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カンスク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カンスク
Канск
カンスクの橋広場
カンスクの橋広場
カンスクの市旗 カンスクの市章
市旗 市章
位置
ロシア連邦内のカンスクの位置の位置図
ロシア連邦内のカンスクの位置
[[ファイル:
Pag is on an island.
Pag is on an island.
カンスク (クラスノヤルスク地方)
| 250px|の位置図]]
座標 : 北緯56度12分00秒 東経95度42分00秒 / 北緯56.20000度 東経95.70000度 / 56.20000; 95.70000
歴史
設立 1636年
行政
ロシアの旗 ロシア
 連邦管区 シベリア連邦管区
 行政区画 クラスノヤルスク地方の旗 クラスノヤルスク地方
 市 カンスク
人口
人口 (2021年現在)
  市域 86,816人
その他
等時帯 クラスノヤルスク時間

カンスク(ロシア語:Канск)はロシア連邦クラスノヤルスク地方の都市。人口は約9万人(2021年)。カンスキー地区の中で唯一の人口密集地域としてカンスキー都市地区を形成し、地域従属都市を形成している。

この都市はモスクワから西に約3500km離れた場所にありクラスノヤルスク地方の東部、森林草原のカンスク・ルイビンスク盆地の中心部、クラスノヤルスクの東247kmにあるカン川エニセイ川の右支流)の両岸に位置している。クラスノヤルスクノリリスクアチンスクに次ぐ4番目の都市であり、重要な産業及び文化の中心地のひとつである。1636年のエニセイ キルギスの襲撃に対してが作られたことを起源とし1822 年以来都市の地位を保っている。

歴史

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17世紀の1630年代、クラスノヤルスク地方のアタマンであるミロスラフ コルツォフによってエニセイ キルギスの襲撃から征服した領土を守るために要塞が建設された。その後何度か火災に見舞われたが17世紀後半には再び要塞が再建された。18世紀の中頃からはこの地域に永住する人々が現れた。カンスクにシベリア高速道路が通されたことによりクラスノヤルスク地方周辺の集落とイルクーツクとの中継貿易の中心地としてカンスクは発展していった。そしてロシア人が南東部に進出する際の拠点としても機能するようになる。1822年にはカンスクは市の地位を獲得しエニセイ県のカンスク地区の中心地となった。[1]

19世紀前半までにツァーリがシベリアへの短期間の移住を許可したことにより町はさらに発展していき石鹸工場やラード製造工場、皮なめし工場などが操業を開始した。ロシア内戦の後ソビエト連邦時代に入ると5ヵ年計画によりカンクスの経済規模は4倍に成長し市内には製材所、製粉所、発電所などが建設された。1930年代の終わりまでにカンスクの人口は4万人を超えた。[1]

第二次世界大戦時にカンスクはアチンスクと共に地域付属都市となった。そして戦時中には多くの繊維産業企業がヨーロッパカンスクに疎開し市内には綿工場と加水分解工場が建設された。戦後はエンジン修理会社、レンガ工場、織物工場、梳毛織物工場、住宅建物などの建物が建設された。ソビエト連邦の崩壊後の1990年代のカンスクは町のあちこちで食料や物が不足し木材加工工場や食品工場では従業員の大量解雇などが行われた。現在のカンスクは不景気な時代を乗り越えつつある。[2]

地理

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カンスク市全体の面積は約50キロ平方メートルに達する。クラスノヤルスク地方の東部に位置する森林草原のカンスク・ルイビンスク盆地の中心部にカンスクは位置しクラスノヤルスクの東247kmにあるカン川エニセイ川の右支流)の両岸に市街地が広がっている。クラスノヤルスク地方の中ではクラスノヤルスクノリリスクアチンスクに次ぐ4番目に規模が大きい都市である。[3]

交通

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カンスク市内ではシャトルバスが運行しておりさらにシベリア鉄道も通っており市内にはカンスク・エニセイスキー駅がある。また、カンスクには連邦高速道路が市内を通過している。クラスノヤルスクからは約150km離れている。[4]

気候

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1月の平均気温は-20.2℃で、7月の平均気温は18.9℃と寒暖差の激しい大陸性気候である。最低気温は約-50℃にも達する非常に寒い地域となっている。

  • 年間平均気温 - 0.3 °C
  • 相対空気湿度 - 70.3%
  • 平均風速 - 3.0 m/s
カンスクの気候
1月 2月 行進 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
絶対最大値、  ℃ 5.5 10 19.2 28.6 34.2 36.1 39.2 38 31.8 25 15 6.2 39.2
平均最高値、℃ −16 −13.1 −3 6.9 15.5 22.3 24.9 21.6 14.6 5.5 −5.5 −13.8 5.1
平均気温、℃ −20.2 −18.4 −8.8 1.5 9.4 16.1 18.9 15.5 8.6 0.5 −9.4 −17.7 0.3
平均最小値、°C −25.4 −24.7 −15.6 −4.5 2.2 8.7 12.1 9 2.7 −4.2 −14.3 −23 −6.4
絶対最小値、℃ −49.6 −47.8 −46.1 −29.1 −8 −3.5 0.1 −3.4 −13 −32 −39 −48.9 −49.6
降水量、mm 22.2 11.4 26.1 20.8 30.9 47.9 64.9 57.1 39.5 31 29 17.6 398
出典: WeatherBase

人口

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1990年代前半には11万人にも達した人口だがソ連崩壊の影響もあってか1990年代後半に入ると人口は減少していき2021年には約8万7000人にまで減少した。

人口
1724年 1782年 1823年 1856年 1861年 1897年 1917年 1926年 1931年 1939年
250 600 1112 2000 2486 7537 15,032 19,000 24,600 41,584
1956年 1959年 1962年 1967年 1970年 1973年 1975年 1976年 1979年 1982年
61,000 82,662 90,000 91,000 94,680 95,000 98,000 98,000 100,558 101,000
1985年 1986年 1987年 1989年 1990年 1991年 1992年 1993年 1994年 1995年
106,000 106,000 108,000 109,607 110,000 110,000 110,000 110,000 110,000 110,000
1996年 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年
109,000 108,000 108,000 107,500 107,400 108 100 103,000 103,000 102,200 102,000
2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
101,600 100 300 100 453 97,320 94,226 94,042 93,060 92,575 92 142 91,658
2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年
91,018 90 231 89,508 89 111 88,917 86,816

姉妹都市

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ベラルーシの旗ポロツクベラルーシ[5]

脚注

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  1. ^ История”. www.kansk-adm.ru. 2025年1月1日閲覧。
  2. ^ User, Super. “1990-е годы”. www.kansklib.ru. 2025年1月1日閲覧。
  3. ^ GEO. город Канск - Россия, край Красноярский”. geo.koltyrin.ru. 2025年1月1日閲覧。
  4. ^ Автобус 22, Канск: маршрут и остановки — 2ГИС” (ロシア語). 2gis.ru. 2025年1月1日閲覧。
  5. ^ Вихрь 19.05.2016, 1 2. “Города Канск и Полоцк побратились » Запад24” (ロシア語). Запад24. 2025年1月1日閲覧。