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クシシュトフ・ピョンテク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クシシュトフ・ピョンテク
ヘルタ・ベルリンでのピョンテク(2022年)
名前
愛称 il Pistolero (イル・ピストレーロ)[1]
RoboCop (ロボコップ)[2]
ラテン文字 Krzysztof Piątek
基本情報
国籍 ポーランドの旗 ポーランド
生年月日 (1995-07-01) 1995年7月1日(29歳)
出身地 ジェルジョニュフポーランド語版
身長 183cm
体重 77kg
選手情報
在籍チーム トルコの旗 イスタンブール・バシャクシェヒル
ポジション FW
背番号 9
利き足 右足
ユース
2006 ポーランドの旗 KSニエムツァンカ・ニエムツァ
2006-2011 ポーランドの旗 ジェヴョンツカ・ジェルジョニュフ
2011-2012 ポーランドの旗 レヒア・ジェルジョニュフ
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2012-2013 ポーランドの旗 レヒア・ジェルジョニュフ 6 (0)
2013-2016 ポーランドの旗 ザグウェンビェ・ルビン 72 (15)
2016-2018 ポーランドの旗 クラコヴィア 63 (32)
2018-2019 イタリアの旗 ジェノア 19 (13)
2019-2020 イタリアの旗 ミラン 36 (13)
2020-2023 ドイツの旗 ヘルタ・ベルリン 56 (12)
2022 イタリアの旗 フィオレンティーナ (loan) 14 (3)
2022-2023 イタリアの旗 サレルニターナ (loan) 33 (4)
2023- トルコの旗 イスタンブール・バシャクシェヒル 34 (17)
代表歴2
2015-2016  ポーランド U-20 3 (1)
2015-2017  ポーランド U-21 14 (2)
2018- ポーランドの旗 ポーランド 28 (11)
1. 国内リーグ戦に限る。2024年6月11日現在。
2. 2024年6月11日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

クシシュトフ・ピョンテク(Krzysztof Piątek,1995年7月1日 - )は、ポーランドドルヌィ・シロンスク県ジェルジョニュフポーランド語版出身のサッカー選手スュペル・リグイスタンブール・バシャクシェヒル所属。ポーランド代表。ポジションはフォワード

日本語では氏名の表記に大きなばらつきがあり、クシシュトフ・ピオンテク[3][4][5]クリシュトフ・ピョンテク[6][7][8][9][10]クリストフ・ピョンテク[11]クリストフ・ピアテク[12][13]、などと表記されることがある。

クラブ経歴

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初期の経歴

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KSニエムツァンカ・ニエムツァやジェヴョンツカ・ジェルジョニュフの育成組織出身[14][15]レヒア・ジェルジョニュフポーランド語版へ移籍し、17歳の時にIIIリガ英語版(4部リーグ相当)所属のトップチームでデビューを果たした[16]

ザグウェンビェ・ルビン、クラコヴィア

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2013年にエクストラクラサザグウェンビェ・ルビンに移籍[15]。2015-16シーズンにはリーグ戦33試合に出場し6得点を決めたが、翌2016-17シーズンには出場機会が減少し、5試合の出場に留まった[17]

2016年夏、エクストラクラサのKSクラコヴィアに移籍した。契約期間は4年で移籍金は50万ユーロと推定される[17]。クラコヴィアでは公式戦65試合に出場し32得点を記録[18]、2017-18シーズンのリーグ戦では21得点を記録し得点ランキングの3位につけた[19]

ジェノア

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2018年6月8日、イタリアセリエAジェノアCFCと4年契約を締結した[19]。移籍金は400万ユーロと推定される[19]。8月11日に行われたコッパ・イタリア3回戦のUSレッチェ戦でデビューをすると、この試合でハットトリックを含む4得点を記録[20]。8月26日に行われたエンポリFC戦でリーグデビューを果たし、この試合で初得点を決めたのを皮切りにリーグ戦において7試合連続得点を記録した[21][22]。この活躍によりイタリア国内だけでなくヨーロッパの有力クラブが関心を示し、冬の移籍市場での放出の可能性が報じられた[21][22]

