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カーリン・クローグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カーリン・クローグ
Karin Krog
カーリン・クローグ(2015年)
基本情報
出生名 Ellen Radka Toneff
生誕 (1937-05-15) 1937年5月15日(87歳)
出身地  ノルウェー オスロ
ジャンル ジャズ
職業 歌手、作曲家
担当楽器 ボーカル
レーベル Meantime
公式サイト karinkrog.no

カーリン・クローグKarin Krog1937年5月15日 - )は、ノルウェージャズ歌手である。彼女は、ノルウェーの作曲家、音楽家、遺伝学者、民俗学者、地元の歴史家であるアンダース・ヘイエルダール(1832年–1918年)の曾孫娘であり、ジャズ・ジャーナリストのヨハネス(ジョーズ)・バーグ(1932年–2001年)と結婚した(1957年–2001年)[1][2]

略歴

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カーリン・クローグ(2014年)
カーリン・クローグ(2014年)

クローグは10代の頃からジャズを歌い始め、オスロでのジャズ・セッションで演奏しているときに注目を集めるようになった。1955年に彼女はピアニストのシェル・カールセンに雇われ、彼のセクステットで歌った[1][2]。1962年には最初のバンドをスタートし、その同じ年にノルウェー系アメリカ人の歌手アン・ブラウンの生徒となった。クローグは1969年までブラウンに師事した。1960年代に彼女はリズム・アンド・ブルース・バンドのPublic Enemiesと共演し、ヒット・シングル「Sunny」と「Watermelon Man」をリリースした[1][2][3]

彼女はヴィグレイク・ストラース、ジェイコブ・ヤング、テリエ・リピダル、アリルド・アンデルセン、ヤン・ガルバレクデクスター・ゴードンケニー・ドリュードン・エリススティーヴ・キューンアーチー・シェップポール・ブレイジョン・サーマンニールス=ヘニング・エルステッド・ペデルセンレッド・ミッチェル、ベンクト・ハルベルクと一緒に仕事してきた[1][2][4][5]。1994年に彼女はヴァーヴ・レコードからアルバムをリリースした最初のノルウェーのミュージシャンとなった。アルバム『ジュビリー〜ベスト・オブ・30イヤーズ』は彼女の30年にわたるキャリアからの曲を選りすぐったコンピレーションである[2]

受賞歴

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  • 1965年 バディ賞 ノルウェーのジャズ・フォーラム[2]
  • 1969年 ベルリンにおける『DownBeat』誌投票の勝者[2]
  • 1970年 大阪におけるヨーロッパ投票の勝者[2]
  • 1971年 レコード・オブ・ザ・イヤー(日本)デクスター・ゴードンとのアルバム『ブルース・アンド・バラッズ』にて。
  • 1974年 スペルマン賞(ノルウェーのグラミー賞)[2]
  • 1975年 女性シンガー・オブ・ザ・イヤー、ヨーロッパ・ジャズ連盟[2]
  • 1981年 オスロ評議会アーティスト賞[2]
  • 1983年 ガムレン賞[2]
  • 1999年 ラドカ・トネフ記念賞
  • 1999年 スペルマン賞、ジョン・サーマンとのアルバム『G線上のアリア』にて。
  • 2005年 騎士、国王ノルウェー功労勲章[2]
  • 2007年 アンデルス・ヤールス文化賞[2]
  • 2008年 エラ賞[2][3]
  • 2012年 スペルマン賞、名誉賞
  • 2013年 スペルマン賞、ジョン・サーマンとのアルバム『ソングス・アバウト・ディス・アンド・ザット』にて。

