クリス・ヒプキンス
The Right Honourable クリス・ヒプキンス Chris Hipkins MP | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2022年撮影 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第41代 ニュージーランド首相 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
任期 2023年1月25日 – 2023年11月27日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
君主 | チャールズ3世 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
総督 | シンディ・キロ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
代理官 | カーメル・セプロニ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
前任者 | ジャシンダ・アーダーン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
後任者 | クリストファー・ラクソン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第18代 労働党党首 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
就任 2023年1月22日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
代理官 | ケルビン・デービス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
前任者 | ジャシンダ・アーダーン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ニュージーランド代議院議員 レムタカ選挙区選出 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
就任 2008年11月8日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
前任者 | ポール・スウェイン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
得票差 | 20,497 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
個人情報 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生誕 | Christopher John Hipkins 1978年9月5日(46歳)[1][2] ニュージーランド、ハット渓谷[3] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
政党 | ニュージーランド労働党 (1996-) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
子供 | 2 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
住居 | ニュージーランド、アッパーハット プレミア・ハウス(首相公邸) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出身校 | ヴィクトリア大学ウェリントン (BA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
公式サイト | Facebookページ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
渾名 | チッピー (Chippy)[4] |
クリストファー・ジョン・ヒプキンス(英: Christopher John Hipkins、1978年9月5日 - )は、ニュージーランドの政治家。同国首相(第41代)[5]を務めた。現在、ニュージーランド労働党党首(第18代)。新型コロナウイルス感染症対策の功績で著名となった。警察大臣や代議院院内総務を歴任。2008年から代議院議員を務めている[6][7][8][9]。
来歴
[編集]1978年9月5日にハットバレーで誕生する[10]。母のローズマリーはニューヨーク・カーネギー財団の支援団体「ニュージーランド教育研究評議会」のメンバーであった。ハット中学校を卒業後、高校では生徒会長を歴任[11]。
1997年9月、ヒプキンスは大学1年生のときに、議会で三次審査を通過したグリーン法案に抗議しているときに逮捕された数十人の1人だった。この問題は法廷に持ち込まれ、警察は抗議者が暴力的であったと主張したが、裁判では抗議は平和的であり、逮捕の理由はないとして無罪判決が下され、10年後に謝罪と20万ドル以上の金銭的保証がヒプキンスを含む数十人の抗議者に配分された。しかし大半は弁護士費用に充てられ、わずかに残ったお金はアムネスティ・インターナショナルなど慈善団体に寄附された[12]。卒業後はトッドコーポレーションのトレーニングマネージャーとして勤務。2008年総選挙では政界引退を表明していた労働党のポール・スウェイン議員のリムタカ(2020年にレムタカに改名)選挙区より立候補し、過半数を上回る票を獲得し当選した[13]。
議員就任後の9年間は内政担当の労働報道官であり、政府管理、地方自治体と環境、輸送担当の議会委員会のメンバーを務めている。就任直後に火力発電の禁止を盛り込んだ法案を提出したが、審査は却下された[14]。2011年のカンタベリー地震では政府が独断でチャーター・スクールを行い、クライストチャーチの学校を閉鎖したことに強く異議を唱えた[15]。2013年4月、ニュージーランドで同性婚を合法化する結婚修正法案に賛成票を投じた[16]。2015年12月3日には国内に掲示されている銃の看板広告について、アメリカ合衆国のような銃社会になる恐れから撤去を求めた[17]。
2017年にはアーダーン内閣発足に伴い、労働党幹部会によって閣僚に選出された。後にフィクサーとして、数々の大臣を兼任している[18]。2018年12月、ヒプキンスは母校であるビクトリア大学ウェリントン校の評議会による、大学の名前を「ウェリントン大学」に変更するという勧告を拒否した。教授や在校生、卒業生からの名前の変更に対する強い反対を理由に「大学が利害関係者と十分に関わり、彼らの意見を考慮すべきだと確信していなかった」と述べた[19]。
2019年2月、ヒプキンスは、国内の16の工科大学をニュージーランド技能技術研究所に統合して、赤字と国内入学者数の減少に対処することを提案。同年8月1日に工科大学の合併計画について、翌年4月までに行うと再確認。2022年に工科大学の合併を実施した結果、入学者数の減少、巨額の赤字、上級職員の辞任などの困難に直面し始めた[20]。ヒプキンスは2019年5月に今後4年間で2400人の教師研修生を育成するためにドルを増額して、奨学金増加と新たな教師雇用プログラムを実施することを発表。しかし、地元の労働組合やニュージーランド国民党からはこの措置が不十分だと批判された[21][22]。2022年にはコロナ担当大臣に任命されたが、アフガニスタンで取材を行うアルジャジーラ所属のジャーナリストシャーロット・ベリスの個人情報を無断で公開した疑いから2年後に辞職[23]。代議院議員のクリス・ビショップとデビッド・シーモアからはヒプキンスの行動を批判し、王室の大臣として「相応しくない」と述べた[24]。
2023年1月19日にアーダーンが職務を続けるエネルギーは残っていないとして労働党党首、並びに首相から退く意向を表明した[25]。1月21日の午前9時に党首選挙の立候補が締め切られまでに届け出たのがヒプキンスのみであった[26]。法務大臣のキリ・アランが次期労働党党首として有力であると憶測されたが、党首選を辞退したため、ヒプキンスが党首に就任[27][28][29]。25日、カーメル・セプロニの副首相就任と同時に首相に就任した[5]。しかし新型コロナウイルス感染症の流行に対応するため行ったロックダウンや生活費の高騰などが国民から不評を買い、同年10月14日の総選挙で敗北を喫しヒプキンスは11月27日に首相を退任、わずか10カ月の短命政権に終わった[30][31]。
人物
