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クツワアメガエル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クツワアメガエル
クツワアメガエル Litoria infrafrenata
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
: 無尾目 Anura
亜目 : カエル亜目 Neobatrachia
: アマガエル科 Hylidae
亜科 : Pelodryadinae
: Litoria
: クツワアメガエル
L. infrafrenata
学名
Litoria infrafrenata
(Günther, 1867)
和名
クツワアメガエル
英名
White-lipped tree frog

クツワアメガエルLitoria infrafrenata)は、アマガエル科に分類されるカエル

分布

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インドネシアニューギニア島南部)、オーストラリアクイーンズランド州北部)、パプアニューギニア(ニューギニア島、ビスマルク諸島)に自然分布。インドネシアジャワ島)に移入。

形態

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体長6-13.5cm。体色は黄緑色から褐色。下顎の吻端から口に沿って白い筋模様があり、英名(White-lipped=白い唇をした)の由来である。

幼生は最大全長6.2cmに達する。背面は暗褐色で、体側面にオレンジ色の筋模様がある。

生態

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主に森林や農耕地や民家近くに生息する。樹上棲。

食性は肉食性で昆虫類節足動物ミミズ、両生類、小型爬虫類、小型の鳥類、小型哺乳類等を食べる。貪欲で目の前で動くものには飛びついて捕食する。

繁殖形態は卵生。オスは水面に浮かびながらで繁殖音(メイティングコール)を上げる。森林の中にある等に200-400個の卵を産む。幼生は約2ヶ月で変態する

人間との関係

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ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。ニューギニア島からの野生個体が流通する。跳躍力が強いためか吻端を傷つけたまま流通する個体も多く、多湿で不衛生な環境では傷口から細菌が侵入し感染症を引き起こす可能性があるため注意が必要。テラリウムで飼育される。樹上棲のため、高さのあるケージで飼育するのが望ましい。蓋やケージの側面を金網等にして通気性を確保し、やや乾燥した環境で飼育する。枝や流木、観葉植物等を組んで活動場所や隠れ家にする。極度の低温には弱いため、冬季には暖房器具を使用したり、ケージを温室に収納する。日光浴を行うため、小型の保温用の電球等をケージの中へ照射する。水は全身が漬かれる程度の小さな水容器を用意し、夜間や照明を消した際に霧吹きで湿度を上げる。餌はコオロギ等を与える。餌に対しては事前に野菜等の餌を与えたり、爬虫類や両生類専用のサプリメントを振りかけて栄養価を上げる。餌に反撃されたり動きが緩怠なため逃げられるのを防ぐため、生きた餌の場合は顎や触角、後肢を潰したり折ってから与える。貪欲なため、多くの個体ではピンセットで餌を口先に近づけると食べる。しかし餌を多く与えすぎると内臓疾患や脱腸を引き起こす恐れがあるため、餌の量はある程度制限する。

画像

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関連項目

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参考文献

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  • 千石正一監修 長坂拓也編 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、259頁。
  • 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド カエル1 ユーラシア大陸、アフリカ大陸とマダガスカル、オーストラリアと周辺の島々のカエル』、誠文堂新光社2006年、37頁。
  • 海老沼剛 『かえる大百科』、マリン企画、2008年、68頁。

外部リンク

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