カレブ・ユアン
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2018年ツアー・オブ・ブリテンにて | ||||
基本情報 | ||||
本名 |
Caleb Ewan カレブ・ユアン | |||
愛称 | ポケット・ロケット | |||
生年月日 | 1994年7月11日(30歳) | |||
国籍 | オーストラリア | |||
身長 | 167cm[1] | |||
体重 | 69kg[1] | |||
選手情報 | ||||
所属 | チーム・ジェイコ・アルウラー | |||
分野 | ロードレース&トラックレース | |||
役割 | 選手 | |||
特徴 | スプリンター | |||
アマチュア経歴 | ||||
2013–2014 | ジャイコ・AIS ワールドツアーアカデミー | |||
プロ経歴 | ||||
2014-2018 2019-2023 2024- |
オリカ・グリーンエッジ ロット・ソウダル チーム・ジェイコ・アルウラー | |||
主要レース勝利 | ||||
ツール・ド・フランス 区間通算5勝 ジロ・デ・イタリア 区間通算5勝 ブエルタ・ア・エスパーニャ 区間通算1勝 ツアー・ダウンアンダー ポイント賞(2017) 区間通算9勝 サイクラシックス・ハンブルク(2016) アブダビ・ツアー 区間1勝 UAEツアー 区間通算3勝 ツール・ド・ポローニュ 区間通算1勝 ベネルクス・ツアー 区間通算1勝 ティレーノ〜アドリアティコ 区間通算1勝 オーストラリア選手権 U23ロードレース(2014) クリテリウム(2016, 2017) | ||||
最終更新日 2024年3月1日 |
カレブ・ユアン(Caleb Ewan、1994年7月11日 - )は、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州シドニー出身の自転車競技(ロードレース)選手。韓国移民2世の母とオーストラリア人の父との間に生まれた韓国系オーストラリア人[2]。「ケイレブ・ユアン」「カレブ・イワン」などと表記されることもある。
経歴
[編集]自転車競技の経歴は10歳のころから始まり、2010年にナショナルジュニアロードレースでチャンピオンになり、次年にはジュニアトラック世界選手権オムニアムで優勝した。
2013年からJayco-AIS World Tour Academyに所属し、2014年にはオリカ・グリーンエッジに迎えられた。ナショナルU23ロードレースで優勝し、世界選手権U23ロードレースでは2位の成績を残した。
プロレースでの初勝利は2015年のヘラルド・サンツアー第2、3ステージ。翌月にはHCクラスのツール・ド・ランカウイで総合リーダージャージに袖を通し、最終的に区間2勝とポイント賞を獲得した。その年のブエルタ・ア・エスパーニャでは第5ステージで優勝し、見事なグランツールデビューとワールドツアー初勝利を飾った。プロ初年度には11勝を獲得した[3]。
2016年はツアー・ダウンアンダーで2勝、ヘラルドサン・ツアーで1勝を挙げた。グランツールの一つであるジロ・デ・イタリアに初出場。
2017年、シーズン開幕戦のツアー・ダウンアンダーにて、全てのスプリントステージで勝利し、ステージ4勝を挙げた[4]。ジロ・デ・イタリアではクイックステップ・フロアーズのフェルナンド・ガビリアの前に苦戦するも第7ステージで勝利。
2019年、ロット・ソウダルに移籍。ジロ・デ・イタリアでステージ2勝を挙げる。好調を維持したままツール・ド・フランスに初出場。第11ステージで集団スプリントを制し、全グランツールでのステージ勝利を達成した[5]。第16ステージでも集団スプリントを制し、大会2勝目[6]。第21ステージ、シャンゼリゼでのスプリントも制し、大会最多勝となる3勝目を挙げた[7]。
2020年、ツール・ド・フランスでも第3、11ステージで勝利を挙げた。
2021年、ジロ・デ・イタリア第5ステージで勝利。
特徴
[編集]21歳という若さでありながら、グランツール初勝利を挙げた。登りスプリントでデゲンコルブとペーター・サガンを引き離したことがあり、短距離の登りにも強い。[8]
167cmの小柄な体躯から繰り出される低いライディングフォームはマーク・カベンディッシュを彷彿させ[9]、そのスプリント姿から「ポケットロケット」とも呼ばれている。
主な戦歴
[編集]2014年
