カルボキシメチレンブテノリダーゼ
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カルボキシメチレンブテノリダーゼ(Carboxymethylenebutenolidase、EC 3.1.1.45)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。
- 4-カルボキシメチルブト-2-エン-4-オリド + 水4-オキソヘキサ-2-エンジオアート
従って、基質は4-オキソヘキサ-2-エン-4-オリドと水の2つ、生成物は4-オキソヘキサ-2-エンジオアートのみである。
この酵素は加水分解酵素に分類され、特にエステル結合に作用する。系統名は、4-カルボキシメチルブト-2-エン-4-オリド ラクトノヒドロラーゼ(4-carboxymethylenebut-2-en-4-olide lactonohydrolase)である。ジエンラクトンヒドロラーゼ(dienelactone hydrolase)等とも呼ばれる。リンデン(γ-ヘキサクロロシクロヘキサン)や1,4-ジクロロベンゼンの分解に関与している。
構造
[編集]2007年末時点で、10個の構造が解かれている。蛋白質構造データバンクのコードは、1DIN、1GGV、1ZI6、1ZI8、1ZI9、1ZIC、1ZIX、1ZIY、1ZJ4、1ZJ5である。
出典
[編集]- Schmidt E, Knackmuss HJ (1980). “Chemical structure and biodegradability of halogenated aromatic compounds. Conversion of chlorinated muconic acids into maleoylacetic acid”. Biochem. J. 192 (1): 339–47. PMC 1162339. PMID 7305906 .