クレイグ・フェデリギ
クレイグ・フェデリギ | |
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2021年のフェデリギ | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
職業 | Apple ソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長 |
著名な実績 | Enterprise Objects Framework , WebObjects, macOS, iOS, iPadOS |
活動拠点 | Apple Park |
クレイグ・フェデリギ(Craig Federighi、1969年5月27日 - )は、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長[1]。
来歴・人物
[編集]フェデリギはカリフォルニア州サンレアンドロ生まれで、カリフォルニア州ラファイエットのアカラネス高校を卒業後、1991年にカリフォルニア大学バークレー校で電気工学とコンピュータサイエンスの理学士号、 1993年にコンピュータサイエンスの理学修士号を取得した[1]。
キャリア
[編集]NeXTとAriba
[編集]前々職のNeXTではWebObjectsの要であるEnterprise Objects Frameworkの開発を担当。関連する特許を複数取得している[2][3][4]。1997年、NeXTが買収されたことによりAppleに入社。1999年に一度Appleを離れ当時WebObjectsを中心技術として利用していたAribaに転職した。Aribaでは10年間勤務し、最高技術責任者を含むいくつかの役職を歴任した[1]。
Apple復帰後
[編集]その後、2009年にAppleに復帰[5]。2011年3月23日、Appleを離れたバートランド・サーレイの後任としてMac OS X LionからMac OS X開発責任者となった[6][7]。2012年8月27日、Appleにより上級副社長への昇格が発表された[8]。2012年10月29日、スコット・フォーストール iOS担当上級副社長の退任に伴い、OS XだけでなくiOSの開発担当も兼任することとなった[9]。
講演のスタイル
[編集]2009年のWWDC以降、フェデリギは主要なAppleイベントに頻繁に登場し、Appleの新しいソフトウェアを精力的なスタイルで発表することで知られている。また、新しいソフトウェア機能の利用例として自身のヘアスタイルやオフィスでのカラオケパーティー、キャンプ旅行などのイベントを企画するためにを使用するといったユーモアを取り入れ、会場の笑いを誘うことも多い。特に定番となっているのは新しいmacOSの命名についてで、「優秀な製品マーケティングチームがフォルクスワーゲンのミニバスでカリフォルニアを冒険し、最終的な名前の由来となった場所に到着する」といった類の架空の功績の説明[10]は、オンラインビデオイベントに移行した近年でも引き続き踏襲されている。
2020年11月のAppleスペシャルイベントでは、新しいM1チップが瞬時にスリープ解除できることを披露するために行った「雰囲気作りから」という動画が[11]、SNS上で瞬く間にミームとして広がった[12]。
2023年のWWDCのオンラインイベントでは、エレキギターの演奏を披露する一面も見せるなど、エンターテインメント性も取り入れている[13]。
私生活
[編集]フェデリギはイタリア系である[14]。フェデリギは2014年現在結婚しており[15]、4人の子供がいる[16]。
脚注
[編集]- ^ a b c “Appleの役員について - Craig Federighi” (英語). Apple (日本). 2024年9月15日閲覧。
- ^ Object graph editing context and methods of use
- ^ Distributing and synchronizing objects
- ^ Method and apparatus for binding user interface objects to application objects
- ^ 「Mac OS X」担当の新幹部C・フェデリギ氏--その人物像に迫る
- ^ Bertrand Serlet to Leave Apple
- ^ PCのあり方を再定義する「OS X Lion」 (1/4) 2時間超にわたるWWDC 2011基調講演のテーマは、「OS X Lion」「iOS 5」そして「iCloud」の3つだが、まずはフィル・シラー氏とクレイグ・フェデリギ氏が紹介したLionの内容について見ていこう。
- ^ Craig Federighi, Apple’s Vice President of Mac Software Engineering & Dan Riccio, Apple’s Vice President of Hardware Engineering Join Apple’s Executive Team as Senior Vice Presidents
- ^ Apple、ハードウェア、ソフトウェア、サービス間の協力を推進するための組織変更を発表 ジョニー・アイブ、ボブ・マンスフィールド、エディ・キュー、クレイグ・フェデリギの担当範囲を拡大
- ^ Apple『Apple - WWDC 2014』2014年6月3日 。2024年9月16日閲覧。
- ^ Inc, mediagene (2020年11月11日). “ではここで、クレイグ・フェデリギ上級副社長のサービスショットをご覧いただきましょう #AppleEvent”. www.gizmodo.jp. 2024年9月15日閲覧。
- ^ Stolyar, Brenda (2020年11月11日). “Apple SVP Craig Federighi is a mood and also a ‘daddy’” (英語). Mashable. 2024年9月15日閲覧。
- ^ Inc, mediagene (2023年6月6日). “フェデリギさん、メタル好きのギターキッズだった #WWDC23”. www.gizmodo.jp. 2024年9月15日閲覧。
- ^ Redazione (2014年6月5日). “Federighi, l'italoamericano che cambierà Apple - TechGenius” (イタリア語). OverPress. 2024年9月15日閲覧。
- ^ “Tim Cook talks Apple secrecy on Mac's 30th anniversary” (英語). CNET. 2024年9月15日閲覧。
- ^ Berkeley Engineering (2019-12-12), View from the Top: Craig Federighi 2024年9月15日閲覧。
外部リンク
[編集]ビジネス | ||
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先代 スコット・フォーストール |
Appleソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長 2012 - |
次代 |