キマダラチズガメ
キマダラチズガメ | |||||||||||||||||||||||||||
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キマダラチズガメ Graptemys flavimaculata
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保全状況評価[1][2][3] | |||||||||||||||||||||||||||
VULNERABLE (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Graptemys flavimaculata Cagle, 1954[4] | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
キマダラチズガメ[5] | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Yellow-blotched map turtle[4][5] Yellow-blotched saw-back turtle[4] |
キマダラチズガメ (Graptemys flavimaculata) は、爬虫綱カメ目ヌマガメ科チズガメ属に分類されるカメ。
分布
[編集]アメリカ合衆国(ミシシッピ州のパスカゴーラ川水系)[4][5]
形態
[編集]甲長17.5センチメートル[4]。オスよりもメスの方が大型になり、オスは甲長7.5 - 11センチメートル[4]。第1 - 4椎甲板に刺状の突起(キール)がある[4][5]。背甲の色彩は、オリーブ色や褐色[5]。椎甲板や肋甲板に黄色や橙色の斑紋が入り、和名(キマダラ=黄斑)や英名の由来になっている[4]。種小名flavimaculataは「黄色い斑紋のある」の意で、和名と同義[4]。腹甲の色彩は淡黄色[4]。
頭部は小型[4][5]。頭部や四肢の色彩はオリーブ色[4]。眼後部に入る斑紋と、頸部の縦縞が繋がる[4]。
生態
[編集]流れが中程度か速く底質が砂や粘土の河川に生息し、日光浴ができる岸辺や水没した倒木が多い環境を好む[5]。周年河川に生息するが、夏季に河川の周辺にある止水域に移動する個体もいる[4]。
繁殖様式は卵生。5 - 8月に基底が砂の土手に、1回に3 - 9個の卵を年に1 - 2回(主に年1回)に分けて産む[4]。
人間との関係
[編集]河川改修や浚渫工事による生息地の破壊、製紙工業からの排水による水質汚染、土砂採掘での水質汚濁による獲物の減少、アライグマやウオガラスなどの外敵に捕食される機会の増加、ペット用の採集、娯楽としての射撃による殺傷などにより生息数が減少している[3]。1986年に連邦法により、保護の対象とされている[3][4]。ルイジアナ州でも保護の対象とされ、採集や飼育・州外への持ち出しなどが厳しく制限されている[4]。2006年にチズガメ属単位で、ワシントン条約附属書IIIに掲載されている[2]。
出典
[編集]- ^ I, II and III (valid from 28 August 2020)<https://cites.org/eng> (downroad 12/31/2020)
- ^ a b UNEP (2020). Graptemys flavimaculata. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. (downroad 12/31/2020)
- ^ a b c van Dijk, P.P. 2011. Graptemys flavimaculata (errata version published in 2016). The IUCN Red List of Threatened Species 2011: e.T9498A97418378. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2013.RLTS.T9498A12996484.en. Downloaded on 31 December 2020.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 安川雄一郎 「チズガメ属の分類と生活史(後編)」『クリーパー』第17号、クリーパー社、2003年、4 - 29頁。
- ^ a b c d e f g 安川雄一郎 「キマダラチズガメ」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2000年、221頁。