クミスクチン
表示
この記事はカテゴライズされていないか、不十分です。 |
クミスクチン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
クミスクチンの花
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Orthosiphon aristatus (Blume) Miq. | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
クミスクチン、ネコノヒゲ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Cat's whiskers, Java tea |
クミスクチン(別名:ネコノヒゲ、学名:Orthosiphon aristatus[1])はシソ科オルトシフォン属[2]の多年草。
和名はマレー語(Kumis Kuching、猫のヒゲ)に由来し、英名のCat's whiskersも同義。
特徴
[編集]茎は方形で直立し、高さ0.4–1mに達する。葉は対生し、長い菱形で長さ4–9cm。葉縁には鈍く粗い鋸歯がある。花序は長さ約10cm。花は白色または品種により淡桃色で唇型。雄しべや雌しべが長く伸びる花の形状は猫のヒゲを思わせる。耐寒性は無いため冬に枯れることが多く、日本では一年草として扱われることもある[3][2]。
分布
[編集]中国南部、東南アジア、南アジア、オーストラリア北部などの熱帯原産[4]。沖縄県へは稲嶺一郎が1963年頃にインドネシアから導入後、栽培が広まった[5]。
利用
[編集]本州の植物園や温室において展示され、種苗店等でも苗が市販されている。沖縄県内では庭園や路側の花壇などに植栽され、多く見かける。また、「クミスクチン茶」の名称で健康茶として利用されている。ポリフェノール類のロスマリン酸[6]やコーヒー酸、O-メチル化フラボノイドのシネンセチン、配糖体のオルトシフォニンなどを含む[7][8]とされる。
脚注
[編集]- ^ (米倉 & 梶田 2003)
- ^ a b (林 & 名嘉 2022, p. 118)
- ^ (池原 1979, p. 67)
- ^ (POWO 2024)
- ^ (稲嶺 1988, p. 410–413)
- ^ “沖縄の有用植物資源 第3回(ネコノヒゲ)”. 沖縄県工業技術センター. 2024年4月29日閲覧。
- ^ (Mauricio, Manarin & Quintos-Natividad 2023, p. 244–246)
- ^ (Ameer et al. 2012, p. 678–690)
参考文献
[編集]- 米倉浩司・梶田忠 (2003年). “クミスクチン Orthosiphon aristatus (Blume) Miq.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). http://ylist.info/. 2024年4月19日閲覧。
- 林将之; 名嘉初美『沖縄の身近な植物図鑑』ボーダーインク、2022年。ISBN 9784899824350。
- POWO (2024). Orthosiphon aristatus. "Plants of the World Online. Facilitated by the Royal Botanic Gardens, Kew. Published on the Internet"; https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:453446-1 2024年4月19日閲覧。
- 稲嶺一郎「第二章 沖縄復興の時代に」『世界を舞台に 稲嶺一郎回顧録』沖縄タイムス、1988年。
- 池原直樹『沖縄植物野外活用図鑑』 2巻《栽培植物》、新星図書出版、那覇市、1979年。
- 沖縄の有用植物資源 第3回(ネコノヒゲ) 沖縄県工業技術センター技術情報誌
- Mauricio, R; Manarin, FA; Quintos-Natividad, M (2023), “Orthosiphon aristatus”, ASEAN Herbal & Medicinal Plants, 3, p. 244–246
- Ameer, OZ; Salman, IM; Asmawi, MZ; Ibraheem, ZO; Yam, MF (2012), “Orthosiphon stamineus: traditional uses, phytochemistry, pharmacology, and toxicology”, J Med Food 15 (8): 678–690, doi:10.1089/jmf.2011.1973
外部リンク
[編集]- クミスクチン 熱帯植物館 ~花・実だより~ 茨城県植物園 開花情報 熱帯植物館 2015-11-15
- クミスクチン 2022/8/24現在の見ごろの植物 大阪公立大学附属植物園
- ネコノヒゲ 熱帯果樹温室にて結実中 水戸市植物公園 開花状況と見頃の植物 2023/11/4
- Orthosiphon aristatus Plants For A Future