クルックス鉱
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クルックス鉱 | |
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分類 | セレン化鉱物 |
シュツルンツ分類 | 02.BD.50 |
化学式 | Cu7(Tl,Ag)Se4 |
結晶系 | 正方晶 - Disphenoidal |
へき開 | 良い、直角 |
断口 | 脆い |
モース硬度 | 2.5–3 |
光沢 | 金属質 |
色 | 鉛灰色 |
透明度 | 不透明 |
比重 | 6.90 |
文献 | [1][2] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
クルックス鉱(Crookesite)は、銅とセレンから構成されるセレン化鉱物である。タリウムや銀を含むものもある。
特徴
[編集]化学組成は、Cu7(Tl,Ag)Se4または(Cu,Tl,Ag)2Seと報告されている[3]。熱水流からの沈殿により生成し、質量比でタリウム16.3%、銅47.3%、銀2.9%、セレン33.6%を含む[1]。
クルックス鉱は、不透明、青灰色から桃茶色の金属質の鉱物で、正方晶である。モース硬度は2.5-3、比重は6.9である。
発見と命名
[編集]1866年にスウェーデンのSkrikerumで発見された。タリウムの発見者であるイギリスの化学者ウィリアム・クルックスの名前に因んで命名された[1]。
出典
[編集]- Berger, Rolf A.; Sobott, Robert J. (1987). “Characterization of TlCu7S4, a crookesite analogue”. Monatshefte für Chemie Chemical Monthly 118: 967. doi:10.1007/BF00815324.
- Berger, R..A. (1987). “Crookesite and sabatierite in a new light A crystallographer's cornrnent”. Zeitschrift für Kristallographie 181: 241–249. Bibcode: 1987ZK....181..241B. doi:10.1524/zkri.1987.181.1-4.241 .