クモガイ
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クモガイ | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Lambis lambis (Linnaeus, 1758) |
クモガイ(蜘蛛貝) 学名:Lambis lambis は、スイショウガイ科(ソデボラ科)に分類される海産の巻貝の一種。日本以南のインド西太平洋の浅海に生息する。殻長50~200mm前後で、殻口縁に長い突起が複数出ており、和名はこれをクモの脚に例えたもの。食用貝。
分布
[編集]紀伊半島以南から熱帯インド洋や西太平洋域に広く分布する[1]。サンゴ礁の礁原や砂地に生息する。
形態
[編集]殻長170mm前後、殻は紡錘形で螺肋は太い。殻口から外唇の周辺に7本の長い突起が発達する。水管溝はややねじれる[1]。
分類
[編集]日本に分布する類似種として以下の種類が知られている。
- サソリガイ Lambis crocata (Link, 1807) - 殻長150mm前後、殻口外縁に7本の突起が発達し、前方の3本と下端の1本は強く右に曲がる。これらの突起はクモガイのそれよりずっと長い。殻口内は強いオレンジ色で、筋彫刻などがなく平滑。紀伊半島以南に分布。
- フシデサソリ Lambis scorpius (Linnaeus, 1758) - 殻長150mm前後、上記サソリガイと同型で、7本の突起が節くれ立ち、殻口中心部が黒紫色でそこに多数の白く強い横筋がある。紀伊半島以南に分布。
- ラクダガイ Lambis sebae (Kiener, 1843) - 殻長200mm以上に達する大型種で、殻口外縁に7本の短い突起がある。殻口内は肉色で平滑。九州南部以南に分布。
- スイジガイ Harpago chiragra (Linnaeus, 1758) - 別属のスイジガイ属に分類される大型種。殻口外唇縁に太めの6本の突起を有し、その全形が漢字の「水」に見立てられる。紀伊半島以南に分布。
生態
[編集]この節には内容がありません。(2024年4月) |
利用
[編集]食用
[編集]本邦では沖縄諸島から八重山諸島一帯において古くから利用され、その価値の高さから種苗生産や技術開発が試みられている。
装飾
[編集]同科別属のスイジガイ Harpago chiragra のように特徴的な殻形態を有するが、本種には火難除けや魔除けとしての風習利用はなく、もっぱら殻そのものを愛でる、もしくは貝細工に利用される程度である。