ACミラン

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2019年1月23日、ACミランと2023年6月30日まで契約を結んだ[23]。移籍金は3500万ユーロと推定される[24]。1月26日に行われたセリエA第21節のSSCナポリ戦でリーグデビューを果たすと[25]、1月29日に行われたコッパ・イタリア準々決勝のSSCナポリ戦で初得点を含む2得点を決めた[26]

2月3日に行われたASローマ戦でリーグ初得点を決めると[27]、2月10日に行われた第23節のカリアリ・カルチョ戦では公式戦3試合連続ゴールを決めてUEFAチャンピオンズリーグ出場圏内をキープした[28]。この試合の時点で公式戦5試合に出場し6得点をあげたが、加入直後の記録としてはマルコ・ファン・バステンジョージ・ウェアアンドリー・シェフチェンコといったOBたちを上回るものとなっている[29]

2019-20シーズンから背番号が19から9に変更することが決定。

ヘルタ・ベルリン

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2020年1月30日、ヘルタ・ベルリンに移籍した[30]

フィオレンティーナ

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2022年1月8日、ACFフィオレンティーナへの買取オプション付きのローン移籍が発表された[31][32]

サレルニターナ

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2022年9月1日、USサレルニターナ1919への買取オプション付きのローン移籍が発表された[33]

イスタンブール・バシャクシェヒル

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2023年7月18日、イスタンブール・バシャクシェヒルFKに3年契約で移籍した。

代表経歴

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2015年からユース世代のポーランド代表に招集され、U-21ポーランド代表としては2017年6月には地元ポーランドで開催されたUEFA U-21欧州選手権2017の代表メンバーに招集された[34]

ポーランド代表としては、2018年5月に2018 FIFAワールドカップの予備登録メンバーに選出されたが[35]、最終メンバーには選出されず、本大会出場はならなかった。

2018年9月11日に行われたアイルランド代表との国際親善試合で代表デビューを果たすと[36]、10月11日に行われたUEFAネーションズリーグポルトガル代表戦で代表初得点を決めた[37]

人物

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「新たなレヴァンドフスキ」「レヴァンドフスキ2世」と評されるポーランド出身のストライカー[38][39]。欧州主要リーグのデビューとなった2018-19シーズンには2019年2月13日時点で公式戦25試合で23得点というペースで得点を量産しているが、これは1980-81シーズンのアンジェイ・シャルマッフ(20試合16得点)、2005-06シーズンにイレネウシュ・イェレン(40試合15得点)が欧州主要リーグデビュー時に記録した得点を上回るものとなっている[1]

また、ガンマンを意味する「ピストレロ」の愛称を持つが、これは得点後のゴールパフォーマンスがガンマンの姿を連想させるものだったことにちなんでいる[40]。この他、ACミラン監督のジェンナーロ・ガットゥーゾからはそのプレーぶりをロボコップに例えられているが、ピョンテク本人は「ピストレロ」の愛称で呼ばれることを希望している[2][40]

個人成績

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2020年12月8日現在[14][41]
クラブ シーズン リーグ カップ 国際大会 その他 通算
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
レヒア・ジェルジョニュフ 2012-13 6 0 6 0
ザグウェンビェ・ルビン 2013-14 4 0 0 0 4 0
2014-15 30 8 3 1 33 9
2015-16 33 6 3 2 36 8
2016-17 5 1 1 0 6 0 12 1
通算 72 15 7 3 6 0 0 0 85 18
クラコヴィア 2016-17 27 11 27 11
2017-18 36 21 2 0 38 21
通算 63 32 2 0 0 0 0 0 65 32
ジェノア 2018-19 19 13 2 6 21 19
ミラン 2018-19 18 9 3 2 21 11
2019-20 18 4 2 1 20 5
通算 36 13 5 3 41 16
ヘルタ・ベルリン 2019-20 15 4 1 1 16 5
総通算 199 73 17 13 6 0 0 0 222 86