[編集]- オーストラリアナショナル選手権 優勝(U23ロードレース)
2015年
[編集]- ヘラルド・サンツアー 区間優勝(第2、3ステージ)
- ツール・ド・ランカウイ ポイント賞、区間優勝(第3、6ステージ)
- ブエルタ・ア・ラ・リオハ 優勝
- ツール・ド・コリア 総合優勝、ポイント賞、ヤングライダー賞、区間優勝(第2、3、5、7ステージ)
- ブエルタ・ア・エスパーニャ 区間優勝(第5ステージ)
2016年
[編集]- オーストラリア選手権 優勝(クリテリウム)
- ツアー・ダウンアンダー 区間優勝(ピープルズ・チョイス・クラシック、第1,6ステージ)
- ヘラルドサン・ツアー 区間優勝(第2ステージ)
- サイクラシックス・ハンブルク 優勝
2017年
[編集]- オーストラリア選手権 優勝(クリテリウム)
- ツアー・ダウンアンダー ポイント賞(ピープルズ・チョイス・クラシック、第1,3,4,6ステージ)
- アブダビ・ツアー 区間優勝(第4ステージ)
- ジロ・デ・イタリア 区間優勝(第7ステージ)
- ツール・ド・ポローニュ 区間優勝(第4ステージ)
- ツアー・オブ・ブリテン 区間優勝(第1,3ステージ)
2018年
[編集]- ツアー・ダウンアンダー 区間優勝(第2ステージ)
- クラシカ・デ・アルメリア 優勝
- ミラノ〜サンレモ 第2位
- ツアー・オブ・ブリテン 区間優勝(第8ステージ)
2019年
[編集]- ツアー・ダウンアンダー 区間優勝(ダウンアンダー・クラシック)
- カデル・エヴァンス・グレートオーシャン・ロードレース 2位
- UAEツアー 区間優勝(第4ステージ)
- ツアー・オブ・ターキー 区間優勝(第4,6ステージ)
- ジロ・デ・イタリア 区間優勝(第8,11ステージ)
- ZLMツアー 区間優勝(第4ステージ)
- ツール・ド・フランス 区間優勝 (第11,16,21ステージ)
- ブリュッセル・サイクリング・クラシック 優勝
2020年
[編集]- ツアー・ダウンアンダー 区間優勝(第2,4ステージ)
- UAEツアー ポイント賞(第2ステージ優勝)
- ツール・ド・ワロニー 区間優勝(第1ステージ)
- ツール・ド・フランス 区間優勝 (第3,11ステージ)
- スヘルデプライス 優勝
2021年
[編集]- UAEツアー 区間優勝(第7ステージ)
- ジロ・デ・イタリア 区間2勝(第5,7ステージ)
- バロワーズ・ベルギー・ツアー ポイント賞(第3,4ステージ優勝)
- ベネルクス・ツアー 区間優勝(第5ステージ)
2022年
[編集]- サウジ・ツアー 区間優勝(第1ステージ)
- ツール・デ・ザルプ=マリティーム・エ・デュ・ヴァール 区間優勝(第1ステージ)
- ティレーノ〜アドリアティコ 区間優勝(第3ステージ)
- ドイツ・ツアー 区間優勝(第1ステージ)
- グランプリ・ド・フルミー 優勝
2023年
[編集]2024年
[編集]- ツアー・オブ・オマーン 区間優勝(第1ステージ)
- ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン 優勝
- ブエルタ・ア・ブルゴス 区間優勝(第2ステージ)
脚注
[編集]- ^ a b 『ciclissimo 2022 No.65 選手名鑑2022』八重洲出版、2022年、050頁。
- ^ Caleb Ewan claims first victory in mother’s native Korea Velo News
- ^ http://www.greenedgecycling.com/team/caleb-ewan
- ^ サントス・ツアー・ダウンアンダー2017第6ステージ ユアンが圧巻の4勝目でダウンアンダー閉幕 ポートが初の総合優勝
- ^ ピレネー突入前の大集団スプリント フルーネウェーヘンを下したユアンが初勝利
- ^ 『ポケットロケット』ユアンが灼熱の集団スプリントで今大会2勝目をマーク
- ^ ユアンがシャンゼリゼでハットトリック達成 ベルナルが第106代ツール覇者に
- ^ 21歳イワンがグランツール初勝利 ドゥムランが1秒差でマイヨロホ獲得
- ^ オリカ・グリーンエッジが絶好のシーズンイン ジャイアント・アルペシンの選手は次々に手術
外部リンク
[編集]- カレブ・ユアンのプロフィール - ProCyclingStats
- カレブ・ユアン - サイクリングアーカイヴス