コアミックス
本社が入居する吉祥寺じぞうビル | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町1丁目9番9号 吉祥寺じぞうビル 北緯35度42分6.9秒 東経139度34分41.2秒 / 北緯35.701917度 東経139.578111度座標: 北緯35度42分6.9秒 東経139度34分41.2秒 / 北緯35.701917度 東経139.578111度 |
設立 | 2000年6月14日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 2012401013445 |
事業内容 | 漫画雑誌・コミックス・書籍の出版、デジタルコンテンツの制作・配信、ライセンス事業、アーティスト育成事業など |
代表者 | 代表取締役社長 堀江信彦 |
資本金 | 8200万円 |
従業員数 | 76名(2023年4月1日現在) |
主要子会社 |
株式会社じぞう屋 株式会社熊本コアミックス 株式会社クマモトコミュニケーションズ |
関係する人物 |
北条司(取締役) 原哲夫(取締役) 次原隆二(取締役) |
外部リンク |
www |
株式会社コアミックス(英: Coamix Inc.)は、漫画雑誌・コミックス・書籍の出版やデジタルコンテンツの制作・配信などを主な事業とする日本の企業。
概要
[編集]元『週刊少年ジャンプ』編集長の堀江信彦および漫画家の原哲夫、北条司、次原隆二、声優の神谷明、 元『月刊少年ジャンプ』編集長の根岸忠らが参加し、2000年6月14日に設立。原らはいずれも『ジャンプ』時代の担当が堀江だった。
設立にあたって資本金は堀江、原、北条が各1000万円を出資。さらに新潮社が33.4%の2800万円を出資する株主となった。
沿革
[編集]- 2000年6月14日 - 元『週刊少年ジャンプ』編集長の堀江信彦(代表取締役)および漫画家の原哲夫、北条司、次原隆二、声優の神谷明、 元『月刊少年ジャンプ』編集長の根岸忠らが参加し設立。
- 2001年5月 - 新潮社をパートナーとして『週刊コミックバンチ』を創刊。
- 2002年
- 8月 - 月刊漫画雑誌『RAIJIN COMICS』でアメリカ市場に進出(2004年6月に廃刊)
- 10月 - 『RAIJIN COLLECTION』を創刊してコンビニコミックスの出版に参入。
- 2004年7月 - 著作権管理運営やアニメ製作などを目的として、株式会社ノース・スターズ・ピクチャーズ設立。
- 2005年6月 - 『森の戦士ボノロン』で絵本出版に参入し、セブン銀行のもと全国のセブン-イレブン等で無料配布。
- 2009年
- 2010年
- 2011年
- 3月 - 単行本レーベル『ゼノンコミックス』を創刊
- 11月 - 飲食店の経営・プロデュース、不動産管理を目的として、株式会社じぞう屋を設立。
- 2012年
- 国際漫画賞「サイレントマンガオーディション」を開催。
- 10月 - ウェブ漫画サイト『WEBコミックぜにょん』を開設。
- 12月 - 本社屋となる自社ビル「吉祥寺じぞうビル」竣工。
- 2013年
- 2017年
- 2018年
- 2019年
- 2020年
- 2021年
- 4月 - 新しい熊本の食フリーマガジン「pomodoro(ポモドーロ)」を創刊。
- 9月 - 高森町、熊本県教育委員会、熊本県立高森高等学校と、「マンガを活用した高森高校の魅力向上に関する協定書」(高森高校の漫画関連学科設立)を熊本県庁で締結[12]。
- 11月 - WEBブラウザ版マンガアプリ「マンガほっとWEB」のサービス開始。
- 2022年1月20日 - 「タタンコミックス(バンブーコミックス タタン)」を自社発売に移管し「ゼノンコミックスタタン」に装刊[13]
- 2023年11月30日 - CAFE ZENONとZENON SAKABAの事業形態を見直すため同日を以て閉店し、店舗は長期工事を行う。
- 2024年3月18日 - 上記CAFE ZENONとZENON SAKABAの特性を併せ持つ「GALLERY ZENON」としてリニューアルオープン。
発行物
[編集]雑誌
[編集]コミックス
[編集]- ゼノンコミックス
- ゼノンコミックス タタン
WEB漫画サイト
[編集]漫画アプリ
[編集]集英社との関係
[編集]『週刊少年ジャンプ』編集長退任後、集英社を退職した堀江や、集英社の漫画雑誌に連載していた漫画家達がスピンアウトした会社である。堀江の退社にあたって集英社の慰留はなかったが、集英社の広報室は円満退社であるとコメントを出すなど、両社間に表立った係争は見られない。コアミックスでは新人賞の審査員に『ジャンプ』の連載作家を招聘するなどしている[14]。
