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コウモリガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コウモリガ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: チョウ目 Lepidoptera
上科 : コウモリガ上科 Hepialoidea
: コウモリガ科 Hepialidae
: Endoclita
: コウモリガ Endoclita excrescens
学名
Endoclita excrescens
(Butler, 1877)
和名
コウモリガ

コウモリガ(蝙蝠蛾、学名Endoclita excrescens)は、チョウ目コウモリガ科に分類されるの一種。別名「ナミコウモリ」[1]

分布

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日本(北海道から九州、対馬屋久島)、朝鮮半島ロシア(アムール地方、沿海地方)、中国東北部に分布する[1]

特徴

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開張は雄で45-91mm、雌で69-126mm[1]。蛹の体長は43-71mm[1]。終齢幼虫の体長は70-85mm[1]

成虫は薄明時に活発に飛ぶため、コウモリガと呼ばれる[2]

ヤナギアカメガシワクリスギなどの多くの植物を食草・食樹とする。成虫は8-10月に出現する。交尾は薄暮時に行われる[3]。卵は飛翔しながら空中で産卵するといわれるが[1]、地上でも産卵するとの報告もある[3]。総産卵数は3,000-10,000ほど[3]

参考文献

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  1. ^ a b c d e f 駒井古実・吉安裕・那須義次・斉藤寿久『日本の鱗翅類 系統と多様性』東海大学出版会、2011年2月20日。ISBN 978-4-486-01856-8 p.552
  2. ^ 新村出 編『広辞苑』(第六版)岩波書店、東京都千代田区一ツ橋2-5-5、2008年1月11日、966頁。ISBN 978-4-00-080121-8 
  3. ^ a b c 松沢寛、小浜礼孝、豊村啓輔「コウモリガの交尾・産卵について」『日本応用動物昆虫学会誌』第7巻第2号、日本応用動物昆虫学会、1963年6月15日、153-154頁、NAID 110001114110