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カルヴィン・スミス・ジュニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カルヴィン・スミス・ジュニア Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Calvin Smith Jr.
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
競技 陸上競技短距離走
種目 400m
大学 アメリカ合衆国の旗 フロリダ大学
生年月日 (1987-12-10) 1987年12月10日(37歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 フロリダ州ルッツ英語版
身長 180cm
体重 72kg
成績
地域大会決勝 北中米カリブ選手権
400m:優勝(2007年)
4x400mR:優勝(2007年, 2015年)
国内大会決勝 全米選手権
400m:5位(2008年)
全米室内選手権
400m:2位(2012年)
最高世界ランク 400m10位(2010年)
自己ベスト
200m 20秒68(2009年)
400m 44秒81(2010年)
獲得メダル
陸上競技
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
世界室内選手権
2012 イスタンブール 4x400mR
2014 ソポト 4x400mR
2016 ポートランド 4x400mR
北中米カリブ選手権
2007 サンサルバドル 400m
2007 サンサルバドル 4x400mR
2015 サンホセ 4x400mR
世界ジュニア選手権
2006 北京 4x400mR
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カルヴィン・スミス・ジュニアCalvin Smith Jr.1987年12月10日 ‐ )は、アメリカ合衆国フロリダ州ルッツ英語版出身の陸上競技選手。専門は短距離走400mで44秒81の自己ベストを持つ。2012年イスタンブール世界室内選手権2014年ソポト世界室内選手権2016年ポートランド世界室内選手権と、3大会連続の4×400mリレー金メダリストであり、4×400mリレーの元室内世界記録保持者でもある。父親はアメリカを代表するスプリンターのカルヴィン・スミス

経歴

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2008年

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7月の全米選手権北京オリンピック選考会)男子400mにおいて45秒57の5位となり、北京オリンピック男子4×400mリレーメンバーに選出されたが[1]、8月の大会は補欠として出番はなかった。

2012年

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2012年イスタンブール世界室内選手権 (左端)

2月の全米室内選手権男子400mにおいて45秒96の2位となり[2]イスタンブール世界室内選手権アメリカ代表に選出された。シニアの世界大会デビューとなった3月の大会では男子400mと4×400mリレーに出場すると、400mは準決勝で敗退したが、決勝のみ出場した4×400mリレーはアメリカチームの2走を務め[注 1]、メンバー最速となる45秒69のラップタイムをマークして金メダル獲得に貢献した[3]

2014年

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2月の全米室内選手権男子400mにおいて45秒91の4位となり[4]ソポト世界室内選手権男子4×400mリレーメンバーに選出された。2大会連続の世界室内選手権出場となった3月の大会では予選と決勝でアメリカチームのアンカーを務めると、決勝では選手の中で最速となる45秒14のラップタイムをマークし[注 2][3]、室内世界新記録(当時)樹立と金メダル獲得に貢献した。従来の記録は1999年前橋世界室内選手権でアメリカチームがマークした3分02秒83で、今大会のアメリカチームはこれを0秒70更新した[注 3][5]

2016年

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3月の全米室内選手権男子400mにおいて46秒42の4位となり[6]ポートランド世界室内選手権男子4×400mリレーメンバーに選出された。3大会連続の世界室内選手権出場となった同月の大会では予選と決勝でアメリカチームの2走を務めて金メダル獲得に貢献した[注 4]。決勝のアメリカチームは室内世界記録(3分02秒13)こそ更新できなかったものの、3分02秒45という好タイムをマークした[7]

家族

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父親は2007年に全米陸上競技連盟の殿堂入りを果たしたカルヴィン・スミス100m4×100mリレーの元世界記録保持者である。オリンピックでは1984年ロサンゼルス大会の4×100mリレーで金メダル、1988年ソウル大会の100mで銅メダルを獲得。世界選手権では1983年ヘルシンキ大会の100mで銀メダル、200mで金メダル、4×100mリレーで金メダル、1987年ローマ大会の4×100mリレーで金メダル、1993年シュトゥットガルト大会の4×100mリレーで金メダルを獲得した[注 5]

