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カトウハコベ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カトウハコベ
群馬県至仏山 2012年8月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ナデシコ亜綱 Caryophyllidae
: ナデシコ目 Caryophyllales
: ナデシコ科 Caryophyllaceae
: ノミノツヅリ属 Arenaria
: カトウハコベ A. katoana
学名
Arenaria katoana Makino
和名
カトウハコベ(加藤繁縷)

カトウハコベ(加藤繁縷、学名:Arenaria katoana )はナデシコ科ノミノツヅリ属多年草高山植物

特徴

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小型の多年草。主茎は地を這う。は直立し、高さは5-10cmになる。枝の上部節間に縮毛と腺毛がある。は薄く、5-10対が無柄で対生し、葉身は卵形から披針形、長さ3-9mm、幅1.5-3mmになり、先端は鋭形で、両面は無毛。

花期は7-8月。は直径6mmほどで茎先や上部の葉腋に1-3個つく。は離生し萼片は5個、裂片は長卵形で長さ3-4mmあり、裂片の先端は鋭尖形。花弁は5個で白色、卵形から長楕円形で長さ5-6mmになり、縁は全縁で基部は細い柄になる。雄蕊は10個で基部は黄色い腺体に囲まれる。雌蕊は3個。果実蒴果になり、卵形で長さ5mmになり、先端が6浅裂する。種子は腎形で、径0.8-1.0mmになり、微細な乳頭状突起がある。

分布と生育環境

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日本固有種。北海道の夕張岳日高山脈、本州の東北地方の早池峰山至仏山谷川岳に分布し、高山帯蛇紋岩の岩地、岩礫地などに生育する。

和名、種小名は、子爵で山草研究家、この種の早池峰山における発見者の加藤泰秋の名にちなむ。

保全状況評価

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絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト

2007年8月レッドリスト

ギャラリー

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下位分類

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  • アポイツメクサ Arenaria katoana Makino var. lanceolata Tatew. -基本種より葉が細く、北海道の夕張岳、アポイ岳に特産する変種。

参考文献

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