コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

キャロル・ペイトマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キャロル・ペイトマン
2015年のぺイトマン
生誕 (1940-12-11) 1940年12月11日(84歳)
マンスフィールド, サセックス州, 英国
研究機関 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)
出身校 オックスフォード大学
主な業績 自由民主主義批評
主な受賞歴 ヨハン・スクデ政治学賞
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

キャロル・ペイトマン(Carole Pateman、1940年12月10日 - )は、イギリス出身の政治学者。専門は、政治理論、フェミニズム政治思想。自由民主主義の批評家として知られる。

1971年オックスフォード大学で博士号取得。シドニー大学講師等、カリフォルニア大学ロサンゼルス校UCLA)政治学部教授を歴任し、同大学特別名誉教授。1991年から1994年まで世界政治学会会長、2010年から2011年までアメリカ政治学会会長を務めた。

経歴

[編集]

ペイトマンはイギリスのサセックス州マレスフィールドで生まれた。ルイス・カウンティ・グラマースクール・フォー・ガールズで教育を受け、16歳で中退した。

1963年にオックスフォードのラスキン・カレッジに入学し、経済学、政治学、歴史学、社会学を学び、優秀な成績を収めた。レディ・マーガレット・ホールPPEを専攻し、DPhilを取得した。

1972年、シドニー大学で政治理論の講師になった[1]

1990年以来、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の政治学科で教鞭をとっており、現在は特別名誉教授である[2]

1991年から1994年、世界政治学会(IPSA)の(初の女性)会長を務めた。

2007年に英国学士院の会員に選ばれた[1]

2010年から2011年にかけてアメリカ政治学会(APSA)の会長を務めた。カーディフ大学ヨーロッパ研究科の名誉教授である。

2001年にUCLAでファカルティ・リサーチ・レクチャーを行った。

米国芸術科学アカデミー英国学士院、英国社会科学アカデミーの会員でもある。オーストラリア国立大学アイルランド国立大学ヘルシンキ大学から名誉学位を授与されている。

[編集]
  • 1993年-1994年 グッゲンハイム会員に選出
  • 1994年 社会科学の高等研究のためのスウェーデン・コレギウム(SCAS)の国際諮問委員会委員に選出
  • 2012年 ヨハン・スクデ政治学賞を受賞[3]
  • 2013年 英国政治学会(IPSA)から特別表彰賞を受賞
  • 2015年 ウェールズ学協会の会員に選出[4][5]
  • オーストラリア政治科学協会(APSA)は、ジェンダーと政治のトピックについて出版された最高の本に対して、隔年でキャロル・ペイトマン賞を授与している[6]

著書

[編集]

単著

[編集]
  • Participation and Democratic Theory, (Cambridge University Press, 1970).
『参加と民主主義理論』寄本勝美訳、早稲田大学出版部、1977年
  • The Problem of Political Obligation: A Critique of Liberal Theory, (Basil Blackwell, 1979, 2nd ed., 1985).
  • The Sexual Contract, (Stanford University Press, 1988).
『社会契約と性契約――近代国家はいかに成立したのか』中村敏子訳、岩波書店、2017年
  • The Disorder of Women: Democracy, Feminism, and Political Theory, (Stanford University Press, 1989).
『秩序を乱す女たち?――政治理論とフェミニズム』山田竜作訳、法政大学出版局、2014年

共著

[編集]
  • Contract and Domination, with Charles W. Mills, (Polity Press, 2007).

共編著

[編集]
  • Women, Social Science and Public Policy, co-edited with Jacqueline Goodnow, (Allen & Unwin, 1985).
  • Feminist Challenges: Social and Political Theory, co-edited with Elizabeth Gross, (Allen & Unwin, 1986).
  • Feminist Interpretations and Political Theory, co-edited with Mary Lyndon Shanley, (Polity Press, 1991).
  • Justice and Democracy: Essays for Brian Barry, co-edited with Keith Dowding and Robert E. Goodin, (Cambridge University Press, 2004).

動画

[編集]
  • The Equivalent of the Right to Land, Life, and Liberty? Democracy and the Idea of a Basic Income

脚注

[編集]
  1. ^ a b John Lechte (1994). Fifty Key Contemporary Thinkers: From Structuralism to Postmodernity. Routledge. ISBN 978-0-415-07408-7. https://archive.org/details/fiftykeycontempo0000lech 
  2. ^ Carole Pateman faculty page at UCLA
  3. ^ Carole Pateman winner of the Johan Skytte Prize 2012”. Uppsala universitet, MedfarmDoIT (29 September 2012). 23 September 2014閲覧。
  4. ^ Fellows elected to the Learned Society of Wales. British Academy. Published 24 April 2015. Retrieved 1 July 2018.
  5. ^ Professor Carole Pateman. Learned Society of Wales. Retrieved 1 July 2018.
  6. ^ Carole Pateman Prize | Australian Political Studies Association”. 18 February 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。13 March 2015閲覧。