カリソン
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カリソン(フランス語: calisson)、カリソン・デクス(フランス語: calisson d'Aix)[1]は、フランス・エクス=アン=プロヴァンスの伝統菓子[2]。アーモンド風味の菓子である[2]。
南フランスのクリスマスで伝統的に供される十三菓(菓子やドライフルーツなど13種の盛り合わせ)にも使用される[2]。
発祥
[編集]原型となる菓子は古代ギリシア、古代ローマから存在しており、プロヴァンスにはイタリア経由で入ってきたとされる[1]。
伝説では、1454年にルネ・ダンジューがジャンヌ・ド・ラヴァルと婚礼するにあたって、菓子職人が作り上げたと言われている[2]。ジャンヌ・ド・ラヴァルが菓子職人に菓子の名前を問うたところ、菓子職人はプロヴァンス地方の言葉で「抱擁(フランス語: Di calin soun)」と答えたところから、名付けられたとされる[2]。
別の伝説では、1629年にエクス=アン=プロヴァンスでペストが流行したときに、大司教が信者を護るために聖餐式を行い、パンに代えて菓子を聖杯(カリス、プロヴァンス語でcalissoum)に入れて配ったことから名づけられたとされる[1]。
材料
[編集]伝統的なカリソンには次の3つの材料が欠かせないとされる[2]。
出典
[編集]- ^ a b c 山本ゆりこ「カリソン」『フランス伝統菓子図鑑お菓子の由来と作り方: 定番菓子から地方菓子まで132種を網羅した決定版』誠文堂新光社、2019年、217頁。ISBN 978-4416519646。
- ^ a b c d e f “エクス・アン・プロヴァンスの郷土菓子、カリソン作りの秘密”. Explore France. フランス観光開発機構 (2019年11月2日). 2023年4月29日閲覧。