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ガンマ線望遠鏡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ガンマ線望遠鏡(ガンマせんぼうえんきょう)はガンマ線天文学ガンマ線を観測する望遠鏡

概要

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ガンマ線天文学でガンマ線バースト等で宇宙空間から飛来するガンマ線を観測するために使用される。

ガンマ線望遠鏡にはテルル化鉛のような化合物半導体を使用したり、シンチレーション検出器を使用する機種がある[1]。シンチレーション式の場合、前面には穴に平行に入射するガンマ線のみを通過するためのコリメータと呼ばれる小さい穴が多数開いたまたはタングステン製の板が置かれ、その後ろにシンチレータとしてイオン結晶であるヨウ化ナトリウムの一枚板の結晶があり、その後部には数十本の光電子増倍管が並んでいてシンチレータに到達したガンマ線は光に変換され、さらに光電子増倍管によって電気信号に変換される[2]。光電子増倍管の配列は1次元または2次元に配置され、ガンマ線の空間分布を可視化する[3]天文衛星高高度気球に搭載される例が多い[4][5]

用途

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関連項目

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脚注

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  1. ^ 高橋忠幸, 中澤和洋, 尾崎正伸 ほか、「100kg衛星と次世代検出器を用いた新しいガンマ線天文学」『宇宙科学シンポジウム』 3, 519-522, 2003-01-09, NAID 80015960714
  2. ^ 谷森達, 森正樹、「TeV ガンマ線で探る宇宙線の起源」『日本物理学会誌』 2003年 58巻 6号 p.406-413, doi:10.11316/butsuri1946.58.406, 日本物理学会
  3. ^ 釜江常好, 大杉節. "極限状態の宇宙をガンマ線で探る GLAST 衛星計画." 日本物理學會誌 54.8 (1999): 605-614.
  4. ^ 青木茂樹, 高橋覚, 六條宏紀、「気球搭載型エマルション望遠鏡による宇宙高エネルギーガンマ線精密観測計画GRAINE」 『RADIOISOTOPES』 2019年 68巻 12号 p.877-891, doi:10.3769/radioisotopes.68.877, 日本アイソトープ協会
  5. ^ 高橋覚, 青木茂樹、「原子核乾板ガンマ線望遠鏡による宇宙ガンマ線観測計画 GRAINE」 『日本写真学会誌』 2015年 78巻 4号 p.228-234, doi:10.11454/photogrst.78.228, 日本写真学会