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クリックルウッド・グリーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『クリックルウッド・グリーン』
テン・イヤーズ・アフタースタジオ・アルバム
リリース
録音 オリンピック・スタジオ
ジャンル ブルースロックハードロック
時間
レーベル デラム・レコード
プロデュース テン・イヤーズ・アフター
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 4位(イギリス[1]
  • 14位(アメリカ[2]
  • 57位(日本[3]
  • テン・イヤーズ・アフター アルバム 年表
    夜明けのない朝
    (1969年)
    クリックルウッド・グリーン
    (1970年)
    ワット
    (1970年)
    テンプレートを表示

    クリックルウッド・グリーン』(Cricklewood Green)は、イングランドロックバンドテン・イヤーズ・アフター1970年に発表した4作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    アルバム・タイトルは、バンドのクルーの一人がロンドンクリックルウッド英語版在住で、園芸に熱中していたことに由来している[4]。収録曲「ワーキング・オン・ザ・ロード」のレコーディング中には、誰かがテープレコーダーに寄りかかってしまったため回転数の不具合が生じ、ミキシングの際に問題が発覚したが、最終的には修正も再録音もされず、そのまま収録された[4]

    「ラヴ・ライク・ア・マン」は、本作では7分を超える長さだったが、シングル・カットされた際にはギター・ソロを削り3分程度に編集された[4]。ただし、バンド側はこの編集に反対していたため、妥協案として、シングルB面にはフィルモア・イースト公演で録音された同曲のライヴ・ヴァージョンが全編収録され、A面は45回転・B面は33回転という変則的な仕様となった[4]

    反響・評価

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    母国イギリスでは全英アルバムチャートで27週トップ100入りし、最高4位を記録した[1]。また、本作からシングル・カットされた「ラヴ・ライク・ア・マン」は全英シングルチャートで10位に達し、バンドにとって唯一の全英トップ100シングルとなった[1]。アメリカでは1970年5月16日付のBillboard 200において14位を記録し[2]、「ラヴ・ライク・ア・マン」はBillboard Hot 100で98位に達した[5]

    Jim Newsomはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「テン・イヤーズ・アフターの録音の中でも最良の例」と評している[6]。また、ロバート・クリストガウは本作にBマイナスを付け「レオ・ライオンのベースは鋭敏で、リック・リーのドラムスは堅実だが、この音楽の核となっているのは、明らかにアルヴィン・リーの、スピードと牽引力のある音色が同居したギターである」と評している[7]

    収録曲

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    全曲ともアルヴィン・リー作。

    1. シュガー・ザ・ロード - "Sugar the Road" - 4:07
    2. ワーキング・オン・ザ・ロード - "Working on the Road" - 4:17
    3. 恋は激しく - "50,000 Miles Beneath My Brain" - 7:37
    4. 3,000年のブルース - "Year 3,000 Blues" - 2:24
    5. ミー・アンド・マイ・ベイビー - "Me and My Baby" - 4:10
    6. ラヴ・ライク・ア・マン - "Love Like a Man" - 7:38
    7. サークルズ - "Circles" - 3:59
    8. 太陽を仰げ - "As the Sun Still Burns Away" - 4:52

    2002年リマスターCDボーナス・トラック

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    1. ウォーム・サン - "Warm Sun" - 3:08
    2. トゥ・ノー・ワン - "To No One" - 3:49

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    1. ^ a b c TEN YEARS AFTER songs and albums | Official Charts Company
    2. ^ a b Ten Years After Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2018年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月18日閲覧。
    3. ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.210
    4. ^ a b c d 2002年リマスターCD (EMI, 533 0952)英文ライナーノーツ(リック・リー、2001年)
    5. ^ Ten Years After - Awards”. AllMusic. 2015年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月18日閲覧。
    6. ^ Newsom, Jim. “Ten Years After - Cricklewood Green Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年10月18日閲覧。
    7. ^ Christgau, Robert. “CG: Ten Years After”. 2023年10月18日閲覧。