カラスキセワタ
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カラスキセワタ | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Philinopsis cyanea (Marten, 1879) |
カラスキセワタ Philinopsis cyanea (Marten, 1879) はウミウシの1種。黒っぽい体に様々な斑紋がある。
特徴
[編集]外形は樽型[1]。体長は8cmまで、通常は2.5cm程度[2]。全身は光沢のある黒紫から暗褐色で、頭盾葉の中心に黄色の、その両側に褐色の斑紋があり、また変円には黄色や褐色の斑紋があり、後端の突出部は藍色。套盾葉の背面にも褐色の斑紋が並び、後端の縁に黄色、褐色、藍色などの斑紋がある。側足葉の辺縁には縁側に褐色、内側に黄色の二重線、その外側にも黄色の斑紋が散布している。個体によってはこれらの斑紋は明確でない。外面には触角や外鰓はない。
分布
[編集]インド、西太平洋に広く分布する。
生態など
[編集]ほぼ通年にわたって見られ、泥質の多い砂地に生息する[3]。内湾のアマモ場にも多く、砂泥中に潜行して生活する[4]。肉食で、小型貝類や他のウミウシなどを食べる。肉質の大きな口球を半ば反転させ、獲物を丸飲みにする。
出典
[編集]参考文献
[編集]- 中野理枝、『本州のウミウシ ―北海道から奄美大島まで―』、(2004)、株式会社ラトルズ
- 岡田要他、『新日本動物図鑑 〔中〕』、(1967)、図鑑の北隆館