グレイバック級潜水艦
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グレイバック級潜水艦 | |
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基本情報 | |
艦種 | 巡航ミサイル潜水艦 |
命名基準 | 魚名 |
前級 | セイルフィッシュ級潜水艦 |
次級 | スケート級原子力潜水艦 |
要目 | |
排水量 |
基準 1,740トン 水上 2,670トン 水中 3,650トン |
全長 | 96.8 m |
最大幅 | 8.3 m |
吃水 | 5.8 m |
機関方式 |
ディーゼル・エレクトリック方式 ・FM 10気筒 2サイクルディーゼルエンジン (1,500bhp)×3基 ・エリオット電動機 (2,800shp)×2基 ・スクリュープロペラ×2軸 |
速力 |
水上: 20ノット 水中: 12ノット |
航続距離 | 15,000マイル (24,000 km) |
潜航深度 | 213m |
乗員 | 87名 |
兵装 |
・21インチ魚雷発射管×8門 (艦首側6門+艦尾側2門) ・レギュラス巡航ミサイル発射機1基 |
グレイバック級潜水艦(グレイバックきゅうせんすいかん 英語: Grayback class submarine)は、アメリカ海軍の潜水艦の艦級。本級はアメリカ海軍初の巡航ミサイル潜水艦であった。通常動力型であり、艦前部上方にコブ状の格納庫を装備し、レギュラス巡航ミサイルを運用可能であった。同型艦は2隻。
概要
[編集]アメリカ海軍の戦略攻撃用潜水艦である。1946年から開発していたレギュラス巡航ミサイルは、潜水艦からも発射可能なものであり、核弾頭を搭載し、有用な戦略兵器となりえるものであった。
1950年代に入り、実用化の目処が付き始めると、これを搭載する潜水艦を建造することとなった。レギュラスは有翼ミサイルであり、円滑な運用のために、大きな開口部付きの専用のミサイル倉を持つ潜水艦が求められた。これにより、タング級潜水艦を改設計し、レギュラス搭載用のグレイバック級潜水艦が建造された。
一番艦のグレイバック(SSG-574)は1957年に就役している。艦の前部に円筒形ミサイル倉を2基装備し、そこにレギュラス巡航ミサイルを搭載している。レギュラスIは4発は搭載でき、レギュラスII(開発中止)は2発が搭載できた。ミサイル発射機1基が装備され、発射にあたっては、浮上の後、ランチャーを展開させる必要があった。1960年にはポラリス潜水艦発射弾道ミサイルを搭載したジョージ・ワシントン(SSBN-598)が作戦配備されたことにより、戦略兵器としては陳腐化し、他用途へ転用された。
同型艦
[編集]- グレイバック (USS Grayback, SS/SSG/APSS/LPSS-574):1958年3月7日就役、1984年1月15日予備役編入、同16日除籍、1986年4月13日 スービック湾近海で標的として撃沈処分
- グロウラー (USS Growler, SS/SSG-577):1958年8月就役、1980年8月除籍、1988年9月29日~ イントレピッド海上航空宇宙博物館にて記念艦として公開中
参考文献
[編集]- JR Potts, AUS 173d AB (2010年5月11日). “USS Growler (SSG-577) Diesel-Electric Ballistic Missile Submarine - History, Specs and Pictures - Navy Ships” (英語). 2013年3月31日閲覧。