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キクイムシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キクイムシ科から転送)
キクイムシ科 Scolytidae
マツノクロキクイムシ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目(鞘翅目) Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目(多食亜目) Polyphaga
下目 : Cucujiformia
上科 : ゾウムシ上科 Curculionoidea
: キクイムシ科 Scolytidae
英名
Bark beetle
亜科

キクイムシ(木食い虫)とは、甲虫目キクイムシ科[1](Scolytidae)に属する昆虫の総称。ゾウムシ科キクイムシ亜科(Scolytinae)とする場合もある。

概要

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ゾウムシ上科に属するが、同じ上科の他のの昆虫のようにが長く伸びず、形態の特殊化の程度は進んでいない。成虫幼虫とも1mm前後から大きくて数mm程度であり、木材への穿孔生活に適応して短い円筒形の微小な昆虫である。

日本産で少なくとも300以上記載されており、多様性はかなり高い。森林に多くの種が生息し、坑道が掘られた木の幹を砕くとたくさんの幼虫が出てくる。

その名の通り、基本的に成虫・幼虫とも樹木の材を食べる。材の中や樹皮の下に細い巣穴を掘って生活しているが、ほとんどの種が多かれ少なかれ菌類と共生して材の栄養摂取を行っており、甚だしいものはアンブロシアビートル(養菌性昆虫)と呼ばれ、材中に掘った坑道の中に植えつけた共生菌類(アンブロシア菌)のみを食べて生活する。

幼虫・成虫とも、すべての種類が植物食で、食物とする部位はほとんどのものが木材で、一部のものがドングリなど樹木の種子に穿孔する。通常は衰弱した樹木に穿孔する種が多いが、そういう種でも大発生すると健康な樹木を激しく食害することが知られており、森林害虫として重要視されている種も多い。

上記のアンブロシアビートルの中には、同じ坑道で羽化した兄弟姉妹間で交尾して繁殖し、非常に血縁度の高い群れを形成する種がある。

おもな種類

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キクイムシ科 Scolytidae

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カワノキクイムシ亜科 Hylesininae
ザイノキクイムシ亜科 Ipinae
キクイムシ亜科 Scolytinae

ナガシンクイムシ科 Bostrychidae

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ヒラタキクイムシ亜科 Lyctinae

ナガキクイムシ科 Platypodidae

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ナガキクイムシ亜科 Platypodinae

脚注

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  1. ^ 甲殻類ワラジムシ目にも同名のキクイムシ科 Limnoriidae があり、キクイムシ Limnoria tripunctata などが属するが、これは海に棲む動物で、水中に没した木材などに穿孔する。[1]

関連項目

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参考文献

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外部リンク

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