クリストファー・ベックウィズ
人物情報 | |
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生誕 | 1945年10月23日(79歳) |
国籍 | アメリカ合衆国 |
学問 | |
研究分野 | 中央ユーラシア研究 |
研究機関 | インディアナ大学ブルーミントン校 |
クリストファー・I・ベックウィズ (Christopher I. Beckwith、1945年10月23日 - ) はアメリカの文献学者・言語学者。インディアナ州のインディアナ大学ブルーミントン校で、中央ユーラシア研究学科の特別教授を務める[1]。
オハイオ州立大学で1968年に中国学の学士、インディアナ大学ブルーミントン校で1974年にチベット学の修士および1977年に内陸アジア研究の博士の学位をそれぞれ取得している。
マッカーサー・フェローを受賞したこともある[2]ベックウィズは、中央アジアの研究者で、古代から中世の中央アジアの歴史と文化を研究している。彼はアジアの言語の研究と言語学と、中央ユーラシアの歴史と、を同時に専門としている。彼は古チベット語、中央ユーラシアの言語と中央ユーラシアの歴史を学生に教え、またアラム語、中国語、日本語、高句麗語、古チベット語、トカラ語、古チュルク語、ウズベク語およびその他の言語を研究している[1][3]。
彼のもっとも著名な成果として「Greek Buddha: Pyrrho's Encounter with Early Buddhism in Central Asia (邦訳 ギリシアのブッダ:ピュロンと初期仏教との出会い[4])」と「ユーラシア帝国の興亡:世界史四〇〇〇年の震源地 (原題 Empires of the Silk Road: A History of Central Eurasia from the Bronze Age to the Present)」が挙げられる。ギリシアのブッダは初期仏教と、アレクサンドロス大王のインド遠征に従軍したピュロンの哲学とを結びつける。本書は初期仏教、ピュロン主義、道教、ジャイナ教と沙門運動の発展に関する複数の問題に対する挑戦的で偶像破壊的な取り組みで知られる[5]。ユーラシア帝国の興亡は、中央ユーラシアの起源・歴史・重要性を抜本的に見直すもの[6]。
著作
[編集]- The Tibetan Empire in Central Asia (1987)[7]
- Medieval Tibeto-Burman Languages Vols I-III, editor (2002, 2006, 2008)[8]
- Koguryo, the Language of Japan's Continental Relatives (2004)[9][10]
- Phoronyms: Classifiers, Class Nouns, and the Pseudopartitive Construction (2007)
- Warriors of the Cloisters: The Central Asian Origins of Science in the Medieval World (2012)
- Empires of the Silk Road: A History of Central Eurasia from the Bronze Age to the Present (2009, 2011)[11][12] [1][リンク切れ]
- ユーラシア帝国の興亡 : 世界史四〇〇〇年の震源地(邦訳版, 2017)
- Greek Buddha: Pyrrho's Encounter with Early Buddhism in Central Asia (2015)
- The Scythian Empire: Central Eurasia and the Birth of the Classical Age from Persia to China (2023)
脚注
[編集]- ^ a b “Christopher Beckwith: Faculty: Department of Central Eurasian Studies”. Indiana.edu (2009年8月6日). 2012年9月19日閲覧。
- ^ マッカーサー基金, "文献学者 クリストファー・ベックウィズ", 1986.
- ^ “Christopher I. Beckwith”. リー・ハミルトン. 2018年11月23日閲覧。
- ^ ギリシアのブッダ:ピュロンと初期仏教との出会い, 紀伊國屋書店
- ^ Beckwith, C. I., Greek Buddha: Pyrrho's Encounter with Early Buddhism in Central Asia (プリンストンおよびオックスフォード: プリンストン大学出版局, 2015).
- ^ エドワード・ロススタイン, "Information Highway: Camel Speed but Exotic Links", ニューヨーク・タイムズ, 2009年11月12日.
- ^ ピーター・B・ゴールデン (1990). “Reviewed Work: The Tibetan Empire in Central Asia: A History of the Struggle for Great Power among Tibetans, Turks, Arabs and Chinese during the Early Middle Ages by Christopher I. Beckwith”. Journal of World History 1 (2): 264–268. JSTOR 20078473.
- ^ Philippe Peycam, "Brill's Proceedings of the Ninth Seminar of the IATS: Medieval Tibeto-Burman Languages", 国際アジア研究センター, 2002.
- ^ マーク・E・バイイントン (2006). “Christopher I. Beckwith—Koguryo, the Language of Japan's Continental Relatives (Leiden: Brill, 2004)”. アクタ・コリアーナ 9 (1): 141–166. オリジナルの2017-11-08時点におけるアーカイブ。 2017年11月7日閲覧。.
- ^ トマ・ペラール (2005). “Koguryo, the Language of Japan's Continental Relatives: An Introduction to the Historical-Comparative Study of the Japanese-Koguryoic Languages with a Preliminary Description of Archaic Northeastern Middle Chinese”. コリアン・スタディーズ (ハワイ大学出版局) 29: 167–170. doi:10.1353/ks.2006.0008 .
- ^ Hitch, Doug (2010). “Empires of the Silk Road: A History of Central Eurasia from the Bronze Age to the Present”. アメリカ東洋学会ジャーナル 130 (4): 654–658. JSTOR 23044587. オリジナルの2013-12-26時点におけるアーカイブ。 2015年1月2日閲覧。.
- ^ カーリーン・ジョーンズ・ブレイ; マーティン・E・ハルド (2010). “Empires of the Silk Road: A History of Central Eurasia from the Bronze Age to the Present”. 印欧語学ジャーナル 38 (3&4): 431–443 .
外部リンク
[編集]- クリストファー・ベックウィズの著作およびクリストファー・ベックウィズを主題とする文献 - スイス国立図書館Helveticat
- クリストファー・ベックウィズの著作およびクリストファー・ベックウィズを主題とする文献 - ドイツ国立図書館の蔵書目録(ドイツ語)より。
- クリストファー・ベックウィズ - Library of Congress Authorities