コア・コンピタンス
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コア・コンピタンス (英語: Core competence[1])とは、ある企業の活動分野において、 「競合他社を圧倒的に上まわるレベルの能力」「競合他社に真似できない核となる能力」の事を指す[1]。ひと言で標榜すると「得意分野」に当たる。
ゲイリー・ハメルとプラハラードがハーバード・ビジネス・レビュー Vol.68(1990年)へ共同で寄稿した「The Core Competence of the Corporation[2]」の中で登場。その後広められた概念である[1]。「顧客に特定の利益をもたらす技術、スキル、ノウハウの集合である」と説明されている。
両氏の定義によると、コア・コンピタンスは次の3つの条件を満たす自社能力のことである[1][3]。
- 顧客に何らかの利益をもたらす自社能力
- 競合相手に真似されにくい自社能力
- 複数の商品・市場に推進できる自社能力
具体例として自動車産業が取り上げられ、ホンダにおけるエンジン技術(芝刈り機や除雪機からF1を含む自動車までコア技術を幅広く展開)や、フォードによる買収前のボルボにおける安全技術などが挙げられる[4]。
長年の企業活動により蓄積された他社と差別化できる、または競争力の中核となる企業独自のノウハウや技術のことで[5]、これに該当する技術には、
- 様々な市場に展開可能
- 競合他社による模倣が困難
- 顧客価値の向上に大きく寄与する
等の共通性質を持っている[5]。
出典
[編集]- ^ a b c d “コアコンピタンスとは”. マクロミル. 2021年8月14日閲覧。
- ^ Hamel, G. & Prahalad, C. K. “The Core Competence of the Corporation”, Harvard Business Review, May–June 1990.
- ^ W. A. スピンクス『マネジメント・セオリー』培風館、82頁。ISBN 978-4-563-00936-6。
- ^ “滋賀県近江八幡市の人材派遣・人材紹介会社|株式会社エイペックス”. 2021年8月14日閲覧。
- ^ a b “コアコンピタンス|ITパスポート用語辞典”. ITパスポート試験ドットコム. 2021年8月14日閲覧。