代表歴

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出場大会

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試合数

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  • 国際Aマッチ 33試合 12得点(2018年-)[42]


ポーランド代表国際Aマッチ
出場得点
2018 2 1
2019 8 4
2020 5 2
2021 6 2
2022 6 2
2023 0 0
2024 6 1
通算 33 13

得点

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# 日時 場所 相手 スコア 結果 大会
1. 2018年10月11日 ポーランドの旗 シレジア競技場  ポルトガル 1-0 2-3 UEFAネーションズリーグ2018-19
2. 2019年3月21日 オーストリアの旗 エルンスト・ハッペル・シュターディオン  オーストリア 1-0 1-0 UEFA EURO 2020予選
3. 2019年6月7日 北マケドニア共和国の旗 ピリッポス2世アレナ  北マケドニア 1-0 1-0
4. 2019年6月10日 ポーランドの旗 ワルシャワ国立競技場  イスラエル 1-0 4-0
5. 2019年11月16日 イスラエルの旗 テディ・スタジアム 2-0 2-1
6. 2020年10月7日 ポーランドの旗 PGEアリーナ・グダニスク  フィンランド 4-0 5-1 親善試合
7. 2020年10月11日 ポーランドの旗 シレジア競技場  ウクライナ 1-0 2-0
8. 2021年3月25日 ハンガリーの旗 プシュカーシュ・アレーナ  ハンガリー 1-2 3-3 2022 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選
9. 2021年10月9日 ポーランドの旗 ワルシャワ国立競技場  サンマリノ 5-0 5-0
10. 2022年3月24日 スコットランドの旗 ハムデン・パーク  スコットランド 1-0 1-1 親善試合
11. 2022年11月16日 ポーランドの旗 スタディオン・ヴォイスカ・ポルスキエゴ  チリ 1-0 1-0

