クロヒカゲモドキ
表示
クロヒカゲモドキ | ||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大阪府産♂
| ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Lethe marginalis (Motschulsky,1860) | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
クロヒカゲモドキ (黒日陰擬/擬黒日陰) | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
w:The Marginalis Treebrown |
クロヒカゲモドキ(黒日陰擬/擬黒日陰 Lethe marginalis)は、チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科に分類されるチョウのひとつ。
概要
[編集]ヒカゲチョウグループの古形遺存種とされる。同属のクロヒカゲと非常によく似かよっているが、本種は全体的にやや大きく、翅外縁がさらに丸みを帯び、前翅裏の先端部にある眼状紋は3つ(クロヒカゲ・ヒカゲは2つ)である点で区別可能。
タケ科をメインの食草とするクロヒカゲ・ヒカゲと違い、食草はアシボソ・チヂミザサ・サイドガヤススキ・オオアブラススキなどのイネ科植物。卵は葉の裏に1個から数個産みつけられる。越冬態は4~5齢幼虫。
分布
[編集]本州中部以南・四国・九州の内陸部に分布するが、分布域は不連続である。九州の個体群は絶滅が危惧されている。
保全状況評価
[編集]- クロヒカゲモドキ Lethe marginalis
- 絶滅危惧IB類 (EN)(環境省レッドリスト)
2007年の環境省レッドリストでは絶滅危惧II類であったが、2012年には絶滅危惧IB類に指定された。
関連項目
[編集]脚注
[編集]参考文献
[編集]- 猪又, 敏男; 植村, 好延; 矢後, 勝也; 上田, 恭一郎; 神保, 宇嗣 (2010-2013). “Satyrini ジャノメチョウ族: 属一覧”. 日本産蝶類和名学名便覧. 2021年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月24日閲覧。
- 牧林功解説、青山潤三写真『日本の蝶』成美堂出版〈ポケット図鑑〉、1994年。ISBN 4-415-08045-6。
- 日本環境動物昆虫学会編 編『チョウの調べ方』今井長兵衛・石井実監修、文教出版、1998年。ISBN 4938489112。OCLC 170389984。