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カンジダ症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カンジダ症
寒天培地Candida albicans の培養
概要
診療科 感染症内科学, 皮膚科学
分類および外部参照情報
ICD-10 B37
ICD-9-CM 112
DiseasesDB 1929
MedlinePlus 001511
eMedicine med/264 emerg/76 ped/312 derm/67
Patient UK カンジダ症
MeSH D002177
KEGG 疾患 H00363 H01109

カンジダ症(: candidiasis, thrush)とはいくつかのカンジダ属菌Candida albicansによるものが最も一般的)を原因とする真菌症の一つ[1][2]イースト感染症と呼ばれる感染症は厳密にはカンジダ症、モニリア症oidiomycosisに分類される[3]

概要

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カンジダ症の定義には口腔カンジダ症性器カンジダ症のような表在性のものから全身性の致命的となり得るものまで含まれる。後期のカンジダ症はカンジダ敗血症と呼ばれるが、これは一般的に悪性腫瘍臓器移植後天性免疫不全症候群(エイズ)の患者のような免疫抑制状態の患者に限定して認められる。

カンジダを原因とする皮膚粘膜の表在性感染症では、局部の炎症や不快症状が一般的であるが[2][4][5]日和見病原体であるカンジダ属菌に、はっきりと起因するカンジダ症の症状は種々であり、経過も異なることが多い[2][4]

カンジダ症は、ビタミン欠乏症による免疫力の低下が主因で引き起こされる、悪玉菌増加による日和見感染である。カンジダ菌そのものは、元来はヒトの体表や消化管、それに女性の粘膜に生息するもので、普段は何の影響も与えない。また味噌やワインの発酵にも関与している。

2007年日本で発見されたカンジダ・アウリス英語版C. auris)は、重篤な感染症を引き起こすうえ、多剤耐性を持つため院内感染が世界的に問題となっている。

治療

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主な治療法は、ビタミン剤と乳酸菌整腸薬の内服と抗真菌薬の外用が効果的である。

関連項目

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脚注

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  1. ^ Walsh TJ, Dixon DM (1996). “Deep Mycoses”. In Baron S et al. eds. (via NCBI Bookshelf). Baron's Medical Microbiology (4th ed.). Univ of Texas Medical Branch. ISBN 0-9631172-1-1. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/bv.fcgi?rid=mmed.section.4006 
  2. ^ a b c MedlinePlus Encyclopedia Vaginal yeast infection
  3. ^ James, William D.; Berger, Timothy G.; et al. (2006). Andrews' Diseases of the Skin: clinical Dermatology. Saunders Elsevier. ISBN 0-7216-2921-0 
  4. ^ a b Fidel PL (2002). “Immunity to Candida”. Oral Dis. 8: 69–75. doi:10.1034/j.1601-0825.2002.00015.x. PMID 12164664. 
  5. ^ Pappas PG (2006). “Invasive candidiasis”. Infect. Dis. Clin. North Am. 20 (3): 485–506. doi:10.1016/j.idc.2006.07.004. PMID 16984866.