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カラーフィルムを忘れたのね

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『カラーフィルムを忘れたのね  Du hast den Farbfilm vergessen』
ニーナ・ハーゲンシングル
リリース
録音 1973年
時間
試聴
Du hast den Farbfilm vergessen
Amiga提供のYouTubeアートトラック
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カラーフィルムを忘れたのね』(: Du hast den Farbfilm vergessen )は、東ドイツの世界的パンク歌手であるニーナ・ハーゲンが1974年にリリースした、ミヒャエル・ホイバッハドイツ語版(作曲)とクルト・デムラードイツ語版(作詞)によって書かれた歌である。この曲は、一緒に旅行した彼氏がカラーフィルムを忘れ、記念写真が全て白黒になってしまったことに怒る女性を描いている[1]

この曲は1974年に東ドイツの音楽チャートでトップになり、1975年の通年チャートでは40位になった[2]。この歌は国によって検閲されなかったが、当時は単調で灰色の社会主義東ドイツへの批判として理解されていた。 歌のコミカルな言葉の二重の意味は、一般の人々と政治局のエリートの両方によく知られていた[3]

2003年に行われた調査では、東ドイツ人の約40%がこの曲の歌詞を歌うことができたと報告された[4]

アンゲラ・メルケル首相の退任式典での演奏

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ドイツ再統一以前の東ドイツ出身のアンゲラ・メルケル第8代連邦首相は、2021年12月に国防省で行われた退任式典(Großer Zapfenstreich)で演奏する3曲のうち一つに選んだ。記者会見で選んだ理由を問われると「この曲は青春時代のハイライトだった」と答えた[5][1]。ニーナ・ハーゲンは、この選択に驚いたと述べている(ソングライターのクルト・デムラーは、2000年に性的虐待で有罪判決を受け、2009年に自殺する前にも再び性的虐待で告発されていた)[6]。  

参考文献

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  1. ^ a b “メルケル独首相、退任式に青春時代のヒット曲を選ぶ”. BBC NEWS JAPAN. (2021年12月4日). https://www.bbc.com/japanese/video-59529860 2022年8月15日閲覧。 
  2. ^ ISBN 978-3-89602-323-0, S. 161.
  3. ^ Metzger (2011年12月15日). “Pre-punk Nina Hagen in East Germany, 1974”. Dangerous Minds. 2016年10月9日閲覧。Metzger, Richard (2011-12-15). "Pre-punk Nina Hagen in East Germany, 1974". Dangerous Minds. Retrieved 2016-10-09.
  4. ^ Finger, Evelyn (14 April 2010). “reise-hits: Nina unter Verdacht [Travel hits: Nina under suspicion]” (ドイツ語). ZEIT ONLINE. https://www.zeit.de/2003/11/farbfilm 
  5. ^ “Merkel’s punk pick for leaving ceremony raises eyebrows”. The Guardian. (29 November 2021). https://www.theguardian.com/world/2021/nov/29/angela-merkel-punk-pick-for-leaving-ceremony-raises-eyebrows Oltermann, Philip (29 November 2021). "Merkel's punk pick for leaving ceremony raises eyebrows". The Guardian.
  6. ^ 'Farbfilm vergessen': Nina Hagen von Merkels Zapfenstreich-Wunsch 'erstaunt'” (ドイツ語). Redaktionsnetzwerk Deutschland (2 December 2021). 2 December 2021閲覧。

外部リンク

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