クルーレス
表示
クルーレス | |
---|---|
Clueless | |
監督 | エイミー・ヘッカーリング |
脚本 | エイミー・ヘッカーリング |
原作 |
ジェイン・オースティン 『エマ』より |
製作 |
スコット・ルーディン ロバート・ローレンス |
出演者 |
アリシア・シルヴァーストーン ステイシー・ダッシュ ブリタニー・マーフィ ポール・ラッド |
音楽 | デヴィッド・キティ |
撮影 | ビル・ポープ |
製作会社 | パラマウント映画 |
配給 |
パラマウント映画 UIP |
公開 |
1995年7月21日 1995年12月9日 |
上映時間 | 98分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $12,000,000[1] |
興行収入 | $56,631,572[2] |
『クルーレス』(原題:Clueless)は、1995年制作のアメリカ合衆国の青春コメディ映画。
ジェイン・オースティンの小説『エマ』を現代風に翻案したもの[3][4]。タイトルの意味は「ダサいこと」。
主演のアリシア・シルヴァーストーンは1996年の第5回MTVムービー・アワードで演技賞(女性演技賞)を受賞した。
ルシャス・ジャクソン、ザ・マフス、スモーキング・ポープスなど、オルタナティヴ・ロックのヒット曲が全編にフィーチャーされている。
後にテレビシリーズ化された(en:Clueless (TV series))。
あらすじ
[編集]弁護士の父と2人暮らしの美少女シェールは、ファッション、エステ、デート、パーティに興味を持つ女子高生。彼女の趣味は、校内のセンスの悪い誰かを変身させることだった。
元義兄のジョシュはそんな彼女を密かに愛し、また心配していた。シェールの父とジョシュの母はかつて互いの子を連れて再婚していたが、その後離婚していた。にもかかわらず、彼女のことが気掛かりだった。
一方、シェールはクールな転校生クリスチャンに夢中になるが、彼がゲイで女の子には興味がないことが分かり、ショックを受ける。さらに追い打ちをかけるように、自分が変身させた女生徒タイが自分に変わって人気者になり、おまけに運転免許の試験も不合格になってしまう。
ここでシェールは初めて自分の力量の小ささ・見識の狭さに気づき、これからはいろいろと学び、行動することを決意する。そして、自分が本当に探し求めていた相手は、身近にいたジョシュであることに気づくのだった。
登場人物
[編集]- シェール
- 演 - アリシア・シルヴァーストーン
- ファッション、エステ、デート、パーティに興味を持つ女子高生。家は裕福で弁護士の父と二人暮らし。母親は幼いころに脂肪吸引の手術で亡くなっている。他人をプロデュースすることを考え、実行するが色々な体験から「自分が輝いていなかった」と悟り、自分磨きをするようになった。
- ディオンヌ
- 演 - ステイシー・ダッシュ
- シェールの親友。
- タイ
- 演 - ブリタニー・マーフィ
- 転校生の女子。絵が得意。ドラッグ中毒者。
- ジョシュ
- 演 - ポール・ラッド
- シェールの義兄。大学生。シェールとは親の再婚で兄妹になった。弁護士になる夢がある。紆余曲折を経てシェールと結ばれる。
- ホール
- 演 - ウォーレス・ショーン
- 教師。ディスカッションの担当。独身。47歳。
- ガイスト
- 演 - トゥインク・カプラン
- 社会の先生。
- エルトン
- 演 - ジェレミー・シスト
- シェールがタイと付き合わせようと選んだ男性。しかし、彼自身はシェールに気がある。
- クリスチャン
- 演 - ジャスティン・ウォーカー
- 転校生の男子。ゲイ。
- トラヴィス
- 演 - ブレッキン・メイヤー
- タイにドラッグを与えた。
- ルーシー
- 家政婦。
キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
シェール | アリシア・シルヴァーストーン | 横山智佐 |
ディオンヌ | ステイシー・ダッシュ | 根谷美智子 |
タイ | ブリタニー・マーフィ | 平松晶子 |
ジョシュ | ポール・ラッド | 宮本充 |
メル | ダン・ヘダヤ | 辻親八 |
ホール先生 | ウォーレス・ショーン | 長島雄一 |
ガイスト先生 | トゥインク・カプラン | 磯辺万沙子 |
マレー | ドナルド・フェイソン | 伊藤栄次 |
トラヴィス | ブレッキン・メイヤー | 高木渉 |
アンバー | エリサ・ドノヴァン | 篠原恵美 |
クリスチャン | ジャスティン・ウォーカー | 林延年 |
エルトン | ジェレミー・シスト | 中村大樹 |
サマー | ニコール・ビルダーバック | 田野恵 |
ローレンス | ショーン・ホランド | 永野広一 |
校長 | ハーブ・ホール | 仲野裕 |
試験官 | ロン・オーバック | 神谷和夫 |
ストーガー | ジュリー・ブラウン | 寺内よりえ |
ローガン | ジョシュ・ロゾフ | 星野充昭 |
ヘザー | スーザン・モーハン | 菊池いづみ |
ジャネット | 丹波紫保里 | |
オペレーター | 村上高志 |
関連項目
[編集]- ファンシー (イギー・アゼリアの曲) - プロモーションビデオが本作へのオマージュとなっている[5]。
- ゴーイング・ポスタル
- 「(特に職場に起因して)暴力的な行動に出るほど制御不能なまでに激昂する」という意味のスラング。この言葉自体は1990年代前半には存在しており新聞などにも登場していたが、本作でこの言葉が使われて以降、一般的に使われるようになったとされている[6]。
実際、台本を読んだ俳優達は「(当時は一般的な言い回しではなかった為)この台詞の意味が分からなかった」と語っている[7]。
脚注
[編集]- ^ Clueless (1995) - Box office / business
- ^ Clueless (1995) - Box Office Mojo
- ^ Mazmanian, Melissa. "Reviving Emma" in a Clueless World: The Current Attraction to a Classic Structure. Persuasions Online: Occasional Papers No. 3. Fall 1999. Jane Austen Society of North America website. Accessed November 12, 2013.
- ^ Stern, Lesley. "Emma in Los Angeles" Clueless as a remake of the book and the city. Australian Humanities Review website, 1997. Accessed November 12, 2013.
- ^ “Iggy Azalea's New Video Copies 'Clueless'”. Elle.com (2014年3月4日). 2015年7月26日閲覧。
- ^ Skeels, Virginia. “The cast of Clueless reunites”. 5 October 2012閲覧。
- ^ Lang, Nico. “25 Little-Known Facts About Clueless”. 5 October 2012閲覧。