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キノガーレ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キノガーレ
キノガーレ
キノガーレ Cynogale bennettii
保全状況評価[a 1][a 2]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネコ目 Carnivora
: ジャコウネコ科 Viverridae
亜科 : ヘミガルス亜科 Hemigalinae
: キノガーレ属
Cynogale Gray, 1837
: キノガーレ C. bennettii
学名
Cynogale bennettii Gray, 1837
和名
キノガーレ
英名
Mampalon
Otter-civet
Water-civet
キノガーレの生息域

キノガーレCynogale bennettii)は、ジャコウネコ科キノガーレ属に分類される食肉類。本種のみでキノガーレ属を構成する。

分布

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インドネシアスマトラ島ボルネオ島)、中華人民共和国南部、マレーシア[1][2][3]タイ南部やベトナムに分布する可能性もあり[3]

形態

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体長57-68センチメートル[3]。尾長12-21センチメートル[2][3]体重3-5キログラム[2][3]。尾は太短い[2]。基部が淡黄色で、先端が黒い柔らかく短い下毛で密に被われる[2]。背面の毛衣は暗褐色で、頭部や背には灰色の体毛が混じる[2]。腹面の毛衣は淡褐色[2]

耳介は小型で、開閉する事ができ水が入らないようになっている[1][2]。鼻孔は上方に開口し、耳介と同じく開閉することができる[2][3]。上唇や耳介下部の髭は長い[2]。牙は長い。臼歯は平坦で幅広く、獲物を捕えたり硬い獲物を噛み砕くことに適している[1][2][3]。足裏には体毛が無い[1][2]。指趾の間にはあまり発達しない水掻きがある[2][3]

乳頭の数は4個[2]

生態

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河川湿原の周辺にある森林などに生息する[2]夜行性[2]。頭部と尾を下げ、背中を丸めながら歩行する[3]。危険を感じると木に登り逃げることもある[3]

食性は動物食傾向の強い雑食で、魚類鳥類、小型哺乳類、甲殻類貝類果実などを食べる[2][3]。潜水して鼻先だけを水面に出し、水辺に近づいた獲物を待ち伏せて捕食することもある[2][3]

繁殖形態は胎生。1回に2-3頭の幼獣を産むとされる[2][3]

人間との関係

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開発による生息地の破壊などにより生息数は減少している[3]

参考文献

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  1. ^ a b c d 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科1 食肉類』、平凡社1986年、160頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育2 (食肉目)』、東京動物園協会、1991年、105-106頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社2000年、26、132頁。

関連項目

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外部リンク

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  1. ^ CITES homepage
  2. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • Duckworth, J.W., Sebastian, T., Jennings, A. & Veron, G. 2008. Cynogale bennettii. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.