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カラスキセワタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カラスキセワタ
分類
: 動物界 Animalia
: 軟体動物門 Mollusca
: 腹足綱 Gastropoda
: 頭盾目 Cephalaspidea
: カノコキセワタ科 Aglajidae
: Philinopsis
: カラスキセワタ P. cyanea
学名
Philinopsis cyanea (Marten, 1879)

カラスキセワタ Philinopsis cyanea (Marten, 1879) はウミウシの1種。黒っぽい体に様々な斑紋がある。

特徴

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外形は樽型[1]。体長は8cmまで、通常は2.5cm程度[2]。全身は光沢のある黒紫から暗褐色で、頭盾葉の中心に黄色の、その両側に褐色の斑紋があり、また変円には黄色や褐色の斑紋があり、後端の突出部は藍色。套盾葉の背面にも褐色の斑紋が並び、後端の縁に黄色、褐色、藍色などの斑紋がある。側足葉の辺縁には縁側に褐色、内側に黄色の二重線、その外側にも黄色の斑紋が散布している。個体によってはこれらの斑紋は明確でない。外面には触角や外鰓はない。

分布

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インド、西太平洋に広く分布する。

生態など

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ほぼ通年にわたって見られ、泥質の多い砂地に生息する[3]。内湾のアマモ場にも多く、砂泥中に潜行して生活する[4]。肉食で、小型貝類や他のウミウシなどを食べる。肉質の大きな口球を半ば反転させ、獲物を丸飲みにする。

出典

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  1. ^ 以下、主として岡田他(1967),p.165
  2. ^ 中野(2004)p.19
  3. ^ 以下、主として中野(2004)p.19
  4. ^ 岡田他(1967),p.165

参考文献

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  • 中野理枝、『本州のウミウシ ―北海道から奄美大島まで―』、(2004)、株式会社ラトルズ
  • 岡田要他、『新日本動物図鑑 〔中〕』、(1967)、図鑑の北隆館