ロイヤルヒロインマイルステークス
ロイヤルヒロインマイルステークス Royal Heroine Mile Stakes | |
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競馬場 | サンタアニタパーク競馬場 |
創設 | 1998年 |
距離 |
芝1マイル (8ハロン・約1609メートル) |
格付け | G3(2024年-) |
賞金 | 賞金総額250,000ドル(2009年) |
出走条件 | サラブレッド3歳以上牝馬 |
負担重量 |
3歳 118ポンド、古馬 123ポンド G1未勝利馬は2ポンド減、G2未勝利馬は4ポンド減、G3未勝利馬は6ポンド減 |
ロイヤルヒロインマイルステークス(Royal Heroine Mile Stakes)は、アメリカ合衆国のサンタアニタパーク競馬場・芝1マイル(8ハロン、約1609メートル)で行われているサラブレッド3歳以上牝馬限定による競馬のG3平地競走である。
日本では主に旧称のキャッシュコールマイル招待ステークス(Cashcall Mile Invitational Stakes)で知られる。
概要
[編集]1998年にロイヤルヒロインステークスとして創設されたもので、当初はリステッド(準重賞)競走であったが、後の2001年の第4回からG3に格付けされ、2007年の第10回からはG2に格上げされていたが、2024年よりG3に降格した[1]。ロイヤルヒロインは1984年の第1回ブリーダーズカップマイル優勝馬である。
2006年より金融会社のキャッシュコール社がスポンサーとなって賞金額が大幅に増額され、競走名もキャッシュコールマイル招待ステークスに変更された。同時期に行われるアメリカンオークスとともに招待競走であり、2007年はG2格付けながらアメリカンオークスを上回る賞金総額100万ドルを誇る競走であった。特に2006年と2007年には日本からの遠征馬が出走しており、日本の競馬ファンにもその存在が認知された。しかし2009年にキャッシュコールがスポンサーを撤退し、競走名が再びロイヤルヒロインに戻るとともに、賞金額も従来のG2相応の額に引き下げられてしまった。
歴代優勝馬
[編集]回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 |
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第4回 | 2001年7月7日 | Kalatiara | 牝4 | 1分34秒41 | Chris McCarron | Ronald L. McAnally |
第5回 | 2002年7月6日 | Surya | 牝4 | 1分34秒73 | Kent Desormeaux | Robert J. Frankel |
第6回 | 2003年7月5日 | Magic Mission | 牝5 | 1分34秒25 | Corey Nakatani | Neil Drysdale |
第7回 | 2004年7月3日 | Janeian | 牝6 | 1分34秒79 | Kent Desormeaux | W. Bret Calhoun |
第8回 | 2005年7月3日 | Intercontinental | 牝5 | 1分34秒33 | Jerry Bailey | Robert J. Frankel |
第9回 | 2006年7月1日 | Dance in the Mood | 牝5 | 1分33秒33 | Victor Espinoza | Kazuo Fujisawa |
第10回 | 2007年7月6日 | Lady of Venice | 牝4 | 1分33秒56 | Julien Leparoux | Patrick Biancone |
第11回 | 2008年7月5日 | Diamond Diva | 牝4 | 1分34秒07 | David R. Flores | James Cassidy |
第12回 | 2009年7月11日 | Tuscan Evening | 牝4 | 1分33秒71 | Rafael Bejarano | Jerry Hollendorfer |
第13回 | 2010年7月3日 | Gotta Have Her | 牝6 | 1分34秒98 | Taylor Baze | Jenine Sahadi |
第14回 | 2011年7月4日 | Celtic Princess | 牝7 | 1分33秒74 | Rafael Bejarano | A. C. Avila |
第15回 | 2012年7月7日 | Quiet Oasis | 牝4 | 1分35秒06 | Mario Gutierrez | Ben D. A. Cecil |
第16回 | 2013年7月6日 | Schiaparelli | 牝5 | 1分34秒11 | Joe Talamo | Mike Puype |
第17回[2] | 2014年6月28日 | Parranda | 牝5 | 1分35秒27 | Elvis Trujillo | Jerry Hollendorfer |
第18回 | 2015年6月27日 | Fanticola | 牝5 | 1分36秒76 | Joe Talamo | Philip D'Amato |
第19回 | 2016年5月5日 | Nancy From Nairobi | Abel Lezcano | John Sadler | ||
第20回 | 2017年4月8日 | Hillhouse High | 牝6 | Corey Nakatani | Richard Baltas | |
第21回 | 2018年4月7日 | Beau Recall | Joel Rosario | Simon Callaghan | ||
第22回 | 2019年4月6日 | Vasilika | Flavien Prat | Jerry Hollendorfer | ||
第23回 | 2021年4月3日 | Charmaine's Mia | Flavien Prat | Philip D'Amato | ||
第24回 | 2022年4月9日 | Going Global | Umberto Rispoli | Philip D'Amato | ||
第25回 | 2023年4月1日 | Closing Remarks | 牝5 | Joe Bravo | Carla Gaines | |
第26回 | 2024年4月27日 | Uncorked | 牝5 | 1分34秒06 | Lanfranco Dettori | Philip D'Amato |
- 競走名
- 第1回-第7回 - ロイヤルヒロインステークス
- 第8回 - ロイヤルヒロインインビテーショナルステークス
- 第9回-第11回 - キャッシュコールマイルインビテーショナルステークス
- 第12回- - ロイヤルヒロインマイルステークス
- 格付け
- 第4回-第9回 - G3
- 第10回- - G2
- 距離
- 出走条件
日本調教馬の成績
[編集]コイウタ事件
[編集]2007年の開催ではコイウタの負担重量をめぐって、日本側と主催者側でトラブルがあった。コイウタの前走ヴィクトリアマイルは、2007年の格付けが「JpnI」で、国際格付け基準に則った「G1」には満たないものだった。しかしレース当日になって主催者側はこれを「G1」として扱うことに変更したため、コイウタの負担重量が急遽4ポンド(約1.8kg)増やされてしまった[3]。
詳細はコイウタ#「コイウタ事件」参照。
脚注
[編集]- ^ 5 Grade 1 races are demoted, 1 Grade 2 is promoted in 2024horseracingnation.com、2023年12月17日配信・閲覧
- ^ 2014年レース結果 - racingpost、2014年6月30日閲覧
- ^ 『ニッポン競馬のからくり』,増田知之,東邦出版,2009,p120-121
出典
[編集]- ロイヤルヒロインステークス歴代勝ち馬–equibase