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クロバイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クロバイ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: カキノキ目 Ebenales
: ハイノキ科 Symplocaceae
: ハイノキ属 Symplocos
: クロバイ S. prunifolia
学名
Symplocos prunifolia
和名
クロバイ(黒灰)

クロバイ(黒灰、学名:Symplocos prunifolia)はハイノキ科ハイノキ属の常緑小高木。(シノニムS. sumuntia)。別名、トチシバソメシバハイノキ

特徴

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高さは10mほど、幹の太さは30cmを超えることもある。幹は灰褐色から黒褐色。

葉は枝に互生、楕円形から長楕円形、長さ4-8cm、幅2-3cm。先端は少し先に突き出し、縁には低い波状の鋸歯画である。葉質はやや厚くて革質、深緑色で強い光沢がある。形はハイノキに似るが、枝が太く葉は密で、葉質も厚く、色が濃い。両面ともに無毛、表面はほぼ平らで、裏面では主脈がやや盛り上がっている。

花期は4〜5月頃で、白い小花を総状花序に多数つける。枝先から多数の花序を出し、また背景となる葉が密でとても濃い緑であるため、非常によく目立ち、遠くからでも目を引く。

果実は狭卵形で長さ6-7mm、熟すると黒くなる。

名前の由来

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黒い灰の木の意味である。黒は樹皮の色を指す。本種の枝葉を焼いて灰を取り、胚汁を作るのに使われた。ハイノキはこのために使われておらず、本種こそその名で呼ぶべきと牧野は述べている。なお、別名のソメシバは染め柴のことで、この葉を乾かすと黄色になり、菓子等を染めるのに使われたためである。トチシバという名もあるが、意味は不明とのこと[1]

分布

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本州関東以西、四国、九州、沖縄、済洲島に分布する。

利用

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木灰が媒染剤として利用された。

出典

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  1. ^ 牧野(1961),p.483

参考文献

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