自己ベスト

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記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
200m 20秒68 (+1.2) 2009年4月4日 アメリカ合衆国の旗 ゲインズビル
400m 44秒81 2010年4月17日 アメリカ合衆国の旗 ゲインズビル
室内
200m 20秒67 2010年2月27日
2010年3月12日
アメリカ合衆国の旗 フェイエットビル
400m 45秒61 2010年2月28日 アメリカ合衆国の旗 フェイエットビル
500m 1分01秒67 2016年2月17日 スウェーデンの旗 ストックホルム
4x400mR 3分02秒13 2014年3月9日 ポーランドの旗 ソポト 室内世界記録
アメリカ代表4走

主要大会成績

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備考欄の記録は当時のもの

国際大会

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大会 場所 種目 結果 記録 備考
2006 世界ジュニア選手権 中華人民共和国の旗 北京 200m 準決勝 21秒46 (-1.5) 全体15位
4x400mR 予選 3分06秒07 (1走) 決勝進出[注 6]
2007 北中米カリブ選手権 (en エルサルバドルの旗 サンサルバドル 400m 優勝 45秒52
4x400mR 優勝 3分02秒78 (2走)
2012 世界室内選手権 トルコの旗 イスタンブール 400m 準決勝 47秒09 全体12位
4x400mR 優勝 3分03秒94 (2走)
2014 世界室内選手権 ポーランドの旗 ソポト 4x400mR 優勝 3分02秒13 (4走) 室内世界記録
2015 北中米カリブ選手権 (en コスタリカの旗 サンホセ 4x400mR 優勝 3分00秒07 (2走) 大会記録
2016 世界室内選手権 アメリカ合衆国の旗 ポートランド 4x400mR 優勝 3分02秒45 (2走)

ダイヤモンドリーグ

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優勝したダイヤモンドリーグ個人種目の成績を記載。金色の背景はポイント対象レースを意味する。

大会 場所 種目 記録 備考
2011 上海ゴールデングランプリ 中華人民共和国の旗 上海 400m 45秒47

脚注

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注釈

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  1. ^ 決勝のメンバーは1走がフランキー・ライト英語版、3走がマンテオ・ミッチェル英語版、4走がギル・ロバーツ
  2. ^ 決勝のメンバーは1走がカイル・クレモンズ、2走がデヴィッド・ヴァーバーグ、3走がカインド・バトラー英語版
  3. ^ 2006年2月11日にアメリカチームが3分01秒96をマークしているが、この時はドーピング検査が行われなかったので室内世界記録に公認されなかった。
  4. ^ 決勝のメンバーは1走がカイル・クレモンズ、3走がChristopher Giesting(英語版)、4走がVernon Norwood(英語版)
  5. ^ 1993年シュトゥットガルト大会は予選のみ出場で、準決勝と決勝には出場していない。
  6. ^ 予選のみ出場。決勝のアメリカは3分03秒76で優勝。

出典

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  1. ^ Beijing 2008 Olympic Team Roster for Track and Field named”. アメリカオリンピック委員会 (2008年7月14日). 2016年2月25日閲覧。
  2. ^ 2012年全米室内選手権リザルト”. 全米陸上競技連盟 (2012年). 2016年9月7日閲覧。
  3. ^ a b World Indoor Championships Portland 2016 Athletics Statistics Handbook (ebook) (PAST RESULTS / WORLD INDOOR MEN'S Relaysの110-111ページ参照)”. 国際陸上競技連盟 (2016年). 2016年9月7日閲覧。
  4. ^ 2014年全米室内選手権リザルト”. 全米陸上競技連盟 (2014年). 2016年9月7日閲覧。
  5. ^ Calvin Smith provides family with second helpings of world records”. 国際陸上競技連盟 (2014年3月10日). 2014年12月3日閲覧。
  6. ^ 2016年全米室内選手権2日目リザルト”. 全米陸上競技連盟 (2016年3月). 2016年9月7日閲覧。
  7. ^ Report: men's 4x400m final – IAAF World Indoor Championships Portland 2016”. 国際陸上競技連盟 (2016年3月20日). 2016年3月21日閲覧。

外部リンク

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