ケネール
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ケネール(アイルランド語: Cenél)はアイルランド語で「一族」を意味する、父系の血統集団を指して使われた語。主に王族に対して使用された。
- イー・ネールのケネール
- ケネール・ゴニル - イー・ネールの祖である「九人の人質のニアル」の、その息子コナル・グルヴァンの一族。コルンバ、バイセーネ(en:Baithéne mac Brénaind)、ラシレーン(en:Lasrén mac Feradaig)、シェーゲーネ(en:Ségéne mac Fiachnaí)、クメーネ・アルヴス、ファイルヴェ(en:Fáilbe mac Pípáin)、アドムナーンと言った初期のアイオナ修道院長を、その座をほぼ独占する形で輩出。タラ王ロングシェフ・マク・オイングソはこの一族に属す。
- ケネール・ネオガン - 「九人の人質のニアル」の息子エオガンの一族。720年代からケネール・ゴニルを圧迫する形で台頭し、734年にはケネール・ネオガンのアイド・アラーンがケネール・ゴニル出身のタラ王フラスベルタハ・マク・ロングシグを追放。以後ケネール・ゴニル出身者がタラ王の座に就くことはなかった。
- ケネール・ヴィアハハ (Cenél Fiachach) - 「九人の人質のニアル」の息子のフィアフの一族。しかしタラの王位からは排除されていた。
- ケネール・ロイガリ(Cenél Lóegairi) - 「九人の人質のニアル」の息子のロイガレの一族。
- ケネール・ゴルブリ - 「九人の人質のニアル」の息子のコルブレの一族。
- ケネール・ネンディ(Cenél nÉndai) - 「九人の人質のニアル」の息子のエーンデ(Endae)の一族。
- ダール・リアダのケネール
- ケネール・ガヴラーン - ガヴラーン(en:Gabrán mac Domangairt)の一族。
- ケネール・ゴヴガル - コヴガル(en:Comgall mac Domangairt)の一族。
- ケネール・ノイングサ - フェルグス・モールの兄弟であるオイングス・モール(Óengus Mór mac Eirc)の一族。
- ケネール・ロアルン - ロアルン(en:Loarn mac Eirc)の一族。
参考文献
[編集]『オックスフォード ブリテン諸島の歴史 2』pp.19,60,64,74,366