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カラニジキジ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カラニジキジ
カラニジキジ
カラニジキジ Lophophorus lhuysii
保全状況評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ目 Galliformes
: キジ科 Phasianidae
: ニジキジ属 Lophophorus
: カラニジキジ L. lhuysii
学名
Lophophorus lhuysii
Geoffroy Saint-Hilaire, 1866
和名
カラニジキジ
英名
Chinese monal
Chinese monal pheasant

カラニジキジ(唐虹雉、Lophophorus lhuysii)は、キジ目キジ科ニジキジ属に分類される鳥類

分布

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中華人民共和国甘粛省南部、四川省中部、青海省南部)固有種

形態

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全長オス80-81cm、メス76cm。翼長オス34.5cm、メス32cm。体重オス2.8kg、メス3.2kg。腰は白い羽毛で被われる。虹彩は褐色。

卵は長径7.1cm、短径5cm。

オスは頭頂の羽毛が後方へ房状に伸長(冠羽)する。体上面は赤褐色の羽毛、体側面は羽毛の外縁(羽縁)が緑色の黒い羽毛で被われる。額は青紫色、耳孔を被う羽毛(耳羽)は緑色、喉や後頭は青みがかった黒の羽毛で被われる。冠羽は基部から先端にかけて緑から濃青色、赤紫色。さらに肉垂れ状の皮膚がより大型。嘴の色彩は灰色。後肢の色彩は暗灰色。メスは全身が白や黒の斑紋が入った褐色の羽毛で被われる。喉は淡褐色で被われる。冠羽がない。また肉垂が小型で、嘴や後肢の色彩は黄色みを帯びた灰色。

生態

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標高3,000-4,900mにある下生えにシャクナゲが密生した針葉樹林、高山ツンドラなどに生息する。冬季になると標高の低い場所へ移動する。

食性は雑食で、球根昆虫を食べると考えられている。

繁殖形態は卵生。飼育下では4-5月に1回に3-5回の卵を産んだ例がある。

人間との関係

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生息地では食用とされる事もある。

開発による生息地の破壊、食用の乱獲などにより生息数は減少している。

関連項目

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参考文献

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  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社2000年、190-191頁。
  • 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-I (キジ目)』、東京動物園協会、1987年、102、176頁。

外部リンク

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