カトウハコベ
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カトウハコベ | ||||||||||||||||||||||||
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群馬県至仏山 2012年8月
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Arenaria katoana Makino | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
カトウハコベ(加藤繁縷) |
カトウハコベ(加藤繁縷、学名:Arenaria katoana )はナデシコ科ノミノツヅリ属の多年草。高山植物。
特徴
[編集]小型の多年草。主茎は地を這う。枝は直立し、高さは5-10cmになる。枝の上部節間に縮毛と腺毛がある。葉は薄く、5-10対が無柄で対生し、葉身は卵形から披針形、長さ3-9mm、幅1.5-3mmになり、先端は鋭形で、両面は無毛。
花期は7-8月。花は直径6mmほどで茎先や上部の葉腋に1-3個つく。萼は離生し萼片は5個、裂片は長卵形で長さ3-4mmあり、裂片の先端は鋭尖形。花弁は5個で白色、卵形から長楕円形で長さ5-6mmになり、縁は全縁で基部は細い柄になる。雄蕊は10個で基部は黄色い腺体に囲まれる。雌蕊は3個。果実は蒴果になり、卵形で長さ5mmになり、先端が6浅裂する。種子は腎形で、径0.8-1.0mmになり、微細な乳頭状突起がある。
分布と生育環境
[編集]日本固有種。北海道の夕張岳、日高山脈、本州の東北地方の早池峰山、至仏山、谷川岳に分布し、高山帯の蛇紋岩の岩地、岩礫地などに生育する。
和名、種小名は、子爵で山草研究家、この種の早池峰山における発見者の加藤泰秋の名にちなむ。
保全状況評価
[編集]絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)
2007年8月レッドリスト
ギャラリー
[編集]下位分類
[編集]- アポイツメクサ Arenaria katoana Makino var. lanceolata Tatew. -基本種より葉が細く、北海道の夕張岳、アポイ岳に特産する変種。
参考文献
[編集]- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類』、1982年、平凡社
- 豊国秀夫編『山溪カラー名鑑 日本の高山植物』、1988年、山と溪谷社
- 清水建美、木原浩『高山に咲く花 山溪ハンディ図鑑8』、2002年、山と溪谷社
- 猪狩貴史『尾瀬植物手帳』、2006年、JTBパブリッシング
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)