カフ計画
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カフ計画(Project Kahu)は、ニュージーランド空軍のA-4K近代化計画である。カフ(Kahu)とは、マオリ語でチュウヒを指す。
概要
[編集]1986年より開始されたA-4Kの近代化計画は、
- 海上走査に最適化されたAPG-66NZレーダー
- コックピットの改良(HOTAS化及び2つのCRTモニターによるグラスコックピット化)
- MIL-STD 1553データ・バス
- リットンLN-93慣性航法装置
- フェランティ4510ヘッドアップディスプレイ
- ヴィンテン(Vinten)の機上映像記録装置
- AN/ALR-66レーダー警戒装置
- AN/ALR-39チャフ・フレアディスペンサー
からなっていた。 機材の小型化が進んだことで、機体内部に機器を搭載できるようになったことにより、コックピット後方のアビオニクスパックは排除された。この変更に伴い、翼・機体構造の一部は再設計され、配線は交換された。構造物上に位置していたブレード状の計器着陸装置(ILS)のアンテナは、コックピット後方の機体上面に取り付けられている。
1億4千万ニュージーランド・ドルを投じたこの計画により、A-4KはF-16やF/A-18と同等の電子機器を搭載し、AIM-9L、AGM-65、GBU-16レーザー誘導爆弾などの運用能力を獲得した。
A-4KとTA-4Kは、旧オーストラリア海軍機のA/TA-4G 10機を含めた20機が改修された。1999年にはF-16への更新が計られたが、この更新計画は実現しないまま、2001年12月13日に飛行隊が解散、2004年までに全機退役した。
関連項目
[編集]- A-4 (航空機)
- A-4AR ファイティングホーク - ロッキード・マーティンによる近代化改修。
アルゼンチン空軍のA-4M(旧米海兵隊機。フォークランド紛争後に引き渡し)に対して適用。 - A-4SU スーパースカイホーク - シンガポールのSTアエロスペースによる近代化改修。
シンガポール空軍のA-4S/TA-4S(旧米海軍A-4C)に対して適用。
- A-4AR ファイティングホーク - ロッキード・マーティンによる近代化改修。
外部リンク
[編集]- ニュージーランド空軍、第二次世界大戦後の歴史
- Skyhawk Association
- Kiwi Aircraft Images
- Flightglobal Archive - ウェイバックマシン(2016年3月10日アーカイブ分)