カドキーの戦い
カドキーの戦い Battle of Khadki | |||||||
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第三次マラーター戦争中 | |||||||
カドキーの戦い | |||||||
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衝突した勢力 | |||||||
マラーター王国 | イギリス東インド会社 | ||||||
指揮官 | |||||||
バープー・ゴーカレー |
Lt. Col. ブル キャプテン・フォード | ||||||
戦力 | |||||||
騎兵20,000人 歩兵8,000人 大砲20問 |
騎兵2,000人 歩兵1,000人 | ||||||
被害者数 | |||||||
死傷者500人 | 死傷者86人 |
カドキーの戦い(カドキーのたたかい、英語:Battle of Khadki, マラーティー語:खडकीची लढाई)は、にインドのカドキー(現アウランガーバード)において、イギリス東インド会社とマラーター王国との間に行われた第三次マラーター戦争の戦闘。
戦闘に至る経緯
[編集]第二次マラーター戦争終結後、1817年6月にイギリスはマラーター王国宰相バージー・ラーオ2世に対し、マラーター同盟を実上解体させるに等しいプネー条約を締結させた。
バージー・ラーオ2世はこの条約に渋々調印したが、イギリスと再び戦端を開くことを考えるようになり、密かに兵員を招集するようになった。
戦闘とその後の経過
[編集]11月5日、ついにマラーター王国軍はイギリス駐在官邸(マウントステュアート・エルフィンストーンの邸宅)のあるプネー近郊のカドキーを攻撃した。
マラーター王国軍はバープー・ゴーカレーを主将に、モーロー・パント・ディークシト、アーナンド・ラーオ・バーバル、ヴィッタル・ラーオ・ヴィンチューカル、ゴーヴィンド・ラーオ・ゴールパデー、ヤシュワント・ラーオ・ゴールパデー、トリンバク・ラーオ・レートレーカル、シャイフ・ミーラージュ、バヒルジー・シータレー、アッパー・デーサーイー・ニパーンカル、ナロー・パント・アープテー、ヴァマン・ラーオ・ラーステー、チンターマン・ラーオ・パトワルダンなどの将軍が率いていた。これらの将軍はそれぞれ騎兵・歩兵を保持していたが、砲兵隊はラクシュマン・ラーオ・パーンシェーが率いていた。この軍勢は騎兵20,000人、歩兵8,000人、大砲28門で構成されていた[2]。
一方、マラーターの大軍に対してイギリス軍は3,000人だった。この軍勢は騎兵2,000人、歩兵1,000人、大砲8門で構成され、そのうちヨーロッパ兵は現地兵(シパーヒー)の10分の1であった[2]。
まず、ヴィッタル・ラーオ・ヴィンチューカル率いる別働隊がエルフィンストーンの邸宅を襲撃した。だが、エルフィンストーンはすでに逃げ、カドキーの軍勢と合流しており、無駄であった。その後、彼らはイギリスのすべての兵舎を燃やした。これに対し、キャプテン・フォードが攻撃をかけ、マラーターの軍勢は押され気味となった。このとき、イギリスの一隊が攻撃に夢中となり本体と離れ、バープー・ゴーカレーは騎兵6,000人を以て攻撃をかけた。だが、ブル大佐がこれに対して攻撃するように命じ、マラーター軍の騎兵は混乱し、突撃はされた。その後、マラーター軍は500人の死傷者を出して壊走し、イギリス軍の勝利が決まった[3][4]。そして、イギリス軍はその勢いのまま、11月17日にプネーにある宰相の宮殿シャニワール・ワーダーを占拠した。
脚注
[編集]- ^ http://www.nam.ac.uk/online-collection/detail.php?acc=1971-02-33-219-1
- ^ a b Naravane 2006, p. 81.
- ^ John Murray (Firm)1861, p. 324.
- ^ Chhabra 2005, p. 19.
参考文献
[編集]- John Murray (Firm) (1901), A Handbook for Travellers in India, Burma, and Ceylon, Calcutta: J. Murrray, OCLC 222574206
- Chhabra, G.S. (2005), Advance Study in the History of Modern India, Volume 1: 1707–1803, New Delhi: Lotus Press, ISBN 81-89093-06-1
- Naravane, M.S (2006), Battles of the Honourable East India Company: Making of the Raj, New Delhi: APH Publishing, pp. 78–105, ISBN 978-81-313-0034-3