グラハムパン
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グラハムパン | |
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種類 | パン |
発祥地 | アメリカ合衆国 |
主な材料 | 全粒粉 |
グラハムパン(Graham bread)は、長老派教会教役者で健康改革者のシルベスター・グラハムの教えを元に作られた全粒粉パンである[1][2]。材料は、グラハム粉、牛乳、糖蜜、パン用酵母、食塩である[1]。
歴史
[編集]シルベスター・グラハムは19世紀の健康改革者で、粗挽き全粒粉を使って家庭で焼いたパンを中心とする菜食により、病気を予防できる健康的な生活習慣ができると主張した[3][4]:21, 29。
1837年、グラハムは、Treatise on Bread and Bread-Makingと題する著書を出版し、その中では、パンの歴史やグラハムパンのレシピが紹介されていたが、正確な計量値はなく、代わりにパン職人の「良い判断」を求めていた。2012年には、American Antiquarian Cookbook Collectionの一巻として、w:Andrews McMeel Publishingから再版された。
グラハムクラッカーのように、グラハムパンは食物繊維が多く、また当時白パンに一般的に使われていたが、彼が「健康に悪い」と主張していた[4]:25–26ミョウバンや塩素等の食品添加物は含まれない[5]。
関連項目
[編集]- 茶色パン - 19世紀初めのヨーロッパでは望ましくないものと考えられていた。
- 全粒粉
- 小麦粉漂白剤
- 食生活指針
- ホースブレッド - 籾殻や豆を含む中世ヨーロッパの粗挽きパン。
- マイダ粉 - インドで使われている漂白された小麦粉の例。
出典
[編集]- ^ a b “Graham Bread | Traditional Bread From United States of America | TasteAtlas”. www.tasteatlas.com. 2024年5月25日閲覧。
- ^ “Graham Bread, Temperance Reformers, and America’s First Fad Diet” (英語). blogs.lib.umich.edu (2020年5月26日). 2024年5月25日閲覧。
- ^ “The History, Natural History, and Biogeography of Graham Bread” (英語). ALABAMA HERITAGE. 2024年5月25日閲覧。
- ^ a b Iacobbo, Karen; Iacobbo, Michael (2004). Vegetarian America : a history. Westport, Conn.: Praeger. ISBN 978-0275975197
- ^ “GRAHAM BREAD or BROWN BREAD”. Cooking Up History | National Museum of American History. May 25, 2014閲覧。
外部リンク
[編集]- Enfield Shaker Graham Bread Recipe - Enfield Shaker Museum