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ガーデンオーダー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ガーデンオーダー』は、久保田悠羅F.E.A.R.が製作した現代伝奇RPGテーブルトークRPG)。 2015年9月富士見書房KADOKAWA)から出版された。 プレイヤーは国連組織「ガーデン」に所属する、異能力者「オーダー」を演じることで、人類を殺戮する謎の生命体「ネフィリム」との戦いに身を投じることになる。 異能力者「オーダー」は、ひとりにつきひとつの特性能力を持っている。

世界設定

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『ガーデンオーダー』の世界は2015年現在の地球とよく似ているが、人類の天敵となる魔物「ネフィリム」が存在している。 ネフィリムには普通の武器・兵器がほとんど通用しない。 ネフィリムに対抗できるのは、「オーダー」と呼ばれる超能力を持つ人物だけである。

ネフィリム

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ネフィリムと呼ばれる存在は、この世界ではないどこかから呼び出されていると考えられている。 今より約70年前、世界大戦と呼ばれる状況で、ネフィリムの出現が初めて確認された。 ネフィリムは基本的に人間よりも大きく、個体によって様々な生物の特徴を備えている。 虫のような個体、四足歩行獣のような個体、竜のような個体、人型のような個体と外見は様々である。

オーダー

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偏性異能特性体(Obligate Rarity Differential Extra-Race : ORDER)の略称。 魔法あるいは超能力としか呼べない能力を持つ人類である。 今より約30年前に、オーダーの存在が初めて確認された。 普通の武器・兵器がほとんど通用しないネフィリムに対しても、オーダーの特性能力は有効に通用するため、 各国政府は「ネフィリムとの戦いの尖兵となる」ことと引き換えに、オーダーの人権を認めている。 オーダーには、髪・瞳・肌の一部に通常の人間とは異なる色素が現れる。 特性能力を象徴するこの色を「スペックカラー」と呼ぶ。

ガーデン

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組織(Genetic Ability Response Department of Eliminated Nephilim : GARDEN)の略称。 オーダーを捜索して登録する、国際連合の組織である。

システム

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行為判定

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行為判定システムは、基本的には100面ダイス(1D100 または 2D10)によるパーセンテージロールであり、修正を加えた目標値以下の値の出目が出ると成功となる。 修正を加えた目標値の1/5以下(端数切り捨て)の出目を出した場合、行為判定はクリティカル(絶対成功)扱いとなる。 目標値が99以下であれば96から00(100)の出目を出した場合、目標値が100以上であれば99から00(100)の出目を出した場合、行為判定はファンブル(絶対失敗)扱いとなる。 対決判定で両者が同じ結果(例えば両者成功)の場合、ダイスの出目が小さい方が勝利する。

技能

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技能にはそれぞれ「基本成功率」が設定されている。 プレイヤーキャラクターの作成では、250%分の成功率を任意の技能に割り振り、それぞれの基本成功率と合計して成功率にする。

オーバーブースト

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身体と精神の限界を超えた力を発揮する、オーダーの切り札となる能力である。 「攻撃ダメージ+10」「判定ダイスの10の位と1の位を入れ替える」という効果を、それぞれ1シナリオに1回まで使用できる。 オーバーブーストを使用するとダメージ(致命傷)を受ける。 このダメージ(致命傷)は、バディのキャラクターが肩代わりすることもできる。

連続攻撃

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命中判定に使用する技能の成功率が100%以上の場合、連続攻撃を宣言して複数回の攻撃を行なうことができる。 この場合には、成功率は攻撃回数で割られた値となる。 また、最終的な成功率(割られた値)は50%以上でなければならない。 例えば、成功率165%では3回攻撃(割られた値は55%)までが可能となる。

特性能力

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  • 発火能力 - イグニッションバースト。物質を燃焼させる能力。自身の望む範囲だけを燃焼させることもできる。
  • 精神投影 - イメージリアライズ。テレパシーによって他人の心や記憶を操作する能力。
  • 風候操作 - ウェザーキャスト。風と真空を操作する能力。局所的に天候を作り出すこともできる。
  • 電磁操作 - エレクトロニックダンス。電気・磁気を操作する能力。機械を操作することもできる。
  • 光波干渉 - オプティカルインタフィア。光を増幅・屈折・反射することのできる能力。X線や電波にも干渉できる。
  • 重力操作 - グラビティフォール。重力を増加・減少させる能力。引力だけではなく斥力を作り出すこともできる。
  • 感覚強化 - シックスセンス。自身の五感を強化する能力。自身の感覚のみを加速することもできる。
  • 氷結能力 - フリーズバインド。物質の温度を低下させる能力。特に水分は扱いやすいとされる。
  • 物質転移 - マテリアルトランスレーション。生物ではない物体の性質を変化させる能力。物体錬成までの効果はない。
  • 身体強化 - リミットブレイク。自身の肉体を強化する能力。素手でコンクリートを打ち砕けるようになる。
  • 音響操作 - ソニックモデュレーター。音と振動を操作する能力[1]
  • 空間歪曲 - フィールドディストーション。空間を歪めたり削り取ったりする能力。遠くから道具を取り寄せることもできる[1]

脚注

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  1. ^ a b 『上級ルールブック』 久保田悠羅、2016年、42-45頁

出典および書籍一覧

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関連項目

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