コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

キース・パッカード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キース・パッカード
生誕 (1963-04-16) 1963年4月16日(61歳)
職業 プログラマ
テンプレートを表示

キース・パッカード: Keith Packard1963年4月16日 - )は、 X Window System に関する業績で知られるアメリカのソフトウェア開発者

パッカードは、多数のX拡張の開発とXに関する技術文書の執筆で知られている。1980年代後半から MIT X Consortium でXの開発に深く関与するようになり、その後XFree86に参加し、現在は X.Org Foundation に関与している(2022年第一四半期まで、理事会メンバー[1])。

意見の相違からXFree86を追い出された[2]が(それが X.Org Serverフォークをもたらした)、現在は freedesktop.org での実験的Xサーバ実装のプロジェクトを主導し、同時にXの公式リファレンス実装も主導している。

2004年からDebianにも開発者として参加し、fontconfigなどの保守を行っている。

経歴

[編集]

1986年、オレゴン州にある Reed College で数学の学士号を取得。1983年から1988年まで、テクトロニクスX端末UNIXワークステーションの開発に携わった。

その後、マサチューセッツ州ケンブリッジに移住し、マサチューセッツ工科大学の X Consortium で1988年から1992年まで働いた。そこで、X Window System のリファレンス実装の開発と標準化に関わった。当時はXのリリース責任者だった。

1992年、ポートランドに移り、Network Computing Devices でX端末とコンピュータグラフィックスの開発に携わった。

1999年から、ポートランドの自宅でSUSEXFree86を移植する作業を行った。

2001年から2005年まで、コンパック(後のヒューレット・パッカード)の Cambridge Research Labs に勤務した。

2006年8月からインテルで働いている。この間の2011年に、オライリーの「O'Reilly Open Source Awards」に選出されている[3]

2015年にはヒューレット・パッカードへ移り[4]、2017年にはValve Corporationに勤務している[5]

パッカードが関与した他のソフトウェア

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ Board of Directors” (英語). X.Org Foundation. 2021年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月14日閲覧。
  2. ^ Stephen Shankland (March 21, 2003). “Schism hits key open-source group - CNET” (英語). CNET. CNET Media, Inc. 2022年9月14日閲覧。
  3. ^ OReilly Open Source Awards: Open Source Convention - O'Reilly OSCON, July 25 - 29, 2011 in Portland, OR” (英語). O'Reilly OSCON. O'Reilly (07/28/2011). 2015年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月14日閲覧。
  4. ^ Michael Larabel (20 January 2015). “Keith Packard Leaves Intel's Linux Graphics Work - Phoronix” (英語). Phoronix. Phoronix Media. 2022年9月14日閲覧。
  5. ^ Michael Larabel (14 March 2017). “Valve Hires X11 Veteran Keith Packard To Work On The Linux Display Stack - Phoronix” (英語). Phoronix. Phoronix Media. 2022年9月14日閲覧。

外部リンク

[編集]