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キントラノオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キントラノオ
キントラノオGalphimia gracilis
(2024年10月 沖縄県石垣市 植栽)
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類
core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : 真正バラ類 I eurosid I /
マメ類 fabids
: キントラノオ目 Malpighiales
: キントラノオ科 Malpighiaceae
: キントラノオ属 Galphimia
: キントラノオ G. gracilis
学名
Galphimia gracilis Bartl.
シノニム
和名
キントラノオ
英名
slender goldshower
キントラノオ(2024年5月 沖縄県石垣市平得 植栽)

キントラノオ(金虎尾、学名:Galphimia gracilis)はキントラノオ科キントラノオ属の非耐寒性常緑低木[1][2][3]

特徴

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高さ0.5–2 m。幹が直立する小さな木で、枝はよく分枝し、株立状となり、全体に白粉を帯びる。総状花序に直径1–2 cmの黄色い星型の5弁花を次々と咲かせる。花序は長さ5–15 cmほど。花期は6–11月で、開花時は樹全体が黄金色に包まれ美しい。雄しべは10本。葉は長さ2–8 cmほどで長楕円形~長卵形、対生する。花が似ているコウシュンカズラつる植物で、葉がより幅広い点で本種と区別できる[4][5][6][7][8][1][2][9][3]

分布と生育環境、利用

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熱帯アメリカ(メキシコ~パナマ)原産。熱帯~亜熱帯で広く栽培され、沖縄県内では公園や庭園へ植栽される。生垣にも向く。過湿で立枯れを起こすことがある。開花後に剪定を行い、脇芽を出すようにすると花つきが良くなる。樹形を整えるための剪定は2–3月に行う。耐潮性はやや弱いが、病虫害の発生はほとんどみられない。繁殖は実生や挿し木による[4][5][6][7][8][1][9][3]

脚注

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  1. ^ a b c (平良ほか 2009, p. 135)
  2. ^ a b (日本インドア・グリーン協会 2020, p. 189–190)
  3. ^ a b c (林 & 名嘉 2022, p. 261)
  4. ^ a b (池原 1979, p. 242)
  5. ^ a b (白井 1980, p. 182)
  6. ^ a b (小野 1997, p. 311–312)
  7. ^ a b (海洋博記念公園管理財団 1997, p. 138)
  8. ^ a b (屋比久 2006, p. 152)
  9. ^ a b (沖田原 2021, p. 188)

参考文献

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  • 池原直樹『沖縄植物野外活用図鑑 第4巻 海辺の植物とシダ』新星図書出版、1979年。  ※ 学名をThryallis glaucaとしている
  • 白井祥平『沖縄園芸植物大図鑑』 4巻《熱帯花木》、沖縄教育出版、那覇市、1980年。 
  • 小野幹雄 著「キントラノオ」、岩槻邦男ら監修 編『朝日百科 植物の世界』 3巻、朝日新聞社、東京、1997年、311–312頁。ISBN 9784023800106 
  • 海洋博記念公園管理財団『沖縄の都市緑化植物図鑑』新星出版、那覇市、1997年。ISBN 9784902193732 
  • 屋比久壮実『花ごよみ 亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画、2006年。ISBN 4990191730  ※ 学名をGalphimia glaucaとしている
  • 平良一男; 新里隆一・仲村康和・松田正則『沖縄 花めぐり』沖縄都市環境研究会、2009年。 
  • 日本インドア・グリーン協会『熱帯植物図鑑』誠文堂新光社、東京都文京区、2020年。ISBN 9784416918852 
  • 沖田原耕作『おきなわの園芸図鑑 園芸植物とその名前』新星出版、那覇市、2021年。ISBN 9784909366832  ※ 学名をGalphimia glaucaとしている
  • 林将之; 名嘉初美『沖縄の身近な植物図鑑』ボーダーインク、2022年。ISBN 9784899824350 

外部リンク

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