[編集]2018年に2人目の子供の誕生のために育児休暇を延長したとき、初めてニュージーランド男性閣僚の中で育休を取った[32]。2020年に妻と結婚したが、僅か2年で別居している[33]。休日にはソーセージ ロールとコカ・コーラ ゼロを嗜んでいる[34]。
脚注
[編集]- ^ “Hon Chris Hipkins”. New Zealand Government. 2021年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月25日閲覧。
- ^ Young, Audrey (2018年9月1日). “Education Minister Chris Hipkins plans to take parental leave from Beehive for baby No. 2”. ニュージーランド・ヘラルド. オリジナルの2021年11月23日時点におけるアーカイブ。 2023年1月25日閲覧。
- ^ “Chris Hipkins: From Head Boy to Prime Minister”. ラジオ・ニュージーランド. (2023年1月21日). オリジナルの2023年1月20日時点におけるアーカイブ。 2023年1月21日閲覧。
- ^ McClure, Tess (24 September 2021). “'People are tired': Chris Hipkins, the New Zealand minister battling to eliminate Covid”. オリジナルの2022年10月2日時点におけるアーカイブ。 2023年1月25日閲覧。
- ^ a b “ニュージーランドのヒプキンス新首相が就任、アーダーン氏後任”. ロイター. (2023年1月25日) 2023年1月25日閲覧。
- ^ “Official Count Results – Rimutaka”. ElectionsNZ (2023年1月23日). 2020年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月23日閲覧。
- ^ Commission, New Zealand Electoral. “Official Count Results – Rimutaka”. www.electionresults.govt.nz. 19 October 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月23日閲覧。
- ^ “Election Results – Rimutaka”. Electoral Commission. 13 January 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月23日閲覧。
- ^ “Remutaka – Official Result”. Electoral Commission. 2023年1月23日閲覧。
- ^ “教育大臣のクリス・ヒプキンスは、2 番目の赤ちゃんのために育児休暇を取る予定”. Nzherald.co.nz. 2023年1月23日閲覧。
- ^ “ニュージーランド政府の公式ウェブサイト”. beehive.govt.nz. 2023年1月23日閲覧。
- ^ “抗議者に謝罪する議会”. Stuff 2023年1月23日閲覧。
- ^ “公式集計結果 -- リムタカ”. 2023年1月23日閲覧。
- ^ “電気(再生可能選好)改正法案”. legislation.govt.nz. 2023年1月23日閲覧。
- ^ “クライストチャーチの学校は閉鎖に反対して結集する”. ニュージーランド・ヘラルド 2022年1月23日閲覧。
- ^ “同性婚: 国会議員の投票方法”. ニュージーランド・ヘラルド 2023年1月23日閲覧。
- ^ “MP Chris Hipkins defiant over Gun City billboard in Taita, despite death threat”. Stuff 2023年1月24日閲覧。
- ^ “The guy just lives for DIY’: What to expect from Prime Minister Chris Hipkins”. thespinoff.co.nz. 2023年1月24日閲覧。
- ^ “Victoria University of Wellington name change rejected by Minister”. Stuff 2023年1月23日閲覧。
- ^ “Minister rules out Te Pūkenga commissioner 'at this time'”. Stuff 2023年1月24日閲覧。
- ^ “Budget 2019: Government pours $95 million over four years into teaching resources”. Stuff 2023年1月24日閲覧。
- ^ “Budget 2019: Government sets aside $95 million to hire more teachers”. 2023年1月24日閲覧。
- ^ “Covid 19 Omicron: Chris Hipkins formally apologises over Charlotte Bellis emergency MIQ saga”. ニュージーランド・ヘラルド 2023年1月23日閲覧。
- ^ “Covid 19 Omicron: Pregnant Kiwi journalist Charlotte Bellis considering legal options after Chris Hipkins' alleged privacy breach”. ニュージーランド・ヘラルド 2023年1月24日閲覧。
- ^ “NZのアーダン首相、2月7日までに退任と表明”. bloomberg.co.jp. ブルームバーグ. (2023年1月19日) 2023年1月19日閲覧。
- ^ “The beginner’s guide to Chris Hipkins, our next prime minister”. 2023年1月23日閲覧。
- ^ “Contenders coy as Labour leadership race begins” (英語). Otago Daily Times Online News (2023年1月20日). 2023年1月21日閲覧。
- ^ Manch, Thomas; Macdonald, Nikki; Whyte, Anna (2023年1月24日). “Jacinda Ardern resigns: Who are the contenders to be New Zealand's next prime minister?” (英語). Stuff 2023年1月24日閲覧。
- ^ “Who's in and who's out? The race to be the next PM”. ニュージーランド・ヘラルド 2023年1月24日閲覧. ""She declined to say if she would put her name forward to be leader, saying that was a Caucus process.""
- ^ “NZ政権交代、総選挙で野党・国民党が第1党に”. ロイター. (2023年10月15日) 2024年1月24日閲覧。
- ^ “ニュージーランド、新政権が発足 ラクソン氏首相就任”. ロイター. (2023年11月27日) 2024年1月24日閲覧。
- ^ “次期首相クリス・ヒプキンスの初心者向けガイド”. thespinoff.co.nz. 2023年1月23日閲覧。
- ^ “Jacinda Ardern resigns: Who is Chris Hipkins, New Zealand’s next Prime Minister?”. nzherald.co.nz. 2023年1月26日閲覧。
- ^ “Chris Hipkins thinks he can lead Labour to victory in the election - and friends say he can do it”. stuff.co.nz. 2023年1月23日閲覧。
外部リンク
[編集]- Chris Hipkins (@ChrisHipkins) - X(旧Twitter)
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