ディスコグラフィ

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リーダー・アルバム

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  • 『バイ・マイセルフ』 - By Myself (1964年、Philips)
  • 『ジャズ・モーメンツ』 - Jazz Moments (1966年、Sonet)
  • 『ジョイ』 - Joy (1968年、Sonet)
  • 『ブルース・アンド・バラッズ』 - Some Other Spring Blues And Ballads (1970年、Sonet) ※with デクスター・ゴードン
  • 『ライヴ・アット・ザ・フェスティヴァル』 - Live at the Festival (1973年、Enja)
  • 『ガーシュイン・ウィズ・カーリン・クローグ』 - Gershwin with Karin Krog (1974年、Polydor)
  • 『ミッシェル・ルグランを歌う』 - You Must Believe in Spring (1974年、Polydor)
  • 『ウィー・クッド・ビー・フライング』 - We Could Be Flying (1975年、Polydor)
  • 『ハイ・フライ』 - Hi-Fly (1976年、Compendium) ※with アーチー・シェップ
  • 『ディファレント・デイズ、ディファレント・ウェイズ』 - Different Days Different Ways (1976年、Philips)
  • 『ソング・フォー・ユー』 - A Song for You (1977年、Phontastic) ※with ベンクト・ハルベルク
  • 『アローン・トゥゲザー』 - But Three's a Crowd (1977年、Bluebell of Sweden) ※with レッド・ミッチェル
  • 『カーリン・クローグ・マルメ・セッション』 - As You Are (The Malmö Sessions) (1977年、RCA Victor) ※with ニルス・リンドベリ
  • 『クラウド・ライン・ブルー』 - Cloud Line Blue (1979年、Polydor) ※with ジョン・サーマン
  • 『スウィンギン・アライバル』 - Swingin' Arrival (1980年、Talent)
  • 『ウィズ・マリース・トゥワード・ナン』 - With Malice Towards None (1980年、Bluebell of Sweden) ※with ニルス・リンドベリ
  • 『アイ・リメンバー・ユー』 - I Remember You... (1981年、Spotlite) ※with ウォーン・マーシュ、レッド・ミッチェル
  • 『トゥ・オブ・ア・カインド』 - Two of a Kind (1982年、Four Leaf Clover) ※with ベンクト・ハルベルク
  • 『フリースタイル〜ユーヴ・ガット・スタイル』 - Freestyle (1986年、Odin)
  • 『サムシング・ボロウド…サムシング・ニュー』 - Something Borrowed...Something New (1989年、Meantime)
  • 『ノルディック・クァルテット』 - Nordic Quartet (1995年、ECM) ※with テリエ・リピダル、ジョン・サーマン
  • Det Var En Gang (1995年、NorDisc)
  • 『G線上のアリア』 - Bluesand (1999年、Meantime) ※with ジョン・サーマン
  • 『ホエア・フラミンゴス・フライ』 - Where Flamingos Fly (2002年、Grappa) ※with ジェイコブ・ヤング
  • Where You At? (2003年、Enja)
  • 『かもめ』 - Seagull (2005年、Grappa) ※with ベルゲン・ビッグ・バンド
  • 『トゥゲザー・アゲイン』 - Together Again (2006年、Grappa) ※with スティーヴ・キューン
  • Wildenvey I Ord Og Toner (2007年、Grappa)
  • Such Winters of Memory (2008年、ECM) ※with ジョン・サーマン、ピエール・ファーヴル
  • 『オスロ・コーリング』 - Oslo Calling (2008年、Meantime)
  • Folkways (2010年、Meantime)[6]
  • 『ハウス・コンサート』 - House Concert (2010年、Fab) ※with デイヴ・フリッシュバーグ
  • 『キャビン・イン・ザ・スカイ』 - Cabin in the Sky (2011年、Gazell) ※with ベンクト・ハルベルク
  • 『イン・ア・ラグ・バッグ』 - In a Rag Bag (2012年、Meantime) ※with モルテン・グンナー・ラーセン
  • 『ニューヨーク・モーメンツ』 - New York Moments (2013年、Enja) ※with スティーヴ・キューン、『Where You At?』の再発盤
  • 『ソングス・アバウト・ディス・アンド・ザット』 - Songs About This and That (2013年、Meantime) ※with ジョン・サーマン
  • 『ふたりの夜明け』 - Break of Day (2014年、Meantime) ※with スティーヴ・キューン
  • 『ザ・ベスト・シングス・イン・ライフ』 - The Best Things in Life (2016年、Stunt) ※with スコット・ハミルトン
  • 『インフィニット・パズ』 - Infinite Paths (2016年、Meantime) ※with ジョン・サーマン

参加アルバム

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  • トーレ・ヨハンセン : Man, Woman, and Child (2000年、Gemini)
  • トーレ・ヨハンセン : Like That (2005年、Gemini)

脚注

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  1. ^ a b c d Stendahl, Bjørn (13 February 2009). "Karin Krog Extended Biography". Norsk Biografisk Leksikon (ノルウェー語). Kunnskapsforlaget. 2013年10月7日閲覧
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o Krog, Karin - Biography” (ノルウェー語). MIC.no. 2013年10月7日閲覧。
  3. ^ a b Karin Krog kaller Oslo” (ノルウェー語). Ballade.no. 2013年10月7日閲覧。)
  4. ^ Glimt fra gamle dager: Se unike fotos fra NRK-jazzens gullalder” (ノルウェー語). NRK Jazz. 2013年10月7日閲覧。)
  5. ^ Karin Krog”. AllMusic. 1 September 2019閲覧。
  6. ^ Fordham, John (2011年3月3日). “Karin Krog: Folkways – review”. The Guardian. 2013年10月7日閲覧。)

外部リンク

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