キチンシンターゼ
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キチンシンターゼ(Chitin synthase、EC 2.4.1.16)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。
- UDP-N-アセチル-D-グルコサミン + [1,4-(N-アセチル-β-D-グルコサミニル)]nUDP + [1,4-(N-アセチル-β-D-グルコサミニル)]n+1
従って、この酵素の2つの基質はウリジン二リン酸-N-アセチルグルコサミンと[1,4-(N-アセチル-β-D-グルコサミニル)]n、2つの生成物はウリジン二リン酸と[1,4-(N-アセチル-β-D-グルコサミニル)]n+1である。
この酵素は、グリコシルトランスフェラーゼ、特にヘキソシルトランスフェラーゼに分類される。系統名は、UDP-N-アセチル-D-グルコサミン:キチン 4-β-N-アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼである。その他よく用いられる名前に、chitin-UDP N-acetylglucosaminyltransferase、chitin-uridine diphosphate acetylglucosaminyltransferase、chitin synthetase、trans-N-acetylglucosaminosylase等がある。この酵素は、アミノ糖の代謝に関与している。
生産
[編集]キチンシンターゼは、細菌の粗面小胞体で、不活性な酵素前駆体として生産される。酵素前駆体は、その後、ゴルジ体のキトゾームに収められる。キトゾームは、酵素前駆体を菌糸の先端まで運び、キチンシンターゼは細胞膜の内側で活性化する。
出典
[編集]- GLASER L, BROWN DH (1957). “The synthesis of chitin in cell-free extracts of Neurospora crassa”. J. Biol. Chem. 228 (2): 729–42. PMID 13475355.
- Sburlati A, Cabib E (1986). “Chitin synthetase 2, a presumptive participant in septum formation in Saccharomyces cerevisiae”. J. Biol. Chem. 261 (32): 15147–52. PMID 2945823.