タイトル

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ザグウェンビェ・ルビン

脚注

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  1. ^ a b Krzysztof Piątek to fenomen. Przebił nawet Andrzeja Szarmacha”. sportowefakty.wp.pl (2019年2月13日). 2019年3月16日閲覧。
  2. ^ a b Krzysztof Piątek: wolę inny przydomek niż "Robocop"”. Onet Sport (2019年2月10日). 2019年3月16日閲覧。
  3. ^ サッカーダイジェスト
  4. ^ footballchannel
  5. ^ legendsstadium
  6. ^ サッカーキング
  7. ^ goal.com
  8. ^ sport-es
  9. ^ ゲキサカ
  10. ^ legendsstadium
  11. ^ footballchannel
  12. ^ sportiva
  13. ^ バイエルンミュンヘン公式
  14. ^ a b Krzysztof Piątek”. 90minut.pl. 2019年2月17日閲覧。
  15. ^ a b Nawałka sprawdzał go przed mundialem. Napastnik zagra w Serie A”. sport.tvn24.pl (2018年6月8日). 2019年3月16日閲覧。
  16. ^ Prześwietlenie Krzysztofa Piątka. Lewy, zapach kawy i trzy obiady”. przegladsportowy.pl (2018年1月22日). 2019年3月16日閲覧。
  17. ^ a b Oficjalnie: Kolejne wzmocnienie Cracovii. Krzysztof Piątek nowym graczem Pasów”. przegladsportowy.pl (2016年8月27日). 2019年3月16日閲覧。
  18. ^ 'New Lewandowski' Piatek shrugs off Barcelona transfer talk”. goal.com (2018年9月21日). 2019年3月16日閲覧。
  19. ^ a b c Oficjalnie: Krzysztof Piątek piłkarzem Genoi”. Football Italia (2018年6月8日). 2019年3月16日閲覧。
  20. ^ Coppa: Piatek poker for Genoa”. football-italia (2018年8月11日). 2019年3月16日閲覧。
  21. ^ a b 市場価値うなぎのぼりの絶好調FWピョンテク、クラブは今冬の売却を拒否”. 超ワールドサッカー (2018年8月11日). 2019年3月16日閲覧。
  22. ^ a b ジェノアの新星ピョンテクにナポリが45億円で再度オファー提示も却下”. football-tribe (2018年10月23日). 2019年3月16日閲覧。
  23. ^ COMUNICATO UFFICIALE: KRZYSZTOF PIATEK”. ACMilan.com (2019年1月24日). 2019年3月16日閲覧。
  24. ^ Krzysztof Piatek: Genoa striker completes £30m move to AC Milan”. BBC SPORT (2019年3月16日). 2019年2月17日閲覧。
  25. ^ ミラン、新戦力のピョンテクデビューも…ナポリとスコアレスドロー/セリエA第21節”. GOAL.com (2019年1月27日). 2019年3月16日閲覧。
  26. ^ AC Milan 2–0 Napoli”. BBC SPORT (2019年1月29日). 2019年3月16日閲覧。
  27. ^ ピョンテク2戦連発も…CL出場権を争うローマとミランはドロー/セリエA第22節”. GOAL.com (2019年2月4日). 2019年3月16日閲覧。
  28. ^ 絶好調ピョンテク3試合連続弾!ミラン3発で4位キープ”. サンケイスポーツ (2019年2月11日). 2019年3月16日閲覧。
  29. ^ クシシュトフ・ピョンテク…ミラン待望のエース、“ピストレロ”は止まらない”. goal.com (2019年3月1日). 2019年3月16日閲覧。
  30. ^ Hertha BSC sign Krzysztof Piatek” (英語). Hertha Berliner Sport-Club (2020年1月30日). 2020年1月31日閲覧。
  31. ^ フィオレンティーナがピョンテク獲得! 2年ぶりのセリエAで復活期す”. 超ワールドサッカー (2022年1月8日). 2022年1月9日閲覧。
  32. ^ ピョンテク、ヘルタからフィオレンティーナへ移籍”. キッカー日本語版 (2022年1月8日). 2022年1月9日閲覧。
  33. ^ KRZYSZTOF PIATEK È UN NUOVO GIOCATORE DELLA SALERNITANA”. U.S.Salernitana 1919 (2022年9月1日). 2022年9月4日閲覧。
  34. ^ Powołania do reprezentacji Polski na UEFA EURO U21”. Łączy nas piłka (2017年6月2日). 2019年3月16日閲覧。
  35. ^ ポーランドがW杯メンバー候補を発表…レヴァンドフスキらを順当に選出”. goal.com (2018年5月12日). 2019年3月16日閲覧。
  36. ^ Polska 1-1 Irlandia”. 90minut.pl. 2019年3月16日閲覧。
  37. ^ Polska 2-3 Portugalia”. 90minut.pl. 2019年3月16日閲覧。
  38. ^ How Genoa's Krzysztof Piatek, 'the new Lewandowski,' went from unknown to star of Serie A”. ESPN.com (2018年10月12日). 2019年3月16日閲覧。
  39. ^ イグアイン代役は“レヴァンドフスキ2世”?ミランがピョンテク獲得に接近…移籍金は最低でも50億円”. goal.com (2019年1月16日). 2019年3月16日閲覧。
  40. ^ a b ミラン新エースピョンテク、ガットゥーゾ命名の“ロボコップ”に異議「ピストレロと呼んで」”. goal.com (2019年2月16日). 2019年3月16日閲覧。
  41. ^ KRZYSZTOF PIATEK”. LegaSerieA.it. 2019年6月1日閲覧。
  42. ^ クシシュトフ・ピョンテク - National-Football-Teams.com

外部リンク

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