グリーン島 (エジプト)
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グリーン島 | |
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所在地 | エジプト |
所在海域 | 紅海 |
座標 | 北緯29度54分42秒 東経32度31分48秒 / 北緯29.91167度 東経32.53000度座標: 北緯29度54分42秒 東経32度31分48秒 / 北緯29.91167度 東経32.53000度 |
プロジェクト 地形 |
グリーン島(阿: الجزيرةالخضراء)は紅海北部、スエズ運河南側河口に位置する人工島[1][2]。スエズ運河南側出入口の防衛目的で建設された要塞島で、エジプトとイスラエルの消耗戦争中の1969年にイスラエル国防軍特殊部隊の襲撃を受け、破壊された[3]。
概要
[編集]グリーン島は、第二次世界大戦中にイギリス軍がスエズ運河防衛のために建設した要塞で、スエズの南約4キロメートルに位置する。島はサンゴ礁上に鉄筋コンクリートで建設され、全長145メートル、幅50メートル、周囲を高さ2.4メートルの防波堤で固め、防波堤上には侵入防止のためカミソリ状有刺鉄線が設置されていた。島の中央には大きな中庭と平屋建の兵舎があり、島の北端には高さ5メートルの円形の塔に対空レーダーと機関銃陣地を設置し、コンクリート製連絡橋で繋がっていた。島には多数の機関銃陣地、対空砲陣地がコンクリート製バンカー内に設置されており、島の南側は岩場となっていた。
消耗戦争におけるグリーン島襲撃
[編集]→詳細は「ブルムス6作戦」を参照
消耗戦争中の1969年7月19日深夜、イスラエル国防軍特殊部隊のシャイェテット・13とサイェレット・マトカルの隊員40人が島の無力化を目的に襲撃。島には約100人のエジプト軍兵士が駐留しており、銃撃戦の末、エジプト軍は30名以上が戦死、イスラエル国防軍も戦死者6名、負傷者11名を出したが、島の北側で176ポンドの爆弾を起爆させて施設の破壊に成功している[3]。
脚注・出典
[編集]- ^ http://travelingluck.com/Africa/Egypt/As+Suways/_356472_Green+Island.html#invest
- ^ https://maps.google.com/maps?q=29.900+32.533+(Green+island)&ll=29.900,32.533&spn=05.0,05.0&t=k&hl=en
- ^ a b マイケル・バー=ゾウハー、ニシム・ミシャル、上野元美訳 2018 秘録イスラエル特殊部隊 中東戦記1948-2014 初版 123頁-131頁 「第8章 「呼吸できないように感じた」-グリーン島襲撃 一九六九年」 早川書房 2018年3月25日 ISBN 978-4-15-209752-1