かつて『ジャンプ』に連載された漫画のうち、コアミックスが著作権を管理している作品の完全版やコンビニコミックは集英社以外の出版社からの発行であるが、過去に集英社から出た愛蔵版コミックスや文庫版などの一部は2010年1月現在も集英社より発売されている。
稀勢の里が横綱土俵入りする際の化粧まわしの絵柄『北斗の拳』を提供している[15](露払い・松鳳山、太刀持ち・高安)[16]。
新潮社出資の経緯
[編集]創業者の堀江信彦と原哲夫は、『週刊少年ジャンプ』で、作家・隆慶一郎原作の小説を『花の慶次』として漫画化。隆の没後、隆の著作を出版していた新潮社の担当編集と堀江らが隆をしのぶ会を毎年開催していた。その後、堀江が集英社を退社した際に新潮社から入社の誘いがあったが、堀江はそれを断り、起業したコアミックスへの出資という形で協力することになった。
後進の育成
[編集]2018年4月9日、沖縄県那覇市に吉本興業が企画・設立した学校法人「沖縄ラフ&ピース専門学校」が開校。コアミックスはクリエイティブ学科・マンガコースに全面協力しており、レジェンド講師として代表の堀江信彦、漫画家の次原隆二、富沢順、編集部員らが講師として教壇に立っている[17][18]。
その他
[編集]脚注
[編集]- ^ “「週刊コミックバンチ」全連載作品が読めるケータイサイトがオープン”. ITmedia Mobile. 2020年4月2日閲覧。
- ^ “ルフィ、カイジ、冴羽リョウらが笑顔で応援「熊本国際漫画祭」今週末開催”. コミックナタリー. 2020年4月2日閲覧。
- ^ “「マンガほっと」本日リリース、「北斗の拳」の読み放題やボイスマンガも”. コミックナタリー. 2020年4月2日閲覧。
- ^ “ゼノンの女性向けサイト「コミックタタン」誕生、イメージキャラは佐原ミズが執筆”. コミックナタリー. 2020年4月3日閲覧。
- ^ “株式会社熊本コアミックスの情報”. 法人番号公表サイト. 国税庁. 2019年7月11日閲覧。
- ^ “九州で漫画家発掘! コアミックスが熊本にラボ 作品受け付け、指導も”. 西日本新聞 (株式会社西日本新聞社). (2018年10月18日) 2019年7月11日閲覧。
- ^ “「北斗の拳」「シティーハンター」のグラスで乾杯、吉祥寺にZENON SAKABA開店”. コミックナタリー. 株式会社ナターシャ (2018年11月21日). 2019年7月11日閲覧。
- ^ “コミックゼノン発!女性向けマンガサイト「コミックタタン」より竹書房から新レーベルとなる「バンブーコミックス タタン」コミックスを新創刊!第1弾は4タイトルを2019年1月...”. www.atpress.ne.jp. 2020年4月2日閲覧。
- ^ “ゼノン、ぜにょん、タタンが合体「ゼノン編集部」に、期間限定の全話無料企画も”. コミックナタリー. 2020年4月3日閲覧。
- ^ “月刊コミックゼノン5月号 3月25日(水)発売!”. COAMIX|株式会社コアミックス (2020年3月25日). 2020年4月2日閲覧。
- ^ “株式会社コアミックス代表取締役社長 堀江信彦インタビュー (2020年3月5日)”. COAMIX|株式会社コアミックス (2017年3月26日). 2021年8月10日閲覧。
- ^ “熊本の県立高校にマンガに関する学科設立、コアミックスが授業や設備面で協力”. コミックナタリー. 2022年4月12日閲覧。
- ^ “【書店様へ】タタンコミックス発売元変更につきまして”. COAMIX|株式会社コアミックス (2021年12月2日). 2022年4月12日閲覧。
- ^ 一点突破漫画賞の審査員として武井宏之(第4回)や稲垣理一郎(第9回)など。
- ^ マンガほっと独占インタビュー 北斗の拳 化粧まわし特別企画「横綱・稀勢の里 寛 × 北斗語り」
- ^ 稀勢の里へ提供の『北斗の拳』化粧まわしが初お披露目となりました
- ^ “講師インタビュー 堀江信彦”. 沖縄ラフ&ピース専門学校. 2022年9月13日閲覧。
- ^ “「沖縄ラフ&ピース専門学校」開校”. コアミックス. 2022年9月13日閲覧。
- ^ 「サラメシ シーズン11(29)「新入社員スペシャル 後編」」
参考文献
[編集]- 「元ジャンプ編集長が集英社に辞表、独立」『夕刊フジ』(産業経済新聞社、2000年8月28日号)
- 堀江信彦「集英社退社から漫画制作会社設立までの全経緯」『創』(創出版、2000年10月号)
- 堀江信彦「『コミックバンチ』はマンガ界に新風を送るか」『創』(創出版、2001年7月号)
- 宇都宮滋一『「ダメ!」と言われてメガヒット 名作マンガの知られざる制作現場』(東邦出版、2003年)
- 清丸惠三郎『出版動乱 ルポルタージュ・本をつくる人々』(東洋経済新報社、2001年)
- 堀淵清治『萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか』(日経BP出版センター、2006年)