カプコンアーケードスタジアム
ジャンル |
オムニバス、アクション 格闘、シューティング |
---|---|
対応機種 |
Nintendo Switch PlayStation 4 Xbox One Microsoft Windows Amazon Luna |
発売元 | カプコン |
人数 | 1 - 4人 |
メディア | ダウンロード販売 |
発売日 |
[Switch] 2021年2月18日 [PS4/Xbox One/PC] 2021年5月25日 |
対象年齢 | CERO:B(12才以上対象) |
エンジン | REエンジン |
『カプコンアーケードスタジアム』(Capcom Arcade Stadium)はカプコンより配信されているゲームソフト。
2021年2月18日にNintendo Switchにて配信が開始され[1]、PlayStation 4、Xbox One、PC版も2021年5月25日に配信された[2]。
この項目では、2022年7月22日に配信開始された『カプコンアーケード 2ndスタジアム』(カプコンアーケードセカンドスタジアム、Capcom Arcade 2nd Stadium)についても記述する。
概要
[編集]カプコンが1984年 - 2001年にかけて発売したアーケードゲーム32タイトルを収録したオムニバスソフト。特徴的な要素として、実際の筐体によるプレイをイメージした画像演出やゲームプレイの巻き戻し機能などを実装している点がある。
インターネットを介したオンライン対戦・協力プレイには原則対応していないが、PS4版のみフレンドとのシェアプレイ機能を使用することで2人までのプレイが可能[3]。
カプコンアーケードスタジアム収録タイトル
[編集]ソフト本体は無料であり、『1943』が無償で提供される。追加パックをダウンロードコンテンツとして購入し、10本パック1~3を全てをダウンロードすると『魔界村』を無料ダウンロード可能となる(ただしこの作品のみ単品での購入も可能)。
『魔界村』は後日配信された機種のうち、PS4はPlayStation Plus加入者のみ無料、残りの機種は半額で提供される。Switch版も2月25日までは無料で配信されていた。
2021年10月20日よりSwitch版とXbox One版が、その1週間後(10月27日)からはPS4版が、下記パックとは関係なく1タイトル単位での個別購入も可能となった。2023年6月6日からは10本パックが販売終了となり、30本パックとタイトル単品のみの販売となった[4]。
★は日本国内における家庭用初移植タイトル。
無料タイトル
[編集]パック1 すべてはここからはじまった!
[編集]パック2 アーケード絶頂期!
[編集]- ストライダー飛竜[注 1]
- 天地を喰らう
- ファイナルファイト
- 1941 Counter Attack
- 戦場の狼II
- チキチキボーイズ
- U.S. Navy ★
- ストリートファイターII - The World Warrior -
- キャプテンコマンドー
- バース - OPERATION THUNDER STORM - ★
パック3 アーケードはさらなるステージへ!
[編集]- 天地を喰らうII 赤壁の戦い
- ストリートファイターII' TURBO - HYPER FIGHTING -
- スーパーストリートファイターIIX - Grand Master Challenge -
- パワードギア - STRATEGIC VARIANT ARMOR EQUIPMENT -
- サイバーボッツ - FULLMETAL MADNESS -
- 19XX -THE WAR AGAINST DESTINY- ★
- バトルサーキット
- ギガウィング(タクミコーポレーション製作)
- 1944 The Loop Master ★(エイティング、ライジング製作)
- プロギアの嵐 ★(ケイブ製作)
30本セット特典・単品購入タイトル
[編集]カプコンアーケード 2ndスタジアム収録タイトル
[編集]ジャンル |
オムニバス、アクション 格闘、シューティング、パズル |
---|---|
対応機種 |
Nintendo Switch PlayStation 4 Xbox One Microsoft Windows |
発売元 | カプコン |
人数 | 1 - 4人 |
メディア | ダウンロード販売 |
発売日 | 2022年7月22日 |
対象年齢 | CERO:C(15才以上対象) |
エンジン | REエンジン |
『カプコンアーケード 2ndスタジアム』(Capcom Arcade 2nd Stadium)は2022年7月22日に配信開始された[6]。前作同様ソフト本体は無料であり、『ソンソン』が無償で提供される[7]。前作に存在した10本パックはなく、単品購入か「Capcom Arcade 2nd Stadium Bundle 1」(「30本パック」と表記されているがボーナスタイトル扱いの『ガンスモーク』を含め全31タイトル収録)を購入することになる。30本パックの価格は前作と同じだが、配信開始当初の単品購入価格は前作の2倍だった。2023年1月16日より前作と同じ価格に値下げされている[8]。
★は日本国内における家庭用初移植タイトル。なお、本作では外注作品はなく、全てカプコン自社が開発した作品のみで構成される。
無料タイトル
[編集]有料タイトル
[編集]- エグゼドエグゼス
- ガンスモーク
- ラッシュ&クラッシュ
- サイドアーム
- 必殺無頼拳
- ブラックドラゴン
- ストリートファイター
- 虎への道
- 1943改
- ラストデュエル★
- Rally 2011 LED STORM★ - 『マッドギア』の原型となった未発売ゲーム[9]
- マジックソード
- ワンダー3
- ザ キング オブ ドラゴンズ
- ブロックブロック★
- ナイツ オブ ザ ラウンド
- マッスルボマー
- アルティメット エコロジー
- ぷにっきぃず★(コンパイル共同製作)
- ヴァンパイア - The Night Warriors -
- ヴァンパイアハンター - DARKSTALKERS' REVENGE -
- ストリートファイターZERO
- ロックマン・ザ・パワーバトル
- ストリートファイターZERO2
- スーパーパズルファイターIIX
