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カフカスツール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カフカスツール
カフカスツール
カフカスツール Capra cylindricornis
保全状況評価[a 1]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウシ目 Artiodactyla
亜目 : ウシ亜目 Ruminantia
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ヤギ亜科 Hippotraginae
: ヤギ属 Capra
: カフカスツール C. cylindricornis
学名
Capra cylindricornis (Blyth, 1841)
和名
カフカスツール
英名
Caucasian tur
East Caucasian tur
Eastern tur

カフカスツールCapra cylindricornis)は、ウシ科ヤギ属に分類される偶蹄類。別名ヒガシコーカサスツール

分布

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アゼルバイジャングルジアロシアカフカース山脈東部[1][2][3]

形態

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体長オス130-150センチメートル[3]、メス120-140センチメートル[1][2]。肩高オス79-98センチメートル[2]、メス65-70センチメートル[1][3]体重オス65-100キログラム[3]、メス45-55キログラム[1][2]

基部から外側上方、後方および下方へ向かい、先端が内側上方へ向かう太く丸みを帯びた角がある。[2]。角長オス90-115センチメートル[2][3]。角の断面は三角形[2][3]。角の表面には不規則に横皺が入り、稜や畝のような隆起がない[2][3]

夏季は毛衣が灰色がかる[2][3]。冬季は毛衣が赤褐色[2][3]

オスの顎に伸長する体毛は7センチメートル以下と極めて短く、縮れる[1][2][3]

分類

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カフカスアイベックスの亜種とする説もあり、分布域が一部重複し種間雑種も形成する[2]

生態

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標高800-4,200メートルにある荒地や湿性草原、森林などに生息する[3]。冬季になると標高の低い場所にある草原へ移動する[3]夜行性[3]。オスの成獣は単独で生活する[3]。500頭に達する大規模な群れを形成することもある[3]

食性は植物食で、などを食べる[3]

繁殖形態は胎生。11-翌1月に交尾を行い、妊娠期間は150-160日[3]。5-6月に1回に1頭の幼獣を産む[3]。メスは生後2年で性成熟する[3]

人間との関係

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狩猟家畜との競合などにより生息数は減少している[3]。1960年代後期から1970年代における生息数は20,000-30,000頭、1980年代後期における生息数は18,000-20,000頭と推定されている[3]

参考文献

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  1. ^ a b c d e 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科4 大型草食獣』、平凡社1986年、149頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育7 (偶蹄目III)』、東京動物園協会、1988年、102-103頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社2000年、37、157頁。

関連項目

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外部リンク

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  1. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • Weinberg, P. 2008. Capra cylindricornis. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.1.