コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

クジャク属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クジャク属
インドクジャク
インドクジャク Pavo cristatus
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ目 Galliformes
: キジ科 Phasianidae
: クジャク属
Pavo Linnaeus, 1758

クジャク属(クジャクぞく、Pavo)は、鳥綱キジ目キジ科に属する属。模式種インドクジャク

分布

[編集]

インドインドネシアジャワ島)、カンボジアスリランカタイネパール南部、パキスタン東部、バングラデシュ西部、ベトナムマレーシアミャンマーラオス

形態

[編集]

最大種はマクジャクで最大全長300cm。最小種はインドクジャクで最大全長230cm。頭頂には羽毛が伸長する(冠羽)。

卵を覆う殻は淡黄色。

オスの成鳥は尾羽基部の上面を被う羽毛(上尾筒)が発達する。尾羽の枚数は20枚。また後肢に蹴爪がある。メスは尾羽の枚数が18枚で、蹴爪のない個体が多い。

分類

[編集]

生態

[編集]

標高1,500m以下にある森林などに生息する。非繁殖期にはオス1羽とメス数羽からなる小規模な群れを形成し生活する。

食性は雑食で、昆虫、植物の葉、種子などを食べる。

繁殖形態は卵生。繁殖期になるとオスは単独で生活し、大声で鳴きメスに求愛する。茂みの中に窪みを掘った巣に、インドでは1-4月に1回に3-8個の卵を産む。

人間との関係

[編集]

ペットとして飼育されることもある。

マクジャクは開発による生息地の破壊、ペット目的の乱獲などにより生息数が減少している。一方でインドクジャクはペットとして飼育された個体が遺棄・脱走し、移入先の生態系を破壊するという問題も発生している。

画像

[編集]

参考文献

[編集]
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社2000年、90-91、173頁。
  • 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科7 鳥類I』、平凡社1986年、154、156-157頁。
  • 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-I (キジ目)』、東京動物園協会、1987年、124-125、178頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館2002年、134頁。

関連項目

[編集]