
(1922-03-01) 1922年3月1日
日本の旗 日本 兵庫県 神戸市
死没 (2011-06-07) 2011年6月7日(89歳没)
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
研究分野 分光学
研究機関 大阪大学クラーク大学イリノイ工科大学マーケット大学
出身校 大阪大学
主な業績 Nakamotoダイアグラム
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

カズオ・ナカモト(中本 一男[2]1922年3月1日 - 2011年6月7日[3])は、日本出身のアメリカ合衆国の化学者。専門は赤外分光およびラマン分光イリノイ工科大学教授、マーケット大学英語版教授。

結晶構成分子の伸縮振動の周波数と水素結合距離の相関図であるNakamotoダイアグラム[4]にその名を残す。

略歴

[編集]

1922年3月1日に神戸市で生まれた。1945年に大阪帝国大学理学部を卒業、1953年に同大学大学院理学研究科を修了し、理学博士号を取得した。

大阪大学の助教を4年間務めるが、その内の1953年から1955年の最初の2年間をフルブライト奨学金を得て博士研究員としてアイオワ州立大学で過ごした[5]。その後、日本に戻り1955年から1957年までを大阪大学で過ごした。

再度渡米し、1958年にマサチューセッツ州ウースターにあるクラーク大学の助教となった。

1961年にイリノイ工科大学に移り准教授となり、1967年に同大学の教授になった。1969年にマーケット大学に移り、同大学の教授を務めた。また、1965年から1973年の間、アルゴンヌ国立研究所のコンサルタントも務めた。 1991年にマーケット大学の名誉教授となった。

アメリカ化学会日本化学会応用分光学会英語版Sigma Xi英語版の会員であった。

出版物

[編集]
  • Drug-DNA interactions: structures and spectra, 1st ed., Wiley Methods of Biochemical Analysis (2008). ISBN 978-0471786269
  • Infrared and Raman Spectra of Inorganic and Coordination Compounds, Part A: Theory and Applications in Inorganic Chemistry, 6th ed., Wiley Interscience (2009). ISBN 978-0471743392
  • Infrared and Raman Spectra of Inorganic and Coordination Compounds, Part B: Applications in Coordination, Organometallic, and Bioinorganic Chemistry, 6th ed., Wiley Interscience (2009). ISBN 978-0471744931

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ Kazuo Nakamoto, Prabook.
  2. ^ CiNii博士論文 - ベンゼン環の二色性
  3. ^ Kazuo Nakamoto, Chemical & Engineering News, American Chemical Society.
  4. ^ K. Nakamoto, M. Margoshes, and R. E. Rundle (1955). “Stretching Frequencies as a Function of Distances in Hydrogen Bonds”. J. Am. Chem. Soc. 77 (24): 6480–6486. doi:10.1021/ja01629a013. 
  5. ^ Nakamoto Lecture Series, Chemistry, Marquette University.