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カール・クンツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カール・クンツ
Carl Kuntz
作者不詳の肖像画
生誕 (1770-07-29) 1770年7月29日
マンハイム
死没 1830年9月8日(1830-09-08)(60歳没)
カールスルーエ
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カール・クンツ(Carl Kuntz、1770年7月29日 - 1830年9月8日)は、ドイツの画家である。家畜のいる風景画を描いた。

略歴

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マンハイムで生まれた。マンハイムの絵画学校(Mannheimer Zeichnungsakademie)で、ヨハン・ヤコブ・リーゲル(Johann Jakob Rieger: 1754-1811)に学んだ。リーゲルは17世紀オランダの風景画から影響を受けた風景画家、版画家のフェルディナント・コーベル(Ferdinand Kobell: 1740-1799)の弟子だった人物で 、コーベルはミュンヘンに移っていたが、クンツはコーベルのスタイルから影響を受けていたとされる。

1791年から1792年にかけて、スイス、北イタリアを旅し、アクアチント版画などの技法を学び、風景を描いた。マンハイムに戻った後、1793年に出版した「シュヴェツィンゲンの版画集(Schwetzinger Stiche)」で評価を得て、デッサウの銅版画協会(Chalkographische Gesellschaft)で下絵画家として雇われ、自らもアクアチント版画を制作した。

マンハイムがバーデン選帝侯領となり、1804年にマンハイムの絵画学校が閉鎖されることになった後、バーデン選帝侯の宮廷のために風景画を描き、バウシュロット城(Schloss Bauschlott)の装飾画を描いた。1808年に宮廷画家に任じられ、カールスルーエに移り、カールスルーエの宮殿(Markgräfliches Palais)の装飾画を描いた。バーデン大公カールの妃、ステファニー・ド・ボアルネの絵画の教師を務めた。

1815年にオランダの動物画家パウルス・ポッテル(1625-1654)を模写した作品が、評判を呼び、宮廷や富裕な人々から動物画の注文を受け、動物画家として人気を集めた。バーデン美術協会(Badischer Kunstverein)の共同創設者となり、1829年にはバーデン大公ルートヴィヒ1世によって美術館長に任じられたがその翌年カールスルーエで亡くなった。

弟子には、2人の息子のルドルフ・クンツ(Rudolf Kuntz: 1798-1848)とルーヴィヒ・クンツ(Ludwig Kuntz: 1810-1876)やエルンスト・フリース(Ernst Fries: 1801-1833)がいる。

作品

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参考文献

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  • Constantin von Wurzbach: Kuntz, C.. In: Biographisches Lexikon des Kaiserthums Oesterreich. 13. Theil. Kaiserlich-königliche Hof- und Staatsdruckerei, Wien 1865, S. 390 (Digitalisat).
  • Alfred Woltmann: Karl Kuntz. In: Badische Biographien. 1875, Teil 1, S. 487/488 (Digitalisat).
  • Kuntz, Karl. In: Allgemeine Deutsche Biographie (ADB). Band 17, Duncker & Humblot, Leipzig 1883, S. 397.
  • J. Beringer: Kurpfälzische Kunst und Kultur im 18. Jahrhundert. 1907.
  • Fritz Hirsch: 100 Jahre Bauen und Schauen. 1928.
  • Gustav Jacob: Kuntz, Carl. In: Hans Vollmer (Hrsg.): Allgemeines Lexikon der Bildenden Künstler von der Antike bis zur Gegenwart. Begründet von Ulrich Thieme und Felix Becker. Band 22: Krügner–Leitch. E. A. Seemann, Leipzig 1928, S. 114–116 (biblos.pk.edu.pl).
  • A. von Schneider: Karl Kuntz. In: Mein Heimatland. 29, 1942.
  • A. von Schneider: Badische Malerei des 19. Jahrhunderts. 1968.
  • Lieselotte Benedict: Der badische Hofmaler Carl Kuntz 1770–1830. Dissertation, Universität Karlsruhe 1980.
  • Lieselotte Benedict: Kuntz, Carl. In: Neue Deutsche Biographie (NDB). Band 13, Duncker & Humblot, Berlin 1982, ISBN 3-428-00194-X