- ロックマン2・ザ・パワーファイターズ
- ヴァンパイアセイヴァー - The Lord of Vampire -
- カプコンスポーツクラブ★
- ポケットファイター
- ストリートファイターZERO3
- ハイパーストリートファイターII - The Anniversary Edition -
開発
[編集]本作のプロデューサーの一人である岡部眞輝は、カプコン代表取締役会長CEOの辻本憲三より、以前から自社の過去作品をきちんとユーザーに遊んでもらいたいという話があったとねとらぼとのインタビューの中で明かしている[10]。 根底には「カプコンの作品を全部遊べるようにする」[注 2]という思想があったものの、カプコンがこれまでに売り出したアーケードゲームは膨大な数に上るため、各作品の権利状態の精査から始まった[10]。彼らはROMや過去の開発資料といった様々な資料を通じて、ロゴの権利をカプコンが持っているのか、契約先やその内容、そして権利回りなどを調べていった[10]。
ディレクターの松田崇史は、会社として権利関係の確認やハンドリングに苦労したとねとらぼとのインタビューの中で振り返っており、日本国外版のタイトルに権利上の問題があり、一方のバージョンしか収録できなかった例もある[11][注 3][注 4]。
選定に当たってはSNSをはじめとする各コミュニティやコアユーザーの集まりでもあるカプコンの品質管理部門の意見も参考にされた[11]。 松田はねとらぼとのインタビューの中で、初移植は訴求ポイントの一つではあるものの、今なら頑張れるのではないかという作品を選んだ結果であり、特に意識したわけではないとしている[11]。 収録された作品の中には、『19XX』のように本作が初めての移植となる作品もあった。
また、文字通りすべて収録するとなると高額になることから、世代別に分けて収録する形がとられた[10]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ BGMの切り替えが反映された修正版を収録[5]。
- ^ なお、カプコンは『カプコン アーケード キャビネット』や『カプコン ベルトアクション コレクション』など、復刻プロジェクトは過去にも行っているが、岡部はこれらのプロジェクトとは別の切り口であり、このようなプロジェクトは社内でも今回が初めてだとねとらぼとのインタビューの中で述べている[10]。
- ^ 『2ndスタジアム』のレビューでも、「オリジナルとは別のロゴに差し替えられている」(『ガンスモーク』)や、「休憩用デモとして流れていた別製品のゲーム内広告が削除されている」(『ブロックブロック』)など、権利関係と思われる変更を指摘する声もあった[12]。
- ^ 『ストリートファイターII - The World Warrior -』のエドモンド本田のステージのように、発売後のアップデートで差し替えられた例もある[13]。
出典
[編集]- ^ maru (2021年2月18日). “「カプコンアーケードスタジアム」の配信が本日スタート。追加DLC「魔界村」を無料でDLできる“0円セール”が期間限定で開催” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2024年3月30日閲覧。
- ^ “『カプコンアーケードスタジアム』PS4、Xbox One、PC版が5月25日に配信決定。新機能“無敵プレイ”や特典情報も解禁!” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2021年4月27日). 2024年3月30日閲覧。
- ^ Q.通信プレイで遊べますか?(カプコン公式サイト「よくある質問」)
- ^ 「Capcom Arcade Stadium」「Capcom Arcade 2nd Stadium」 一部商品の販売終了・変更について(2023年5月29日)
- ^ “PS4版「カプコンアーケードスタジアム」のプレイレポートをお届け。奥深く面白い,安心のカプコンアーケードゲームが手軽に楽しめる”. 4Gamer.net. Aetas (2021年5月25日). 2023年4月13日閲覧。
- ^ 『カプコンアーケード 2ndスタジアム』7月22日(金)に配信決定! 本日からプレオーダーも開始! 収録タイトルやオリジナル機能を一挙公開(PRタイムス、株式会社カプコン、2022年5月10日)
- ^ “アスキーゲーム:懐かしの32タイトルを収録する『カプコンアーケード 2ndスタジアム』プレイレビュー、遊びやすくなる便利な追加機能も魅力的 (2/2)”. ASCII.jp (2022年9月30日). 2023年4月13日閲覧。
- ^ “PS4版「カプコンアーケード 2ndスタジアム」の単品商品が今日から半額に!1本400円のところ、半額の200円で販売”. GAME Watch (2023年1月16日). 2023年4月17日閲覧。
- ^ カプコン公式「シャドルー格闘家研究所」掲載の「ファイナルファイト開発者インタビュー」の中に、「当時『レッドストーム』というレースゲームが開発中で、それが後に改良されて『マッドギア』(1989年カプコン)になるんです」という証言がある。
- ^ a b c d e “「19XX」はなぜ今回収録できたのか? 「カプコンアーケードスタジアム」開発者インタビュー(1ページ目)”. ねとらぼ (2021年2月18日). 2023年4月13日閲覧。
- ^ a b c “「19XX」はなぜ今回収録できたのか? 「カプコンアーケードスタジアム」開発者インタビュー(2ページ目)”. ねとらぼ (2021年2月18日). 2023年4月13日閲覧。
- ^ “『カプコンアーケード 2ndスタジアム』レビュー。ほかのコレクションと重複タイトルは多いもののマニア向け移植タイトルが光る。シングルプレイ用サポートがやっぱり便利!”. ファミ通.com (2022年7月15日). 2023年4月13日閲覧。
- ^ Taijiro Yamanaka (2022年11月7日). “『カプコンアーケード スタジアム』シリーズに機能追加・改善アプデ配信。『ストII』シリーズのエドモンド本田ステージでは背景に変化も” (日本語). AUTOMATON. Active Gaming Media. 2023年4月13日閲覧。