クビアカモモブトホソカミキリ
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クビアカモモブトホソカミキリ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Kurarua rhopalophoroides |
クビアカモモブトホソカミキリ Kurarua rhopalophoroides はカミキリムシ科の昆虫の1つ。細長い体で前胸が赤く、前翅は黒い。南日本に稀に知られる。
特徴
[編集]体長9-11mmの甲虫[1]。地色は黒で、頭部の後方と前胸が橙赤色をしている他、前翅も基部が赤みを帯びる。前胸は僅かに縦長で、長さが幅の約1.1倍ある。触角は前翅の3/5に届く程度の長さで、稜はない。また触角の第3節が短く、第1節、第4節より短い[2]。前翅は後方で幅広くなっている。歩脚は細く、特に腿節は細長く、基部側は細くて柄のようで、先端近くで急に膨らんで棍棒状となる[2]。
生態など
[編集]成虫は4-5月に出現し、カエデやカマツカなどの花に集まる[3]。幼虫の寄主植物はソヨゴ、モチノキ、クロガネモチなど。また本種は単為生殖を行うことが知られている。日本では雌のみしか採集されない[4]。
分布
[編集]本州では近畿地方以西、四国南部、九州北部と、他に対馬、種子島、屋久島から知られるが、分布は局所的で春日山や臥牛山など、一部地域を除いてはまれにしか見つからない[5]。原生林を残すような暖帯樹林帯に点々と記録される[4]。
近縁種
[編集]本属の昆虫はインドシナを中心に20種ばかりが知られ、日本には本種と以下のもう1種がある。
出典
[編集]- ^ 以下、主として大林、新里編著(2007),p.462
- ^ a b 林他編著(1984),p.75
- ^ 以下、大林、新里編著(2007),p.462
- ^ a b 林他編著(1984),p.76
- ^ 大林、新里編著(2007),p.462
参考文献
[編集]- 大林延夫、新里達也編著、『日本産カミキリムシ』、(2007)、東海大学出版会
- 林匡夫他編著、『現職日本甲虫図鑑(II)』、(1984)、保育社