シンクイムシ
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シンクイムシ( 芯喰い虫, fruit / shoot / stem borer )は、植物組織に穴を開けて中にもぐりこむ穿孔性昆虫のうち、作物の茎や果実、樹木の新芽などの柔らかい組織を摂食する昆虫の総称である[1][2]。生態による人為分類であり定義があいまいだが(たとえば、鞘翅目にもツツシンクイやナガシンクイのように「シンクイ」と名づけられたグループがある)、主に鱗翅目(チョウ目)の昆虫のうちでこのような生態を有し、農林業に関する害虫として知られる種を指すことが多い[3][4]。
おもな種類
[編集]鱗翅目において穿孔性は複数の分類群に見られるため、シンクイムシと呼ばれる種も複数のグループにわたって存在する。穿孔性昆虫としてはボクトウガ科やスカシバガ科なども有名だが、樹木の木質を加害するこれらのグループはシンクイムシと見なされることが少ないため、ここでは記述しない。
- アワノメイガ Ostrinia furnacalis
- ヨーロッパアワノメイガ Ostrinia nubilalis
- アズキノメイガ(フキノメイガ)Ostrinia scapulalis
- ニカメイガ(ニカメイチュウ)Chilo suppressalis
脚注・参考文献
[編集]- ^ 野淵輝 (1988). “熱帯の森林害虫(2) 加害様式”. 熱帯林業 12: 56-58 .
- ^ 山根明臣 (1988). “幹・大枝の穿孔虫害とその対策”. 日本緑化センター月刊誌 グリーン・エージ 1988: 27-33 .
- ^ 井上寛. “シンクイムシ - 日本大百科全書(ニッポニカ)の解説”. コトバンク. 2021年1月8日閲覧。
- ^ “心喰虫 - 精選版 日本国語大辞典の解説”. コトバンク. 2021年1月8日閲覧。